キッチンリフォームを2回経験して思う。業者選びと工事中に気をつけたいこと

リフォーム中のキッチン

キッチンリフォームするにあたってありがちな疑問。「どうやってリフォーム業者を選べばいいのか」「リフォーム中の食事はどうすればいいのか」「工事中は家の中でどう過ごせばいいのか」…。

こうした心配に、ライフオーガナイザーで家事研究家の香村薫さんが答えます。6年間で2回キッチンをリフォームした経験から、リフォーム業者選びで気をつけたことやリフォーム中に意識したことについても紹介。

キッチンが使えない期間はどうする?

キッチンのリフォームでいちばん困るのは調理ができないことです。なかでも冷蔵庫、コンロ、水道の3つが使えないのは困りもの。

それぞれ使えないタイミングがずれることも多いので、筆者の場合は事前に現場監督さんにスケジュールを確認し、冷蔵庫の中のものは1週間前から少しずつ減らしていくようにしました。

場合によっては3日間冷蔵庫の電源を入れられない、なんてこともありますので注意が必要です。洗い物もしづらくなるので、リフォーム中は紙皿で対応する、と割り切るのも手です。

リフォーム工事中にキッチンから移動させたモノ

また、キッチンから移動させたモノをどこに置くのか?も考えておく必要があります。実は以前のリフォーム時に、適当に段ボールに入れておいた食器類にホコリやゴミがたくさん入ってしまい、洗うのが大変だった経験があります。

そこで2回めのリフォームでは、ホコリやゴミが入ってこないよう、キッチンから離れた和室の押し入れの中段にまとめて置き、ふすまを閉めておくようにしました。

電気調理鍋「クックフォーミー」で調理

調理に関しては、わが家には電気調理鍋「クックフォーミー」があります。これがあればコンロがなくても調理ができるので、キッチン以外の部屋で食事をつくることができます。

他に災害用に保管しているカセットコンロでも代用できます。災害発生時を想定して使ってみるのも良いかもしれません。

リフォーム業者の相見積もりは情報共有を大切に

リフォームするということは「ここを変えたい!」という思いがあるはず。その思いを共有できるパートナーを探すことが大切です。業者選びについては、まずは家を建ててくれた大工さん(マンションの場合は管理組合)に相談することから始めました。

最初に見積もりに来てもらうのは、自分の家を知り尽くしている業者さんにお願いするのが一番スムーズ。

見積もりの際には、まず予算と「なぜリフォームしたいと思っているのか」を伝え、業者さんからの質問をすべてメモしました。建築の知識がない私では気が付かなかった「叶えたいリフォームを実現するための具体的な工事内容」を聞き出すためです。いくつか例を挙げてみます。

  • キッチン天井の壁紙はLDK全体につながっているので、すべて変えることになってしまう
  • 大きな柱が入っているので、抜くことはできない

など、素人では気が付かない点があるものです。
その後、家族で以下について話し合い、自分たちなりの方針を決めておきます。

  • 工事が必要な範囲や、工事中使えなくなるスペースのシェア。それに対してどこまでこだわるか
  • 予算の再検討
  • リフォーム日程の候補

次に、同じようなリフォーム事例がある業者さんをネットで検索し、2社に見積もりを取りにきてもらいました。

最初に見積もってもらったときに、工事が必要な範囲や、工事中使えなくなるスペースがある、と言われた箇所はすべてお伝えして見積もりの精度を上げます。

このとき、新たに「これは追加で対応が必要ですよ」と言われた内容については、最初の見積もりを取った業者にも情報共有し、それぞれの見積もりの条件を合わせておきます。後から金額でもめるのを避けるためです。

見積もりは1週間以内に3社以上お願いし、すべての見積もり結果を比較しながら最終的に1社を選びました。
こうして選んだことで、後から業者と工事費や施工箇所に関して「言った言わない」のトラブルは起こりませんでした。

リフォーム中に意識しておいて良かったこと

リフォームの様子を可能な範囲で見学

私は業者さんが作業している間、目の届く範囲に座って作業の様子を見せてもらうようにしていました。

現場監督さんが常駐していれば必要ないのかもしれませんが、各業者さん(電気工事、配管工事、壁の取り付け工事、壁紙張り、などなど)はそれぞれ時間をずらしていらっしゃるので、引き継ぎがスムーズではないことも。

過去にあった例として、電気工事を行った業者さんと、壁の取り付け工事を行う業者さんとの間で、スイッチプレートの対応がうまく引き継がれておらず、少しもめるようなシーンがありました。

私は作業の様子を知っていたので「電気工事をされた方が●●だとおっしゃっていました」などお伝えし、結果的に壁の取り付け工事業者が電気工事を追加で行ってくれてうまく進んだ、ということもありました。

ですので、可能であればリフォーム工事中はスマホや読書しながら、作業現場の隅の方にいるといいかもしれませんね。もちろん邪魔にならないよう配慮は必要です。

写真を撮らせてもらう

また、見積もりの段階から作業時の写真撮影の許可を取るようにしています。

「リフォーム前後」の写真はもちろんのこと、「リフォームで使う材料」「リフォーム中の様子」なども撮らせてもらいました(もちろん顔は映らないように気を付けています)。

実際、どんな材料を使うのか、壁の中がどういう構造なのか、といったことは見てみないことにはわからないので、撮影して記録を残しておくことは大切だと思います。

リフォーム工事中のキッチンの床

今回はトラブルが発生することはありませんでしたが、以前のリフォーム時に、後からよく見るとフローリングに擦ったような傷がついていました。

もしかしたら冷蔵庫を動かしたときに傷ついたのでは?と私は思ったのですが、ビフォー写真を撮っていなかったので、移動させた業者さんを責めるわけにもいかずなんともモヤモヤ。

トラブルがあったときのための証拠のため、というわけではありませんが、自身の勉強のためとモヤモヤ排除のためにも、撮影しておくと良い、と感じています。

今回は、リフォーム業者選び、またリフォーム中に意識しておくとよいポイントなどについてお伝えしました。キッチンリフォームを検討中の方など、どなたかのお参考になれば幸いです。

●教えてくれた人/香村薫さん
家事研究家/ライフオーガナイザー、株式会社ミニマライフ代表取締役。大学卒業後、トヨタグループのAT・ナビ専門メーカー・アイシンAWに入社、商品企画・統括業務を担当。結婚後には夫と一緒に、モノの適正数を決め、しくみで維持する片づけ方を考案。「トヨタ式おうち片づけ」と名づける。著書は「トヨタ式おうち片づけ」をはじめ多数

Source: 日刊住まい

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