下水のニオイまではわからない!オンライン内見の落とし穴と注意点

オンライン内見のイメージ

新型コロナの影響を受け、不動産各社が力を入れているのが、スマホやパソコンだけで部屋探しのすべてが完結するオンライン内見。
現地に行かなくても内見ができるので便利ですが、オンラインだけでは確認できないこともあります。
「オンラインで確認できないのはニオイです。色や室内のサイズ感なども、どうしても映像との差がある場合があります。できれば契約前に現地を確認した方がいいと思います」と話すのは宅地建物取引士の高幡和也さん。
賃貸物件のオンライン内見で注意すべき点について詳しく教えていただきました。

現地に行かなくても部屋を借りるほぼすべての手続きが完結

現地をオンラインで案内する不動産会社スタッフ

オンライン内見では、自分の代わりに不動産会社スタッフが現地まで行き、部屋の隅々までオンライン画像で見せてくれます。

気になる点やじっくり確認したい箇所をスタッフに伝えれば、ライブ映像とともに確認、解説をしてくれますので、現地で確認するのと同じように確認できます。

その部屋が気に入れば次は申し込みをし、審査に通ったらオンラインで重要事項説明を受けます。

その後、不動産会社から郵送などで書面(重要事項説明書、契約書など)を受け取り、必要事項を記入して返送。続いて契約金を支払い、部屋のカギを受け取れば賃貸契約が完了となります。

実物と映像で差が出やすいのは「色」と「サイズ感」

VRなどを使ってオンライン内見をするイメージ

オンライン内見はとても便利なサービスですが、いくつかの注意点もあります。

まず挙げられるのが実物と映像の違いです。実物と映像で差が出やすいのは「色」と「サイズ感」です。

インターネットを利用して物件探しをしたときに「ネットに掲載されている写真と実物がちょっと違う」と感じたことがある、という方は多いと思います。

オンライン内見の場合も、使用する通信機器やその設定などによって、部屋の内装や設備の色などが肉眼で見た場合と差が出る場合もあります。また、窓や扉などのサイズ感は、映像だけだと分かりにくい場合もあります。

オンライン内見で絶対に確認できないのは「ニオイ」

住宅地の道路

また、オンライン内見で絶対に確認できないのは「ニオイ」です。

筆者はこれまで数千件の物件を内見してきましたが、タバコや下水などのニオイを感じることは少なくありません。

室内のニオイだけではなく、物件周辺の工場や飲食店からのニオイ、水路や河川からのニオイなども現地に行かないとわかりません。

そのニオイを不快に感じるかどうかは個人差があるので、現地で案内をしてくれるスタッフがニオイを感じても自分は平気な場合がありますし、その逆もあります。

内見から契約までをオンラインと郵送だけで行った場合、もし「思っていたのと違うからキャンセルしたい」となっても、すでに契約は成立していますので、その契約を止めたい場合は、キャンセルではなく「解約」になります。

通常、解約の場合、契約金は戻りません。しかも短期間での解約の場合は、違約金を請求される場合もあります。

できれば一度は現地に行って確認を

マンション外観

オンライン内見は、新型コロナのような感染症予防に効果的なだけではなく、遠隔地へ引っ越す場合の交通費削減や時短にも役立ちます。

ただし、一度契約を結んでしまえば、その部屋を退去するまで、賃料、管理費、共益費、光熱費、火災保険料などを支払い続けなければならない、ということを忘れてはいけません。

「思っていたのと違う」と後悔しないために、できれば一度は現地に行って確認することをおすすめします。

●教えてくれた人/高幡和也さん
宅地建物取引士・ライター。不動産業界で約30年、大企業の事業用地売買や未利用地の有効活用、個人住宅のディベロップメント、事業用・居住用の賃貸管理まで多種多様な業務を経験。「不動産取引の専門士」の視点で気になる情報を発信中

【参考】
※国土交通省「宅建業法にかかるITを活用した重要事項説明等に関する取組み」

画像/PIXTA

Source: 日刊住まい

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