ポータブル電源は森の暮らしにも災害時にも心強い存在だった

横浜に住みながら、気候の良い週末や長期休暇には八ヶ岳に置いたキャンピングカーでのんびり過ごすという写真家の小林キユウさん。ポータブル電源を手に入れたことでキャンピングカーライフがレベルアップしただけでなく、災害のときにも頼れると実感。使用感を詳しく語ってもらいました。

森には電気を引いてないので、電動の大工道具が使えない

落ち葉をためるスペース

森の落ち葉を貯める木枠で作ったスペース。良質の腐葉土を作ることができる

森の中のキャンピングカーは電気、水道などのインフラをあえて整備していません。日常とは違う空間にしたいと思っているから。森という非日常の中の時間こそが貴重だと感じています。不便をあえて楽しむのがここでの時間の過ごし方。

けれども、時々、小さな壁にぶつかることがあるのも事実。電気を引いてないので、電動の大工道具が使えないというのも、その一つです。

あれこれDIYをやろうと思っても、電動工具が動かせないとなかなか仕事が進まないのが現実。電動丸ノコはもちろん、特にインパクトドライバーが使えないのが一番の悩み。DIYは2×4材が基本なので、ネジ締めできないとほぼ何もできません。もちろん僕が持っているのは充電式ですが、予備バッテリーを交換しても終日の作業は無理なのです。

1年半ほど前、良質の腐葉土を作るために上の写真のような落ち葉を貯めておくスペースを作ったのですが、作業の途中で予備のバッテリーまでが切れてしまい、なんとも中途半端なところで中止せざるを得ませんでした。その時は、次回に森に来るまでに1か月以上も間があって、その間は雨ざらしのまま木材を放置するしかありませんでした。

ポータブル電源でキャンピングカーライフがレベルアップ

ポータブル電源

一つあると何かと心強いポータブル電源。AC電源のほかUSBポートもある

一度は途方に暮れ、やっぱり電力会社に連絡して電気を引こうかと思ったのですが、解決法は意外に簡単に見つかりました。

最近のキャンプブーム、そして東日本大震災以降の非常時の備えとしてポータブル電源のラインナップが充実してきたことが大きいです。電車などでの持ち運びには若干重いけれど、車であれば楽勝な大きさと重さ。さっそく横浜の自宅でフル充電して森に持っていきました。

ちなみに僕が持っているのは、主にオートキャンプなどで使われるタイプの出力200Wのもの。重さ3.5キロ、縦20×横23×奥行20センチという大きさ。通常のACコンセントのほか、USBにも対応しているタイプ。インパクトドライバーなら15回の充電が可能。スマホなら1週間分は楽勝だし、デジカメの充電も余裕(70回)なので、一気にキャンピングカーライフがレベルアップした気がします。

気になる価格は、アマゾンのタイムセールを狙ったので2万5000円ぐらいで入手できました(通常価格は3万3000円ほどでした)。

このポータブル電源、普段は横浜の自宅に置いてあるのですが、昨秋の台風シーズンにも心強かったです。

予期せぬ停電が各地で発生しましたが、スマホや懐中電灯などの充電はもちろん、メーカーの取扱い説明書によると、テレビは3時間の視聴ができ、ノートパソコンは12回の充電が可能で、災害時にも威力を発揮しそう(幸い使わずに済みましたが)。

森の中で感じる電力のありがたみ

ステップ

インパクトドライバーを使って完成させた玄関のステップ

そして、このポータブル電源をフル活用して最近作ったのが、キャンピングカーの玄関部分のステップ。

車体の高さがあるので、入口と地面の段差は約50センチ。今までここにコンクリートブロックを階段状に積んで出入りしていたのですが、使っているうちにズレて崩れやすくなったり、足を踏み外しそうになったり、前々からどうにかしたいと思っていました。ただ、電源がなかったため、大工仕事はなかなか手作業だけでは進まず、キャンピングカーを設置してから丸2年が経ってやっと玄関らしいものが完成しました。

将来的には玄関からウッドデッキが森の中にのびるようにしたいのですが、DIYだけではなかなか厳しいものがあり、躊躇していました。しかし、今回のポータブル電源の導入で、頑張ればウッドデッキもできるんじゃないないか、と現実味を帯びてきました。

日常生活から見れば、ささやかな電力ですが、森の中ではとてつもなく大きな存在に思えてきます。普段は使うことさえ意識していない電力ですが、森の中ではそのありがたみをひしひしと感じています。

Source: 日刊住まい

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