キッチングッズはなくても意外に大丈夫だったり、他のもので代用できる、という場合も多いもの。やめても大丈夫だった、他のもので代用したら快適になった、という5つのキッチングッズについて一級建築士の夏目あや子さんが語ってくれました。
1.ボトル用ブラシ→メラミンスポンジにしたら快適に
長い柄のついたボトル用ブラシは収納しにくく、手持ちのスポンジを柄付きスポンジにできるトングタイプのものは、金具部分が底にあたって洗いにくいと感じていました。
試行錯誤の末たどりついたのが、100均で購入した「マイボトルクリーナー」。小さくカットできるメラミンスポンジです。ミシン目に沿って使う分だけカットしたら、少しの水と一緒に水筒に入れ、ふたをして振るだけです。わが家では1回につき6〜10個ほど使っています。
左がビフォー、右がアフターです。茶渋もきれいに取れました!わが家はこの方法で毎日3本の水筒を洗って、そのままシンクを磨いて捨てています。洗うための道具を保管、メンテナンスする必要がないのでとても楽になりました。
2.三角コーナー→ニトリのポリ袋スタンドに
最近なくす方も増えてきている三角コーナー。汚れがつきやすくシンクで場所を取るので、わが家も例にもれず三角コーナーはありません。
その代わりシンクの近くに置いているのが、ニトリのポリ袋スタンド。メンテナンスの必要もなく衛生的で、省スペースなところがお気に入り。水が出そうなゴミの時は新聞紙を一緒に入れたり、ニオイが出そうな時は消臭効果のある袋にするなど工夫しながら使っています。
3.スポンジ専用ラックは不要。水切りカゴの片隅で十分乾く
食器用スポンジ専用のラックを設置すると、ラック自体のメンテナンスや設置面の掃除が必要になるので設置するのをやめました。食器を拭き終わったら、水切りカゴの片隅でスポンジを乾かしていますが、これで十分乾きます。
4.排水口のフタを撤去することで、こまめに掃除する習慣が
排水口のフタは撤去してこのようにオープンな状態にしています。フタをすれば湿気がたまりますし、見えないことできれいだと錯覚してしまうためです。また、見えるようにしておくことで、1日の終わりに掃除をするのを忘れずに済みます。
排水口にはネットをかけ、細かいゴミを流さないように心がけています。1日の最後にネットを外し、ごみ受けと排水溝を洗っています。毎日洗えばそれほど汚れませんし、ヌメリとは無縁ですよ!
5.台ふきん→アルコール濃度の高いスプレーとキッチンペーパーを
濡れている状態が長い台ふきんは、あまり衛生的ではないと感じていたので、我が家はずいぶん前に台ふきんというものがなくなりました。その代わりに使っているのが、パストリーゼやマーチソンヒュームなどのアルコール濃度の高いスプレーとキッチンペーパー、もしくはウエス。
100円ショップなどで売っている、小さめのダスターもおすすめです。テーブルをふいた後、棚やカウンターなどもついでにふけば、自然といろいろな場所がきれいになります。使い終わったら捨てるだけなので節水にもなります。
シンクにぴったりハマる水切りカゴは残留決定
ここまで、キッチンまわりでやめたり代用したもののことについて書きましたが、このコンパクトな水切りカゴは手放せませんでした。
一度手放してみようとほかのものも試してみましたが、吸水シートはメンテナンスが面倒、ふきんだとすぐにピショビショ…。結果、シンクにぴったりハマるこのコンパクトな水切りカゴが一番、という結論に。
ミニマムなことが称賛されている昨今ですが、なんでも手放せばいいという訳ではありません。買う時も、手放す時も、自分の家事のやり方やクセなどをよく思い出してから決めると、うまくいくのではないでしょうか。
●教えてくれた人/夏目あや子さん
不動産会社、設計事務所勤務を経て結婚を機に茨城に移住。一級建築士・宅地建物取引主任者。「暮らす」を「愉しむ」ことをモットーに、自宅をDIYやリメイクで少しずつ育てている。夫・三姉妹と5人暮らし。著書に『なつめさんちの 新しいのになつかしい アンティークな部屋づくり』がある。建てた時から、手に入れた時から、おうちを育てる「おうち育」を推奨。
Source: 日刊住まい