「素見す」読める?店員さんには悪いど「買わないよ!見るだけ」ってときに使います

読めそうで読めない「素見す」

「素」という漢字は、「す」と「そ」。「見」は「み-る」と「けん」。しかし、この読み方を組み合わせても、正解にたどりつきません。

それぞれの字から推理すると「ただ見るだけ!」ということ。これが大ヒントです。さてなんと読むでしょう?

買うわけではないのに、お店を見て回るのが「素見す」

ウインドーショッピング

天気がいいのに、なにもすることがない週末、買いたいものがあるわけでもないのに、街に出てぶらぶらすること、ありませんか?

お店に入ると、店員さんは買う気があると思って接してくれます。でも、別に買いたいものがあって入ってきたのではないので、ただ見るだけで買わない。

そういう行為を、「素見す」と言います。

素と見の2文字が組み合わさったときだけの特殊な読み方

店を素見す

正解は「ひやかす」です。

本来、「素見」に「ひやか」なんて読み方はありません。この2文字が合わさったことで、そのように読む特殊な読み方。

これを「熟字訓(じゅくじくん)」と言います。一字一字の訓読みではなく、字が組み合わさった単位で訓読みをあてたもの。

ほかには、明日(あす)、五月雨(さみだれ)、煙草(タバコ)などがあります。同じ「素」という文字が入っている素人(しろうと)もそう。

遊郭の街並み

さて、話は「素見す」に戻りますが、「冷やかす」とも書きますね。
ただ見るだけで買わないことを、なぜこのように言うようになったかというと、それは江戸時代の遊郭・吉原にさかのぼります。

吉原の近くに住む紙すきの職人が、紙をすく工程上、隅田川に原料を浸しておいていたそうです。浸しておかなければいけない時間は、とくにやることもないので、買いもしないのに着飾った遊女見たさに、店をのぞいて回ることも。

そんなとき、遊女が「寄ってかないかい」と声をかけると、やり手の婆さんが、「(紙を)冷やかしてんだよ!」と教えたという話。そこから「素見す」、「冷やかす」という言い方が生まれたといわれています。

「素見す」と「冷やかす」がつながりましたね。

この漢字にもチャレンジ!

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画像/PIXTA(漢字画像を除く)

Source: 日刊住まい

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