『なめこ栽培キット』を8年ぶりにプレイして感じた「変わらないことのスゴさ」

ここ1週間ほど私は『なめこ栽培キット』(スマホゲームアプリ)のことばかり考えちゃっている。実は2011年ごろにも一度『なめこ』に夢中になった経験があって、今回のコレはいわば “復活愛” だ。

驚くべきことに私は9年前いちど別れた『なめこ』を、あのころ以上に愛しているのである。これは恋愛であれば奇跡に近い状況…………エッ? 「見違えるほどバージョンアップしていたんだろう」って? 違う違う、そうじゃない。むしろその逆だ。

シリーズ最新作『なめこ栽培キット Deluxe 極』をダウンロードすると、デジャブかと疑うほど9年前と全く変わらぬ「なめこ」がいた。だだしビジュアルやシステムはそのままに、ゲームとしての “厚み” はキッチリ9年ぶん増して。そりゃ「今度こそ大切にする」と誓いたくもなる。

・アイツ今どうしてる?

かつて私がプレイしていたのは “初代なめこ” に当たる『おさわり探偵 なめこ栽培キット』と2代目『おさわり探偵 なめこ栽培キット Seasons』だ。当時はちょっとしたブームになっていたから、この2つをプレイした覚えがある人も多いのではないだろうか。

アプリストアをのぞくと、残念ながら初代・2作目ともに削除されている模様。しかしこの8年の間にも『なめこ』シリーズはリニューアルや新アプリを発表し続け、ニンテンドー3DSやスイッチ版も含めればトータル13作にも及ぶロングタイトルへ成長していたようだ。

・即ダウンロード

私が以前なめこ栽培を始めた理由は「周りがみんなやっているから」であり、やらなくなった理由は「ひととおりクリアしてしまったから」だった気がする。

「忘れててスマン」と心で手を合わせつつ、初代『なめこ栽培キット』のことを思い出してみよう。ゲーム画面に『原木』がデーンと鎮座していて、そこから生えてくる『なめこ』をタップし収穫するというのが基本の流れだった。最新版でもそのスタイルは同様である。

次々生えてくるなめこを収穫することでポイントが貯まり、それを使用して原木や『照明器』『保温器』『加湿器』といった設備を進化させてゆく……という点も初代と変わらない。

最初は「ふつうのなめこ」しか生えない原木だが、次第に「レアななめこ」が収穫できるようになる。そうやってミッションをこなしつつ最終的に『なめこ図鑑』を全て埋める…… “初代なめこ” はそういった、いわば “メチャ単純なゲーム” だった。

9年の時を経て『なめこ』はどのように進化を遂げているというのだろう? どうせややこしいシステムが追加されまくっているんだろうな。どれどれ……

最初は「ふつうのなめこ」しか生えない原木だが……

次第に「レアななめこ」が収穫できるようになり……

ミッションをこなしつつ……

最終的に「なめこ図鑑」を全て埋める……

……って9年前と全く同じじゃねぇか!!!

・これでええ

実は日本中が外出を自粛した今年のゴールデンウイーク、私はゲームソフト(PS4)を3つも買い込んでいたのだ。それらは全て15年以上続く人気タイトルの最新作、いわば「かた〜〜〜い選択」ばかりだった。

それがGW終了を待たずして3つ全てプレイし終えてしまうだなどと、一体誰が想像しただろう? かつては1本で1カ月ほど遊べた強者揃いだが、どのソフトも綺麗なグラフィックと引き換えに内容が薄くなっている気がするのだ。

30代半ばの自分が「時代の流れについていけていない」ことは重々承知している。ゲームを取り巻く世の中の事情は変化し、 “昔とは売れ筋が違う” とか色々あるのだろう。しかし……

・グラフィックに力を入れすぎてる

・ムービーが長く複雑

・なのにストーリーが一本道

個人的に最近のゲームは揃いも揃って、この3方向にばかり進化している気がしてならない。正直もう綺麗な映像はたくさんなんである。操作方法の複雑さにも疲れた。

……そこへきて『なめこ栽培キット』は “勝手に生えてくるなめこを収穫するだけ” というプレイ内容。「さすがに単純すぎる」と感じる人もいるかもしれないが、「レアなめこ生えてる!」という単純な喜びは「それでそれですごくイイ」もんだ。

ちなみに約15ほどでなめこは原木に生えそろうため、ゲームの進行はこまめに収穫することがカギとなる。 “10分に1回のペースで収穫” というガチぎみのプレイを続けた私は1週間で、レアなめこを全201種中43種収穫した。

つまり『なめこ栽培キット Deluxe 極』はなめこコンプリートまでに、単純計算で最低でも1カ月はプレイを要することになる。なめこの種類や「品種改良」等といったひねり要素は追加されており、各自のペースで最後まで気負わず楽しめる仕組みだ。

「基本スタイルはそのままで内容に厚みが増す」という、私の求める “ゲームの理想の進化” を遂げていた『なめこ栽培キット』は「変わらないことの素晴らしさ」を教えてくれた。最新ゲームに疲れちゃってるオールドゲーマー諸君、今こそ再びプレイしてみてはどうだろう?

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:なめこ栽培キット Deluxe 極 (iOS)


Source: ロケットニュース24

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