断熱材にグラスウールを選んで住心地は?4年暮らしてみての感想は

グラスウールを入れたキッチンの壁

家を新築するなら夏は涼しく、冬は温かく過ごせるようにしたいもの。快適な温熱環境のためには断熱材が重要ということはなんとなく知っていても、自分の家にはどんな断熱材か適切なのか、素人ではなかなか判断ができません。
4年前に家を新築した日刊住まいライターは、断熱材にグラスウールを選び、とても満足しているといいます。
グラスウールを選んだ理由や、実際暮らしてみての感想などについて語ります。

一年じゅう室温が一定で水道管が凍らない家がいい!

筆者が暮らす静岡県御殿場市は富士山と箱根の間に位置し、平均標高は500mほど。

気象庁のデータによると、東京の1月の平均気温は5.2℃、最低気温の平均は0.9℃のところ、御殿場の1月の平均気温は2.5℃、最低気温の平均は−2.1℃。朝晩の冷え込みが厳しい土地であることを日々実感しています。

以前住んでいた借家は、築40年を超える古い家で、畳を上げると板の隙間から地面が見えました。

壁からの冷気もそこそこ入ってきましたが、床下から室内に上がってくる冷気がハンパなく、座っているとお尻から急激に冷えていきます。

どの部屋にもアルミの保温マットを敷き、その上にホットカーペットとラグを敷いて寒さをしのいでいました。

また、トイレや洗濯機置き場が北西にあるせいか、氷点下になると水道管が凍ることがあり、出勤のため早朝に家を出る夫はとくに困っていました。

トイレに行くために暖房が効いた居間を出るとき、あまりの寒さにアウターを羽織ることもありました。

そんな古い家に暮らしていたので、家を新築することになったとき、一年じゅう室温が一定の家がいい、水道管が凍らない家がいい、と家族みんなが心から願いました。

「グラスウールで十分」と二人のプロからもお墨付きを

筆者は住宅メディアの取材を通じて、グラスウールやロックウールといった繊維系断熱材、ウレタンフォームやセルロースファイバーといった発泡断熱など、断熱材にはいくつかの種類があることは知っていました。

グラスウールを入れた壁

「発泡断熱の方がより断熱効果が高いというイメージがあるのですが、予算的に大丈夫なら発泡断熱にした方がいいですか?」と工務店の社長に相談したところ、「グラスウールで十分」というお返事でした。

社長によると「一般的に発泡ウレタンは価格が高く、施工する職人の腕に品質が左右されやすい。御殿場の気温なら価格も手頃なグラスウールで十分だし、うちが施工をお願いしている職人の腕も確かです」と説明してくれました。

打合せに同席していた建築家も社長の意見にうなずき同意しています。二人のプロが推すなら大丈夫、と感じ、グラスウールに決めました。社長によると、断熱等性能等級の最高等級である「等級4」と同等の断熱性能があるそうです。

断熱材を決めたことで、設備や建材選びの優先順位をつけやすくなった

社長の説明の中でとりわけ私たちの関心を引いたのは、コスト面でのメリットでした。

無垢材で仕上げた床

決して潤沢な予算があったわけではありませんでしたが、玄関やリビングの床材は絶対にこれがいい、と決めたものがあったので、諦めたくありません。

無垢材で仕上げた階段

できれば、階段も寝室の床も全部無垢材にしたいと考えていました。

こだわりたい部分にしっかり予算をかけたかったので、暑さ寒さをごく普通にしのげるなら、価格が手頃なグラスウールで良い、と決断できました。

断熱材を入れた壁

筆者宅の場合、家のスペックを左右するものの中で、最初に選んだのが断熱材でした。

断熱材を決めてからは、自分たちにとって必要なこととそうでないことが急にクリアになり、設備や建材選びの際、優先順位をつけやすくなりました。結果としてスペックを欲張りすぎず、予算に見合った適確な選択ができた気がします。

プロが言うとおり「グラスウールで十分」だった

LDKでストーブを使用する

4年暮らしてみて、断熱についてはとても満足しています。室内の温熱環境が快適なので、外に出て初めて「うわ、今日は思ってたよりもずっと寒い(暑い)」と感じることがとても多いです。冬の朝、洗濯物を干しにウッドデッキに出て、ダウンを着に室内へ踵を返すことも少なくありません。

冬場はストーブとサーキュレーターを同時につければ、リビングの広い空間も比較的早く温まります。夏は、直射日光を遮ってくれる軒の効果もあり、冷房の効きがいいです。

とはいえ、室内がすべて同じ気温というわけではなく、温かいリビングからトイレや玄関、洗面脱衣室に移動すると、多少「寒い(暑い)」と感じることもあります。でも、筆者宅の断熱材は、プロが言うとおり、「グラスウールで十分」だったと感じています。

Source: 日刊住まい

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