「霖」読める?美しい景色が浮かんでくる、これからの季節に使ってみたい漢字

読めそうで読めない「霖」
雨冠に林。なんだか一幅の山水画が頭に浮かんでくるような、美しい文字が組み合わさった漢字ですね。

雨が降っている林だから「はやしあめ」?そんなベタな読み方ではありません。
さて何と読むでしょう?

春雨、村雨、時雨、氷雨…雨に関する言葉にはそれぞれ深い意味が

雨が降る

突然ですが「春雨じゃ、濡(ぬ)れて行こう」というフレーズ、聞いたことありませんが?

幕末の京都が舞台の『月形半平太(月形半平太)』をいう戯曲があります。内容は主人公・月形半平太を取り巻く恋と剣の物語。このなかでの名ゼリフです。主人公に傘を差しかける舞妓に言ったとき、どんな雨が降っていたか想像できるでしょうか?

この春雨は、春に降る細かく静かに降る雨のこと。傘を差さなくてもそれほど濡れないような雨を言います。昭和の頃までは、小雨が降っているけど傘がないときなど、格好つけてこのフレーズを言う人が結構いました。

これ以外にも、季節の雨を表現する言葉がたくさんあります。

  • 時雨(しぐれ)…秋の終わりから冬のはじめに降ったり止んだりする雨
  • 村雨(むらさめ)…はげしく降るにわか雨
  • 氷雨(ひさめ)…冬の冷たい雨
  • 五月雨(さみだれ)…旧暦の5月頃に降る長雨。梅雨のこと

今回の「霖」も、同じように使われる言葉です。

さて何と読むでしょう?

この機会に「霖雨蒼生」という四文字熟語もぜひ一緒に覚えておいて!

雨が降り続く水田の様子

正解は「ながあめ」です。

「長雨」とも書きます。霖がどのくらい長い雨かというと、何日も続くような雨。梅雨の季節はまさにそうですね。ですから、梅雨のことを梅霖(ばいりん)といいます。

それ以外でも、例えば3月から4月の「菜種梅雨(なたねつゆ)」のことを春霖(しゅんりん)、秋のはじめに降り続く雨を秋霖(しゅうりん)というふうに、長く雨が降る時期にこの漢字を使うことがあります。

この霖を使ったとても素敵な四文字熟語もあります。それは「霖雨蒼生(りんうそうせい)」。

霖雨は干ばつを救う、数日にわたって降る「恵みの雨」の意味。蒼生は草木が生い茂るという意味が転じて人民のこと。この2つが組み合わさって「苦しんでいる人々に、救いの手を差し伸べること」「民衆の苦しみを救う人」という意味で使われます。

長引くコロナ禍。収束を願っている私たちにとって、心に響く四文字熟語だと思いませんか?

この漢字にもチャレンジ!

読めそうで読めない「呎」
「呎」読める?長さの単位で、アメリカだけが今でも頑固に使ってます

画像/PIXTA(漢字画像を除く)

Source: 日刊住まい

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