遼河はるひさんがジュエリー制作アトリエを訪問「アクセサリーは手づくり系が好きです」

遼河はるひさんと西口詩織さん
宝塚歌劇団の男役として人気を博し、退団後は女優、タレントとして活躍している遼河はるひさんが、話題のクリエイターの仕事場を訪ねました。その場所は、廃校となった中学校の校舎を再利用した施設の一角にある「KAZOKU JEWELLERY(カゾクジュエリー)」。アトリエの主宰者であるジュエリーデザイナー・西口詩織さんと遼河さんが、大好きなものについて語り合いました。

人と人とのつながりの大切さをジュエリーで表現

西口詩織さんのアトリエ兼ショップ

アトリエ兼ショップのガラスに描かれているのは、西口さんが自身の周りの人たちの顔をイメージして描いたというカゾクジュエリーを象徴するイラストです。

窓際のテーブルで作業を行う西口さん

「明るくて、仕事に集中できる環境です。たまにボールが飛んできますが(笑)」。隣接する小学校の校庭に面した窓際のテーブルで、作業を行う西口さん。

西口:ここは家族をテーマにしたジュエリーブランドのアトリエ兼ショップです。家族といっても血のつながりだけでなく、友達とか自分が大切だと思う人と一緒に身に着けることで心が温かくなるようなジュエリーを目指していて、結婚するおふたりの似顔絵を描き起こして指輪に刻印するサービスも行っています。結婚指輪をつくるワークショップもやっているんですよ。

遼河:知っていたらやりたかった。私はもともと手づくりが好きで、夫も高価なものを買うより「手づくりがんばります派」(笑)なので。一緒につくれたら楽しいし、より思いも込められますよね。

西口:私は19歳のときに地元・兵庫で彫金と出会い、仕事をしながら勉強して、上京してブランドを立ち上げました。その間ずっと周りの人たちに支えられ、応援されてきたので、そういう人たちとのつながりと感謝の気持ちをジュエリーで表現したくて。天然石にメッセージを込めたシリーズも制作しています。

遼河:どれもデザインがシンプルで、かわいいですね。

西口:長く身に着けるものなので、着け心地とシンプルなデザインにこだわっています。

ジュエリーを展示している什器

ジュエリーを展示している什器は、西口さんが以前働いていたジュエリーショップから譲り受けたもの。内装ともマッチしています。

廃校を利用した施設で、ものづくりに打ち込む

中学校の校舎を再利用した施設

西口さんのアトリエがあるのは、廃校となった中学校の校舎を再利用した施設の一部。「廊下もレトロな雰囲気ですてきです」と遼河さん。

元校長室をレトロな雰囲気を生かしてアトリエに

この部屋は元校長室で、白い扉の向こうは職員室だったそう。懐かしい感じの古いスピーカーもいい雰囲気。現役で活躍中です。

西口:ブランドを立ち上げた当初は期間限定のポップアップストアでいろいろな場所に出店し、その後はデパートで常設のショップをオープンしたのですが、アトリエとショップを一体にして、お客さまともゆっくり話せる場所が欲しかったんです。

ここ、「IID世田谷ものづくり学校」は、廃校になった区立中学校の校舎を再生した施設で、ちょうどあきが出たので見に来たら、イメージにぴったり。窓の向こうに校庭が広がっていて視線が抜け、気持ちを落ち着かせてものづくりができそうな環境だと思いました。カフェもあるので近所の方がお茶に来たり、ドラマのロケ地などとしても使われたりしているんですよ。

ここに来るのが楽しいです。コロナ禍で売り上げは多少落ちましたが、そのぶんデザインに集中できたし、ほかの作業に時間を割くことができたので、そういう点ではプラスになりました。

遼河:廊下とか黒板とか、学校そのものでおもしろいですよね。おしゃれだし、カフェがあるのもいいですね。

西口:コロナ禍でも自分の好きな仕事ができるのは、幸せなことですよね。

校長室にあった黒板

校長室にあった黒板もそのまま利用。アトリエはフォトスタジオとしても使われていて、撮影した家族写真が飾られています。

ずっと身に着けたいから着け心地のよさを大切に

楽しそうに指輪を試着する遼河さん

「普段使いの指輪が欲しいんです。カジュアルな洋服が多いので、こういうシンプルなデザインはいいですよね」と楽しそうに試着する遼河さん。

西口:日本ジュエリーベストドレッサー賞を受賞されていますよね?

遼河:3年くらい前にいただきました。40代の部門で。授賞式では華やかなジュエリーを身に着けましたが、普段はカジュアルなファッションが好きなので、シンプルなものが多いです。

宝塚の男役のときはピアスをしていなかったのですが、今はピアスが大好きで、出掛けるときは必ず着けます。それと、小さいダイヤのネックレスをずっと身に着けていて、洋服などに合わせて長いネックレスを組み合わせたりしています。

西口:毎日使っていて、汗などでくすんできたなと思ったら、軽く布で拭いたり、台所用洗剤などでやさしく洗ったりしてあげるといいですよ。ところで、普段はどういうところでお買い物をしているのですか?

遼河:洋服はロケ先や旅先などで買うことが意外と多いです。アクセサリーは手づくり系が好きなので、雑貨屋さんで買うことが多いです。選ぶ基準は着心地、着け心地のよさ。長く楽しみたいから、自分の体にフィットしてストレスフリーなものを選ぶようにしています。

たとえば、旦那さんにも誕生日だからといってジュエリーを買ってもらうということはなく、気に入ったものが見つかって、お互いにいいと思ったら、そのときにプレゼントしてもらう。そのほうが、そのジュエリーを本当に大切に、長く楽しめると思うんです。

ジュエリーづくりの様子を拝見!

ジュエリーの制作にパソコンの専用ソフトを使用

西口さんは、ジュエリーの制作にパソコンの専用ソフトを使用。「設計図みたいなもので、デザインを画面で立体的に確認できますし、素材の種類や重さなどのデータを入力すると材料費なども分かるので、お客さまもオーダーしやすくなっていると思います」。

実際のジュエリー制作は手作業で、0.35㎜という極細の10金イエローゴールドのワイヤーと、天然石のレモンクオーツでピアスをつくっているところ。石を組み合わせて使う場合は、石の大きさや配置、バランスなどがデザインの重要なポイントとなります。

気持ちをリフレッシュし、新たな作品づくりに挑戦

(左)天然石を用いた指輪。(中央)天然石を使用したピアス。(右)ブライダルリング

天然石を用いた指輪も人気(写真左)。サファイアの周りにダイヤモンドを配したリング(11万1100円)など。誕生石を選ぶこともできます。

天然石を使用したピアスのコーナー(写真中央)。「最近は長めのタイプがはやっています」と西口さん。ピンクトルマリンピアス(右端のピアス)2万2000円(税込)など。

ブライダルリングはデザインも素材のバリエーションも豊富(写真右)。似顔絵のほか、様々な種類の笑顔の中から好みの顔を選んで刻印することもできます。

西口:最近は色石が人気で、例えば水晶の中に水色の内包物が藻のように入っているものとか、変わった石を探していらっしゃる方も多いんです。

遼河:そうなんですね。私は、色石は長めのネックレスにするなど、洋服や季節に合わせて気軽に楽しんでいます。あと、母からもらったダイヤの指輪があるのですが、今のデザインとは違うので、なかなか使う機会がないんです。色石と組み合わせて、カジュアルに着けられたらいいなと思っています。

西口:リフォームの依頼もお受けしています。大切な人から譲り受けたジュエリーを、長く楽しめるようにデザインを考えますので、気軽にご相談ください。

遼河:作品づくりのために、なにかしていることはありますか?

西口:映画が好きなので、作品づくりというより、リフレッシュのために映画を観たりします。でも、ふと気づくと「この人がこんなジュエリーを着けていたらいいな」と考えていたり…。昨年はコロナの影響で新作が出せませんでしたが、ちょっとずつリニューアルしていて、今年は新しいデザインも発表していけたらと思っています。

笑顔モチーフの刻印は大人気!

笑顔のモチーフを刻印した指輪

カゾクジュエリーのテーマである家族の温もりや心のつながりを象徴しているのが、リングやピアスなどのジュエリーに刻印されている「顔」。よく見ると様々な表情があり、ほっこりしたり、ときには元気づけてくれたりする、心温まるデザインになっています。

「定番のものの中から選んでいただくこともできますし、結婚するおふたりの似顔絵を結婚指輪に刻印したり、お子さまやワンちゃん、ネコちゃんの顔をジュエリーに刻印したりして、身に着けていただくこともできます」と西口さん。似顔絵は写真を見ながら何パターンも描いて、その中から選んでもらうのだそう。

遼河はるひさん

「シンプルでかわいい私好みのジュエリーがたくさんありました!」(遼河さん)。

●遼河はるひさん
1976年愛知生まれ。宝塚歌劇団の男役として人気を博し、退団後は女優、タレントとして幅広く活躍中。2019年にサッカー選手と結婚。『突撃! 隣のスゴイ家』(BSテレ東)に出演中

●西口詩織さん
2011年、KAZOKU JEWELLERY(カゾクジュエリー)設立、2018年池袋東武百貨店にオンリーショップをオープン。2019年IID 世田谷ものづくり学校にアトリエ&ショップを移転

撮影/水谷綾子 ※情報は「リライフプラスvol.40」取材時のものです

Source: 日刊住まい

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