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豪雨による土砂災害や浸水被害が、多く発生しています。報道をきっかけに、災害対策の必要性を改めて感じている人も増えているのではないでしょうか。
自分が住んでいる家や地域のことをよく知ることは、大切な災害対策です。まもなくやってくる台風シーズンに備え、確認すべきことは何か。宅地建物取引士の吉井希宥美さんに話を聞いてみました。
ハザードマップのチェックは念入りに

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まず最初にすべきことは、自分の住まいがハザードマップ上でどのくらいの危険度のところに建っているのかを確認することです。
国土交通省が公表している「重ねるハザードマップ」は洪水だけでなく、土砂災害、道路防災、大規模地震時の津波などの情報が地図上で表示されます。避難所の場所も確認できるので大変便利です。
これから住まいを購入する人は、物件を選ぶ際にこうしたハザードマップをより念入りにチェックした方が良いと思います。
複合災害を避けるために「在宅避難」も選択肢に

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今までは、自然災害があったときは、避難所へ避難することを行政が指導していましたが、避難所には新型コロナウィルスの感染リスクもあるため、複合災害を避けて「在宅避難」を選ぶケースも増えてきているようです。

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「在宅避難」は、家を防災仕様にしておかないと、避難所生活よりも過酷な生活になってしまいます。最低限、以下の条件を満たしていることが必要です。
- 窓に飛散防止フィルムを貼る等、建物へのダメージ予防対策をしている
- ライフラインが復旧するまで家で過ごすことを想定した量の物資を備蓄している
避難所であれば、食料の供給は行われることが前提ですが、自宅にいると避難者数にカウントされず、食料が供給されない可能性も高くなります。
これからやってくる台風シーズンに備え、いざというときどうするかを家族でシミュレーションし、備えておくことが大切だと思います。
Source: 日刊住まい