震災で大規模停電を経験。そこから学んだ、今できる減災対策とは?

ランタンを点けた室内

住まいには欠かせない防災対策。でも、なにをどこまで備えたらいいのか、悩む方も多いのでは?被災者の声に耳を傾けてみましょう。

ライフオーガナイザーで整理収納のプロ・田川瑞枝さんは、北海道在住。2018年9月6日の北海道胆振東部地震でブラックアウト(大規模停電)を経験しました。電気のない生活、揺れによる家財の破損など、被災体験を通して見えてきたこと、学んだことを教えてもらいました。

その1:食器収納の仕方を考える

落下した食器
最大震度7を記録した北海道胆振東部地震。私の住む地域は震度5でしたが、キッチンでは、食器をワイヤーラックに収納していたため、直置きしていた食器は落下し、割れる被害に遭いました。

地震で食器が落下したラック

見せる収納にしていた食器が破損。ボックス収納していた食器は、上段に置いていたのに無事でした。

ファイルボックスに食器を収納した現在のラック

その経験から、使う食器を厳選し、食器を全てファイルボックスに収納する方式に変えました。

食器を収納したファイルボックス
ボックス同士を重ねているところは、用心のため滑り止めシートを敷いています。その後、大きな余震が来ましたがビクともしませんでした。効率よく収納でき、落下防止になりました。

その2:普段から防災グッズに慣れておく

カセットコンロ
わが家はIHクッキングヒーターを使っているので、停電時は食事づくりもできません。防災用品として、以前からカセットコンロを準備していたのが役立ちました。

おかげで、温かい食事をつくることができ、普段と変わらない食生活が送れました。

カセットコンロで調理

災害時用に準備しているものは、使い慣れていないといざという時に使い方に迷うことが。そのため、普段からときどきコンロを使うように心がけています。カセットボンベも使用期限があるので、使っては補充。こうすると非常時に慌てずにすみます。

その3:減災を意識する

地震で本が落下した本棚
災害後に待っているのは、散乱した家財道具の片づけです。食器の破片や落下してきた家具でケガをするなどの2次災害を未然に防ぐため、減災を意識した家づくりをしました。

本の下に滑り止めシートを敷く
散乱した本の片づけに追われた経験から、本の下にすべり止めシートを敷くことを思いつきました。おかげでその後の余震でも本が滑り出すことはありませんでした。

棚に敷いた滑り止めシート
また、日常生活で本の出し入れをする時にも左右から倒れてこないのでとても便利です。

電池式の照明
そしてもうひとつ。地震後の停電で、灯りのない生活がどれほど心細くなるか体験しました。災害時用に電池式の照明を用意しておくと良いです。ただし、災害用にとしまっておくと、いざというときに取り出すのが大変です。

移動する場所に間接照明を置く
突然の停電に備えて、普段から電池式などの間接照明を多めに用意し、廊下や階段など移動する場所にそれぞれ置いています。

災害後は、居住空間だけでなく、メンタルもダメージを受けやすくなります。そんな時に片づけをするのはとても心が折れる作業です。
災害後の片づけの負担を減らすために、平時にできることを先にやっておくことが、なによりも大切です。

●教えてくれた人/田川瑞枝さん
ライフオーガナイザー、整理収納アドバイザー、ファイリングデザイナー。モノの片づけを通して、生き方の整理整頓を伝える「思考の整理収納塾」代表。時間管理、書類の整理、家計管理、住育、防災片づけ、ワークライフバランスなどのアドバイスも。ブログ「思考の整理収納塾~Sapporoちょこ*スタイル~」を更新中

Source: 日刊住まい

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