金継キットを初心者が試した。欠けた器が生まれ変わって、さらに愛おしく

金継ぎをしたマグカップ

お気に入りの器を割ってしまい、泣く泣く処分したということありますよね。そんなときに器の欠けた部分を漆で接着し、上から金を重ねて修復する金継ぎ(きんつぎ)をすれば、新たな趣もプラスされまた使うことができます。

インターネットや漆の専門店で金継ぎのキットを購入して、自分で金継ぎに挑戦する人も増えているのだとか。

今回は、日刊住まいライターが自分で金継ぎした様子をレポート。結果は大成功!これはやらない手はありません。

金継ぎに必要なキットはネットショップで簡単に手に入る!

「ウィークエンド漆職人 金継ぎ編」パッケージ

金継ぎに使ったのは、Amazonにて1万8000円で購入した「ウィークエンド漆職人 金継ぎ編」という解説書付きのキット。Amazonや楽天市場などでは、材料込みのキットが7000円くらいから販売されています。漆の専門店や東急ハンズなどでも材料やキットを販売しているようです。

キット以外に用意するものはビニール手袋、小麦粉、マスキングテープだけ

「ウィークエンド漆職人 金継ぎ編」のキッド

今回はこちらの材料を使いました。

<キットに入っていたもの>

  • 純金粉
  • 生漆
  • 砥の粉
  • 漆塗り盤
  • 漆練りヘラ
  • 細筆
  • 研磨紙器が入る段ボール箱

<自分で用意したもの>

  • ビニール手袋
  • 小麦粉
  • マスキングテープ

上記のように、購入したキットにはほとんどの材料が付いています。

金継ぎのやり方をレポート。実際の様子を手順に沿っていざスタート!

それではここからは、実際に行った金継ぎの様子をご紹介します!
(今回ご紹介するのは、あくまで素人が解説書やインターネットでの情報をもとに行った自己流の金継ぎです)

1. 割れた部分に漆を塗る

割れた小皿

今回は割れてしまったこちらのお皿を金継ぎします。

割れた小皿に漆を塗る

漆塗り盤に漆を少量出し、細筆ですくって割れた部分に塗っていきます。漆を塗るときはかぶれないように手袋をしましょう!

小皿を段ボール箱に入れる

割れた面に漆を塗り終ったら、乾かします。湿度を保ちながら乾かすために、段ボール箱の中に入れて、1日程度置くのがポイントです。

2. 割れた部分に麦漆を塗って接着+欠けた部分を錆漆で埋める

麦漆をつくる

次は割れた面を接着する作業です。割れた面をつなぎ合わせるために、麦漆(むぎうるし)と呼ばれる接着剤をつくります。

まず、小麦粉を水で溶きます。漆塗り盤に漆を出し、水で溶いた小麦粉と漆を、漆練りヘラを使って混ぜ合わせると麦漆のでき上がりです。

麦漆を塗る

割れた部分に麦漆を塗っていきます。

割れた小皿を麦漆で接着する

麦漆を塗り終えたら、接着!大切な工程なのであせらず行いましょう。

接着面にマスキングテープを貼る

ズレ防止のために、マスキングテープを上から貼ります。その後、再び段ボール箱の中に入れて1日乾かします。

接着して乾かした器

接着しても欠けた破片がなくなっている部分は、錆漆(さびうるし)で埋めていきます。

砥の粉と水と漆を混ぜて、錆漆をつくる

錆漆のつくり方はこちら。漆塗り盤に砥の粉(とのこ)を少量出して、水を加えます。砥の粉:水の割合は2:1くらい。その後、漆と混ぜます。錆漆には、しっかりとした粘り気が必要です!

錆漆で欠損箇所を埋める

錆漆で、欠けた部分を埋め込みます。この際、筆ではなく割りばしを使うと便利。塗った部分は後日削るので、厚みがあってもOKです。段ボール箱に入れて、今度は2週間ほど乾かします。

3. 接着面を研磨紙で削って整え、漆を塗る

欠損箇所を錆漆で埋め、乾かした器

段ボール箱から取り出して、研磨紙を使って削っていきます。

錆漆を塗布してできた凹凸を研磨紙で削る

器を傷つけないように、滑らかな感触となるまで慎重に削ります。その後、継ぎ目部分に漆を塗って、ダンボール箱の中でひと晩乾かします。

4.漆を塗った上から純金粉をのせて、完全に乾かす

麦漆や錆漆を使って器の接着が完了したら、金を塗布する

接着箇所に漆を塗って、上から純金粉を重ねます。純金粉は舞いやすいので注意が必要!漆を塗って、細筆で純金粉を重ねていきます。

金継ぎが完成した小皿

この後、さらに段ボール箱に入れて完全に乾いたら完成です。全ての工程が終わるまでかかった時間は2週間ほど。少しいびつになってしまいましたが、自分で修理したからか不思議と愛着を感じています。

金継ぎ作業には、いくつもの細かい工程が必要になります。なかなか大変な作業ですが、その分でき上がったときに充実感があり、お気に入りの器にさらに愛着がわきました。気になっていた方は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

Source: 日刊住まい

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