引っ越し先でも、家具やインテリアアイテムをうまく使いまわしたいもの。でも、「テイストが合わない」「サイズが合わない」「そもそも使いそうにない」…などの理由から、処分せざるを得ないことも。
日刊住まいのライターもそんなひとり。引っ越しの際に、ほとんどの家具が不要で、23アイテム捨てることに。不要になった家具にはいくつかの共通する傾向があることに気づいたそう。
なぜ、こんなことが起きるのでしょう?購入の際に気づきがあれば、エコに新しい生活をはじめることもできそうです。3年暮らしたアパートから、リフォームした二世帯住宅に住まいを移す際のことを振り返ります。
処分した家具はなんと23アイテムも
筆者が処分したのは以下の23アイテム。
- ソファテーブル 1台
- 二人掛けソファ 1台
- デスク 1台
- デスク用イス 1脚
- テレビ台 1台
- ダイニングテーブル 1台
- ダブルベッドフレーム 1台
- ダブルベッドマット 1枚
- 食器棚 1台
- タンス 2竿
- シーリングライト 3つ
- カーテン 3枚
- ラグ 3枚
- カラーボックス 3つ
よくよく見ていくと、いくつかの傾向があることに気付きました。
「間に合わせ」でとりあえず購入したもの
これは雑多なものを収納しておくのに重宝していたカラーボックスが代表的なアイテム。好きなインテリア、間取りにリフォームした空間にそうした「間に合わせ」でとりあえず購入したものを置くと、なんだかとてもチープな印象に。
少し高くても自分の好みの家具を揃えておけば、新居でも使えたかもしれないのに、と少し後悔しています。
部屋の雰囲気に合わないもの
写真は新居のリビングの一角。アジアンリゾート風の部屋に憧れ、今回のリフォームではインテリアをブラウン系のダークトーンでまとめました。
でも、以前の住まいで使っていてた家具は白やベージュなどのナチュラルな色味のものが多く、アジアンリゾート風のインテリアとの相性がイマイチ。そのため、ナチュラルな色味のものは仕方なく処分することに。
アパートの形状やサイズに合わせて購入したもの
写真は新居の窓です。窓のサイズに合わせてカーテンを新調しました。
以前の住まいでは、たとえばリビングの凹凸部分にはめこむようにして使用していたダイニングテーブル、部屋のサイズに合わせて選んだダブルベッドとベッドマットなど、部屋の形状やサイズに合わせて購入した家具が多くありました。
当然、新居にはフィットせず、気に入っていたものでも処分することになってしまいました。カーテンに関しても同様で、窓のサイズがアパートと新居で全く異なるため、処分せざるを得ませんでした。
造作したので不要になったもの
リフォームでテレビ台や本棚、食器棚、デスクなどを造作したため、不要になった家具が多くありました。照明に関しても、室内のほとんどの照明をダウンライトにしたので、それまで使用していたシーリングライトが不要になりました。
使用頻度が高いもの
ラグやソファ、ソファテーブルなどの使用頻度が高い家具は、ピカピカの新居に置いてみるとより古さが際立ちます。使っていたときは気付かなかった傷みや汚れ、ヨレ、塗料の退色などが新居に持ち込んだ途端に目につくようになり、こちらも仕方なく処分しました。
結局、筆者宅では引っ越しを機に新居の部屋の大きさやインテリアに合わせてほとんどの家具を買い替えました。でも、気に入っていてどうしても持ち込みたい家具がある場合は、その家具に合わせて空間をつくるという方法もあると思います。
部屋に家具を合わせるのか、家具に部屋を合わせるのか。理想の住まいにするために、自分のイメージに近い方を選択すると、ムダなお金と労力を減らすことができると思います。
Source: 日刊住まい