チャイムに吠える愛犬は、遊びで楽しくしつける!トレーナーが伝授

インターホンを押す宅配ドライバー

EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

チャイムが鳴ると愛犬が吠える。そんな悩みを抱える飼い主は多いと思います。
犬のチャイム吠えをどうすれば予防できるのでしょう?『愛犬のしつけ+15のトレーニング』の著者でペット食育士の資格を持つマルヤマミエコさんが、ドッグトレーナーの遠藤ゆかりさんにお話を聞きました。

犬がチャイムに吠える3つの理由

チャイムに反応する犬

―愛犬のチャイム吠えに悩んでいる飼い主さんは多いですよね。そもそも、なぜチャイムが鳴ると犬は吠えるのでしょうか?

「犬にとってチャイム音は、元は単なる生活音です。では、なぜその音に対して吠えるのか。チャイムが鳴ると飼い主さんは、よそ行きの声を出して玄関に出て行きますよね。“チャイムが鳴る→飼い主さんが玄関に出て行く”、これが何度も繰り返されているうちに、チャイムの音は家の外に誰かが来る予告の音であることを学習し、次第に反応するようになるのです」

遠藤さんによると、犬がチャイムに吠える理由は性格にもよりますが以下の3つだそうです。

  • 何が起こるかわからないという「不安や警戒」
  • 来ないでほしいという「排他的」な気持ち
  • 誰かが来たことが嬉しいという「人懐こさ」

チャイムに反応する犬

―犬がチャイムの音に反応して吠えることを「無駄吠え」と呼んだりしますが、犬が吠えるのには意味があるということですね。

「そうです。人間にとってチャイム吠えは必要ではなくても、犬には何らかの訴えがあるのです。犬が吠えるのにはそれぞれの場面で意味があります。音声で訴えやすい犬は、チャイムにも反応しやすいことを覚えておいてください」

チャイム吠え予防のしつけは根気が必要

おもちゃで遊ぶ犬

―犬がチャイムに吠えないようにしつけるには、どのような方法があるのでしょう?

遠藤さんによると予防法は大きく分けて3つあるといいます。

1.環境とマネジメント

チャイムに興奮して吠えている犬を、ハウスや別の部屋に連れて行くなどして環境を変えたり、「宝探し」や犬用ガムを与えたりする方法です。

2.オペラント条件付け

刺激に対して人にとって好ましい行動を犬がすれば報酬を与え、人にとって好ましくない、もしくは困る行動には罰を与えるという方法です。例えば、缶にコインなどを入れたものを作って、犬が吠えそうになったら「NO」と言いながら缶を床に落とします。

犬が吠えなかった、もしくは、吠え止んだら褒めます。これにより、犬が吠えないことを強化して、吠えることを弱化させます。

3.古典的条件付け

例えば、「ベルが鳴る→エサをもらえる→ベルの音を聞くとよだれが出る」、このような反応を、古典的条件付けと言います。また、「チャイムが鳴る→家の外に誰か来た」と思い込んでいるのも、古典的条件付けの一種です。

チャイムが鳴ったら部屋におやつをばら撒きます。すると、“チャイムが鳴る=おやつ”となって、古典的条件付けの上書き操作になります。

犬のおやつ

―どの方法も、犬によって向き不向きがありそうですね。部屋におやつを撒くのは簡単な気がしますが、実際のところはどうなのでしょうか?

「犬はそれぞれ性質に違いがあるので、この方法が必ず効果があると言い切ることはできません。部屋におやつを撒く方法についてですが、チャイムが鳴る度に繰り返し行うことにより、犬の感情が“チャイム=うれしい”にすり替わります。

すると、チャイムが鳴っても吠えずに飼い主さんの顔を見たり、おやつが撒かれる場所に自ら行くようになったりするケースもあります。

ただし、おやつを部屋に撒いたりばら撒かなかったり、犬がすぐにおやつを食べ終えてしまって玄関が気になることもあるので、この方法(古典的条件付け)も、根気が必要になることを覚えておいてください」

おやつを隠せるマットをしつけに活用してみよう

ノーズワークマット

おやつを隠したノーズワークマット

―犬のチャイム吠え予防として、比較的成功しやすい方法があれば教えてください。

「今回は、ノーズワークマットを使用した古典的条件付けの上書き操作の方法をご提案したいと思います。ノーズワークマットは、おやつやフードを隠せるように、花やフリル、トンネルなど、さまざまな仕掛けがしてあるマットです。

飼い主さんはチャイムが鳴ったら、おやつを隠したノーズワークマットを犬に与えます。そうして、犬がおやつを探している間に玄関に向かうことができます。

今回はチャイム吠え予防に使用しましたが、犬の思考力アップや認知症予防にも効果的なものなので、1つ持っていると活用できると思います」

インターホンやチャイムの返答は、普段よりも低めの声を意識して

インターホン

―この他にも、飼い主さんがチャイム吠え予防として出来ることがあれば教えてください。

「高めの声での反応や慌てた行動は、犬を興奮させる恐れがあります。インターホンやチャイムの返答は、普段よりも低めの声を意識することです。

そして、焦らずに落ち着いて玄関に向かいましょう。また、チャイム音を変更することで、犬が吠えなくなるケースもあります。チャイム音の変更が可能であれば、試してみることをおすすめします」

遠藤さんによると、チャイム吠えを予防するのは、犬につきっきりで教えられない分むずかしいことなのだそうです。でも、だからといって諦めないで、出来るところからチャレンジしてみましょう。

<取材協力>ドッグトレーナー遠藤ゆかり(PLUS WAN)

Source: 日刊住まい

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