「クロゼットの整理収納をしたのに、すぐ乱れてしまう」という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。また最近はリモートワークの影響で、着る服に変化があった方も多いかもしれません。こんな時はクロゼットが乱れがちです。
こんな場合には、賢くハンガー使うのが有効です。「服を出す→着る→一晩休ませてケアする→片づける」までの動作を迷わず、滞らず行えるハンガー選びと使い方を整理収納アドバイザーの戎谷洋子さんに教えてもらいました。
ハンガーはメーカーを統一する
我が家のハンガーは無印良品とニトリで揃えており、色はシルバーとホワイトに決めています。ハンガー統一のメリットは以下です。
- 収納力のアップ
- 見た目がスッキリして服が探しやすい
お客様のお宅へ整理収納サポートに伺ってハンガーを統一するようにアドバイスすると、それだけで「使いやすくなりました!」という方が多くいらっしゃいます。
また、我が家は転勤族です。どこに住んでいても手に入りやすい全国展開のメーカーで統一すると買い替えたり増やすときに困りません。
アイテム別にハンガーを使い分ける
アイテムに合ったハンガー選びも、使いやすいクロゼットづくりに欠かせません。我が家で使っているハンガーをご紹介します。
無印「ポリプロピレンハンガー」「アルミハンガー・パンツ/スカート用」を使い分け
適度な厚みのある「ポリプロピレンハンガー」はコートやジャケットなど、特に肩の型崩れを防ぎたいものに。
スカートは「アルミハンガー・パンツ/スカート用」で吊っています。
ニトリ「スラックスハンガー」と「すべりにくいアーチ型ハンガー」を使い分け
「スラックスハンガー」はすべりにくくワンアクションで取り出せるのが魅力。
おもにパンツ類を吊るしていますが、すぐ取って、すぐ戻せます。アクション数が増えるほど片づけが億劫になるのでクローゼットの乱れ防止に繋がります。
「すべりにくいアーチ型ハンガー」はカットソーなど型崩れすしやすいトップスに。このようにアイテムに合わせてハンガーを使い分けると型崩れせず、きれいに管理できます。
ハンガーは数本多めに。「一晩休ませるためのハンガー」があると便利
ところで私は整理収納アドバイザーです。「適正量を決める」ことをお勧めしているのでハンガーも服の数だけにしましょう!そうお話しすると思いますよね?でもハンガーは数本多く、お持ちいただきたいのです。
私はクロゼットの端に「一晩休ませるためのハンガー」を用意しています。すぐに洗濯しない洋服の場合、帰宅したら「一晩休ませるためのハンガー」に掛けておき、熱や汗を飛ばします。
その洋服を収納するために吊っていたハンガーは、もとの場所に空のまま戻しておきます。
そうすると「定位置を決めていたのに、どこだったか分からない」を、防ぐことができます。せっかくクロゼットを整理したのに戻す場所が分からなくなることは、リバウンドの原因になります。
この方法なら服を脱いだ後「一晩休ませるためのハンガー」に掛けてスプレーやブラシをして汗を飛ばすお手入れがしやすい上に、翌朝空いているハンガーにサッと戻すだけなので迷いません。
結果、朝の時短につながるためイライラもなくなり、ハッピーに1日のスタートが切れます。また、服を丁寧に扱うようになるというメリットもあります。
ただし「クロゼットスペースの許容量」「管理能力を超える量」よりも多い洋服を持てば、当然クロゼットは乱れます。体の数はひとつです。「ハンガーは何本まで」と決めて服を増やしすぎないようにすると、使いやすいクロゼットをキープできます。
Source: 日刊住まい