近くにコンビニや小学校…利便性が高い物件は本当におすすめ?

あなたが家を選ぶ時は、どんな条件を優先しますか?
近年は職住近接が人気。「スーパーや商店街が近くにある」「駅や学校、勤務先に近い」「病院が徒歩圏内にある」などを外せない条件とする人が多いようです。

確かにこれらの施設が近くにあれば、生活に便利です。しかし、そのメリットの裏側には「騒がしいかもしれない」というデメリットがあることを忘れてはいけません。

今回は『不動産屋はウソをつく』(三笠書房)の著者である現役不動産仲介営業マン・関田タカシさんに、利便性の高い物件のデメリットについて語ってもらいました。

1.便利さを求めるか、静かさを求めるかで生活が変わる

住宅地

anju / PIXTA(ピクスタ)

利便性が高いということは、駅や幹線道路に近いということを意味します。

あえてそのような物件を選ぶ人に理由を聞いてみると、若い人は「駅に近いほうが便利だし、夜、一人で帰宅することを考えると、人がいたほうが安心」「帰りが遅くなった時でも、駅や商店街があると明るくて、人通りも多い。お店もたくさんあるので不安にならない」と、防犯面を重視した意見が目立ちました。

高齢者の場合は「車を使わないで徒歩で用事を済ませられる」「バスや電車などの公共交通機関を利用しやすい」などの理由から、利便性の高いところに住まいを構えたいと思うようです。

2.利便性の高いところに住むならば、騒音を覚悟する

繁華街

haku / PIXTA(ピクスタ)

もし、利便性の高いところに住むのなら、いろいろな音が聞こえるのを覚悟しなくてはなりません。

駅に近い場合

電車が走る音、頻繁に鳴る遮断機の音、駅員のアナウンス

幹線道路に近い場合

高速で走る車の走る音、クラクションの音、頻繁に聞こえる救急車や消防車のサイレン

学校が近い場合

グラウンドにいる生徒の声、部活動時間に聞こえる吹奏楽部の楽器の音

スーパーや商店街が近い場合

タイムセールのアナウンス、お客さんの声

これらの音が聞こえることを納得したうえで住まいを選ぶ必要があります。

これらの音は、日中仕事で出かけている人はそれほど重視しないかもしれませんが、子育て世代や一日中家にいる高齢者の場合は重要な問題。気が滅入って、健康を害してしまう恐れもあります。

もちろん、利便性の高いところを選ぶか静かな住宅街を選ぶかは、どちらがおすすめというのはなく、個人の好みによります。

教室

Yasu / PIXTA(ピクスタ)

駅前であれば通勤や通学に便利ですが、当然騒がしいので、落ち着かない、場合によってはなかなか眠れないということもあるでしょう。
反対に静かな住宅街では駅が近くにないので多少通勤に時間がかかり、移動に車が必要になることもありますが、周辺が静かなのでゆったりと過ごせるかもしれません。

一長一短があるために、どちらを優先するかは家族での話し合いが必要です。

3.まとめ

救急車

Mugimaki / PIXTA(ピクスタ)

利便性の高い場所にある物件を選ぶなら、昼間だけでなく、夜の様子もしっかりチェックすべきです。

平日の昼間、商店街は案外静かだと思っても、夕方から夜にかけては人でごった返す可能性は高いですし、夜、街頭がどのくらい明るいのかも確認するべきです。
また、病院は救急病院に指定されていれば、救急車が頻繁に出入りするので、こちらもチェックしておきましょう。

物件の長所だけでなく、短所も知り、納得したうえで物件選びを行ってください。

関田 タカシ(セキタ タカシ)
1982年東京都生まれ。宅地建物取引士。大学卒業後、大手流通不動産流通業者にて売買仲介の経験を積む。その後、収益不動産専門の売買仲介業者へ転職。ヘッドハンティングされ、現在では投資用不動産専門の売買営業担当として従事。著書に『現役営業マンが明かす不動産屋のぶっちゃけ話』『現役不動産仲介営業マンがこっそり教える最強の初心者向け不動産投資』『超実践 不動産投資のプロ技』(以上、彩図社)がある。

Source: 日刊住まい

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