家づくりのコスト削減のために行われる「施主支給」。簡単に説明すると、設備や建材の発注を自分たち(施主)ですることですが、注意しないと後悔することに。
リフォームの際に、室内物干し竿を施主支給したところトラブルになってしまった…。そんな体験を、日刊住まいライターが語ります。自分が施主支給する商品を確実に設置するためにも、関係者との情報共有は大切。失敗談から、注意すべきポイントを学びましょう。
室内物干し竿を購入後、取り付け不可の商品だったことが発覚
天井に室内物干し竿を設置したい、と相談したところ、「自分たちで商品を探してネットで購入する、いわゆる施主支給にすれば、設置料と合わせてもそのほうが安く済むかもしれません」とリフォーム業者から提案されました。
ただ、希望する商品が本当に設置可能かどうかが不安だったため、現場立ち合いに来ていた担当者に商品情報のURLを見せて確認してもらいました。
その際「設置可能です。一応URLを送付してください」との回答でしたので、購入後にLINEでURLを共有しました。
すると2週間後、その担当者から「こちらの商品は勾配天井には取り付け不可なので購入しないでください」との連絡が入り大慌て!
同時に代替商品の提案をされました。ただ、その時点では、購入済みの商品をどうするか、返品できるのかどうかもわからない状況。そもそも勾配天井になることすら、筆者には伝えられていなかったため、てんやわんやの状態でした。結局返品はできませんでした。
商品購入時に「勾配天井には設置できません」との注意書きも目に入りましたが、その時点で勾配天井にするとの説明は一切受けていなかったので、スルーしてしまったのです。
担当者は「購入前に連絡を入れてほしいと言ったつもりだった」とのこと。最初から勾配天井であることを私たちが認識していなかったために、こうしたすれ違いが起きてしまいました。
気になったことはその場で確認してトラブルを予防
最終的には、代替商品を業者に手配し直してもらうことに。コストを抑えるつもりが、結果的にはふたつ分の費用がかかってしまうという結果に。
いざ工事が始まると、当初予定していた仕様から急に変更になることも少なくありません。気になったことは「あとでいいか」と後回しにせず、その場でひとつずつ確認していったほうがトラブルを未然に防ぐことができます。また、関係者としっかり情報共有し、しっかりと打ち合わせをすることが大切だと思います。
Source: 日刊住まい