新築から9年間住んで実感、間取りや設備で「やってよかった&後悔した」中身

建てて9年になる自宅のLDK
家はプランの段階でいいと思っていても、住んでみると後悔!ということが結構あります。

9年前に実家を二世帯住宅に建て直した北欧式整理収納プランナーの安藤佳世子さんもそんな一人。さっそく設計に取り入れて本当によかったと思うポイント、こうすればよかったと思っているポイントを詳しく教えてもらいました。

玄関の庇の深さ、シューズクロゼットのドアの付け方など、設計段階では意外に気づきにくい点も!ぜひ家づくりの参考にしてください。

天井の工夫と廊下を減らすプランで、快適な空間を確保できた!

限られた床面積のなかで、気持ちのいい開放感のある空間をつくるためには、天井の高さと部屋の広さをどう確保するかがポイントになります。そこで筆者宅では以下の2つのことをしています。

これは9年住んできた今も、正解だったと思っています。

勾配天井にして圧迫感をなくす

天井を勾配天井にして部屋を少し広く見せる工夫をする

筆者宅ではリビングルームの天井を勾配天井にして部屋を少し広く見せる工夫をしました。もともとリビングとダイニングキッチンは1部屋でつながっているので奥行きのある広さはあるのですが、高さを取ることで部屋全体の圧迫感を無くすこともできました。

天井が高いと特に冬は寒さを感じやすいと言われますが、ファンを付けることで空気の流れをつくり暖かい空気を下へと流す工夫をしています。また壁に取り付けたライトを天井に照らすようにして夜用に部屋の明るさを確保しています。

廊下を少なくして部屋の広さを確保

唯一、2階に上がったところにある廊下

建て替える前の家は「昔の日本の家」という感じで、廊下で部屋を仕切る間取り。廊下がとにかく多く、部屋が小さく細かく仕切られていました。

建てるとき、あの廊下は無駄ではないかと思い、ほぼ廊下をつくりませんでした。唯一の廊下は、階段を上がったちょっとしたスペースのみ。ほかには廊下がないために部屋と部屋をつなげた設計になっています。

そのおかげで部屋を広く取ることができてよかったと思います。廊下がないと部屋の仕切りがしっかりとできないのではないかという懸念もありましたが、各部屋にドアを付けたので実際にはまったく気になっていません。

造作家具や可動式収納…ちょっとした設計の工夫で毎日が快適に

造作家具で快適な場所をつくる。また、可動式の収納で部屋の仕切りを用途別に変える仕組みにする。こうした工夫が結果的によかったと、日々の暮らしで感じています。
また、バーベキューや犬の遊び場にもなる広めのベランダも大正解でした。

便利なキッチン横の造り付けのテーブル

キッチンスペースに、造り付けテーブルを設ける

家を建てる際に一番こだわったキッチンスペースに、造り付けテーブルを設けました。料理中にちょっとした作業や仕事をするスペースとして活用しています。

鍋を火にかけていて目を離せない場合などでも、ここにいれば心配ありません。また子どもの勉強机としても活躍。キッチンに立っているときでも目が届くので安心です。

可動式収納で部屋を仕切る

部屋を仕切れる可動式の大型収納

10畳ほどある部屋を2つに仕切れるように可動式の大型収納を選びました。現在は壁側に寄せて広く部屋を使っていますが、来客が泊まるときなど、収納を真ん中に移動して2つに部屋を仕切れるのでお互いのプライバシーを保つことができます。

また現在はテレワークの部屋としても使っているので、2人分のテレワーク用の部屋として仕切ることができ、特に音が気になるということもありません。設計時に出入り口のドアを2つつくってもらったので、2つの部屋として利用しても、動線が重ならず困ることはありません。

広めのベランダで楽しみをつくる

キッチンガーデンを楽しんだり、アウトドア用ソファやテーブルを置いて天気のいい日には外で食事をしたりできる広いベランダ

筆者宅ではベランダを広く設計してもらいました。洗濯物を干すスペースでもありますが、そのほかにもキッチンガーデンを楽しんだり、アウトドア用ソファやテーブルを置いて天気のいい日には外で食事をしたりしています。

友人が遊びに来た際には外でバーベキューを楽しめるスペースになります。また犬を飼っているので犬の遊び場としても活躍しています。

後悔しているのは玄関の屋根の浅さや西日が気になる窓のサイズ

こうしておけばよかった!と後悔している点もあります。それは下記の3つです。

玄関の庇の奥行きがもっとあればよかった!

玄関の庇は深いほうがよかった

玄関上の庇の上は2階のベランダになるのですが、もう少し奥行きを取っておけばよかったと思っています。特に雨の日は自分の体や持っている荷物がかなり濡れてしまうので不便だと感じてしまいます。

筆者宅の玄関上は特に狭すぎるというサイズではないですが、もう少し奥行きを出しておけばよかったと思います。

夏の西日が気になる窓はもう少し狭くすればよかった!

夏の西日が気になる寝室の窓

筆者宅の寝室は3方向に窓を付けて風通りのよい空間にしました。西側に付けた窓は幅40㎝の縦長の窓で、西日を気にして少々小さめサイズにしたのですが、このサイズでも夏は特に西日が強く部屋の温度を上げてしまっているように感じます。

カーテンも付けていますが暑さがこもってしまいます。風通しだけを考えたらもっと幅の狭い窓でも十分よかったなと思っています。

シューズクロゼットのドアは引き戸タイプにすればよかった!

来客時に開けるとぶつかるシューズクロゼットのドア

筆者宅のシューズクロゼットには手前に引くドアを取り付けました。しかしお客様が来た際にドアを開けると玄関側が狭くなってしまいます。たまにお客様にドアが当たってしまう場合もありかなり気をつけて開閉しなければいけません。スライド式のドアにして横に開閉できるようにすれば便利だったと感じています。

ご紹介した筆者宅の取り入れてよかったポイントは、今でも日々の暮らしを快適にしてくれています。反対に後悔してしまったポイントは、やはり実際住んでみないと気付くことができなかったこと。よいポイントも後悔ポイントも、これから家を建てるという方の参考になればと思っています。

●教えてくれた人/安藤佳世子さん
北欧式整理収納プランナー、アロマテラピー1級。実家を二世帯住宅に建て直し「よりよい暮らし」をつくるため家やインテリア、生活について発信中

Source: 日刊住まい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です