ガス給湯器を屋内から屋外に変更。費用やメリット、工事内容は?

屋外設置のガス給湯器は屋内設置に比べてメリットが多いものの、移転にかかる費用や工事の手間がかかるそう。実際、費用はどれくらいかかるのか?どんな工事が必要なのか?

マンション内の1室の屋内設置のガス給湯器を最近新しいものと交換し、屋外設置に変更したという賃貸マンションの大家・アサクラさんが語ります。

交換するのは25年前の給湯器

ガス給湯器やエアコンはある程度の年数を経ると、故障のリスクが高まってきます。業者さんに聞いたところでは「ガス給湯器は15年くらいで故障することが多い」とのこと。

うちは賃貸マンションですから、壊れてからアタフタして交換を手配しては入居者さんにも迷惑がかかります。そこで長くご入居いただいている部屋の給湯器を順次交換していくことにしました。

いちばんの古株は1995年製。

1995年製の給湯器の銘板シール

25年も経ってますから、いつ壊れてもおかしくありませんね。入居者さんの許可をもらって、留守中に業者さんと一緒に室内の給湯器を確認することになりました。

1995年製のガス給湯器

これを見た業者さんの感想は「けっこう幅が狭いタイプで新しい給湯器がうまく収まらないかもしれない」とのことでした。

現地調査後、確認してもらうと、今回の設置場所に収まる機種を選ぶとけっこうお高くなってしまうひ費用は、「ざっくり20万円弱」だそうです。

給湯器本体の交換金額としてはたしかに高いと感じました。その代案が、屋内設置の給湯器を屋外設置に変更するという提案だったのです。

屋内設置よりも屋外設置の方がメリットは多い

実は、給湯器は屋内に設置するよりも屋外に設置するほうがメリットが大きいそうです。まずは当然ながら室内のスペースがより広くなるメリットがあります。

給湯器はそれなりの大きさがあるので、屋内設置にすると圧迫感もあり場所を取ります。うちのマンションではリノベーションのときに屋内設置の給湯器を隠すために点検口付きの壁を設けたりしています。

給湯器を隠す壁

屋外に給湯器を設置すれば、配管を隠すだけで済むので手間も少なく、インテリアもすっきりします。

さらに安全面でのメリットもあります。万が一給湯器本体の不具合でガス漏れなどが起こったときも、屋外ならリスクはぐっと軽減されます。これらを考慮すると給湯器は屋内設置よりも屋外設置のほうがメリットが多いのです。

給湯器の屋外設置への変更は高額な工事代がネック

ネックになるのは工事代金です。

給湯器をただ新しいものに置き換えるのにくらべて、屋外の移転は配管を変更する必要もあるのでいろいろとお金がかかります。

でも、今回は設置場所の関係で選択できる機種が限られ、屋内設置のままでもけっこう高額な工事代金がかかるという事情があります。

業者さんによれば「外置きならば設置スペースは気にしなくていいのでリーズナブルな給湯器が設置でき、全体の金額は大差ないです」とのこと。

いただいた見積もり金額は196,000円。

ガス給湯器を屋外設置にした場合の見積もり金額

屋内設置のままで交換する場合と大差ありません。それならメリットの多い屋外設置にしようと決意しました。

さまざまな業者さんによるリレー工事で1日がかりに

ところが、設置当日の工事が思いのほか大変でした。まず水道屋さんがやってきたのが朝9時半。1時間ほどかけて既存の給湯器を取り外します。

続いて11時頃にやってきたのは、見慣れぬ道具を持った業者さん。こちらは「コア抜き業者さん」でした。

うちのような鉄筋マンションは分厚いコンクリートの壁で囲まれているため、配管の穴を開けるには専門の業者さんにお願いするんだそうです。

コア抜きの様子

まるで兵器のような工具で穴を開けました。抜いた壁がこちら。

コア抜きした壁

なんだか地質調査のサンプルみたい。マンションの壁ってこんなに厚いんだ、と感心しました。この穴に水道屋さんが配管作業し、続いてガス屋さんがガス管を通します。

水道とガスの配管

ガスの安全確認などもおこなってもらい、気がつけば午後の2時。まだ電気配線の作業が残っています。電気屋さんの到着がやや遅れて4時前からの作業でしたが、これが予想外に難航。

当初の予定では30分ほどで終了する予定でしたが、築古マンションならではのゴチャゴチャした配線に大苦戦。外部へのコンセント設置やリモコン設置の配線の取り回しが終わったのは午後6時にならんとする頃でした。

設置した新しい給湯器

終わってみれば1日がかりの工事。当日、入居者さんは在宅勤務でしたので、工事の騒音や業者さんの出入りで仕事に集中できなかったのでは、と気をもみました。

電気工事に際しては一時的にブレーカーを落としたりすることもあり、ご迷惑をかけましたが、幸い終始にこやかに対応いただけたので何とか乗り切れました。

賃貸マンションの工事は入居者さんの協力がとにかく大事だと再認識した1日でもありました。給湯器の屋外設置への変更はメリットも多いですが、予算や工事にかかる手間も考慮したうえで検討するといいと思います。

Source: 日刊住まい

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