どうしてこうなった!世界のビックリな形の住宅3選

ビックリ建築
どうしてこうなった!街を歩いて目にする、かなり個性的な建物。その気になる姿に至るまでに、設計者と施主の間で一体何があったのか。建築が好きな人なら、きっといろいろ空想してしまうのでは?

そんな、思わず二度見したくなる「ビックリ建築」のなかでも、今回は住宅について取り上げます。世界中から「なにこれ?」と思われるものを、ビックリ建築探求家・白井良邦さんにセレクトしてもらいました。

これは宇宙船?いいえ、フィンランドで生まれたお家です

スペースエイジを象徴する住宅「フトゥロ」
冒頭の写真を見て、宇宙船と思った方はいませんか?じつはこれ、お家なんです。
アポロ11号が月面着陸に成功する1年前の1968年。北欧フィンランドでスペースエイジを象徴する住宅が生まれました。その名も「フトゥロ」。FRP(繊維強化プラステック)製で、パーツに分解ができ、おもにスキー場などでレジャーハウスとして利用されました。

「フトゥロ」の室内
室内には、トイレ・バス・キッチンの他、暖炉も完備。UFOのような形で人気を博し、アメリカ、ソビエト、南アフリカ、日本など、世界中に輸出されました。
「フトゥロ」の中
しかし1973年に起きたオイルショックで原油価格が高騰すると生産中止に追い込まれ…あえなくこの世から姿を消すことに。オランダ・ユトレヒトの美術館には、「フトゥロ」のプロトタイプがアートピースとして収蔵・展示されています。

まるで宇宙生物のような佇まい!南仏の山中にある住居

増殖を続けつくられてきた「ゴーデ邸」
カンヌ映画祭で知られる南仏のリゾート地からほど近く、カンヌ湾を見下ろす山の中に突如、泡ブクのような、軟体生物のような、謎の住宅が!これこそ、建築家アンティ・ロヴァグが構想し、1970年代から40年近くにわたり、増殖を続けつくられてきた「ゴーデ邸」です。

「ゴーデ邸」の内部空間
この住宅は「本来、人間の動きはサークル状だから、家も丸くあるべきだ」という建築家の考えのもとつくられてます。だからこの家には直線や角はまったくありません!内部空間に入ってみると、まるでアリの巣の中を動きまわっているかのような不思議な感覚にとらわれます。

もちろん日本にもあります!黒川紀章設計のビックリ集合住宅

140個のカプセルが取り付けられたツインタワー「中銀カプセルタワー」
黒川紀章(1934~2007年)といえば、日本を代表する建築家のひとりです。その黒川紀章が1970年代初頭にデザインし、世界中から注目を集めたのが「カプセル」を使った住宅。今でも東京・銀座に「中銀カプセルタワー」という、140個のカプセルが取り付けられたツインタワーが建っています。
「中銀カプセルタワー」の室内
ここで紹介するのは1972年に完成し分譲された集合住宅。都心におけるセカンドハウスとして売り出されました。
床面積はなんとわずか10㎡!カプセルは工場でつくられ、それをトラックで運搬、現場でひとつひとつ取り付けられていきました。

以上、ちょっと個性が強い住宅3つを紹介しました。もしも世界中にあるビックリ建築に興味を感じたら、白井さんの近著『WONDER ARCHITECTURE 世界のビックリ建築を追え。』(扶桑社刊)をチェックしてみませんか。世界各国のビックリな形をした住宅や公共建築。その魅力にますますハマるかも。

●教えてくれた人
白井良邦さん
ビックリ建築探究家。雑誌「Casa BRUTUS」(カーサ ブルータス)には、編集者として創刊準備から携わる。世界中を30年以上にわたり歩き回り、名もなき建築から有名建築家の作品まで、5000件近くの建築を見てきている

Source: 日刊住まい

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