ドイツの自転車ブランドのCMが凄すぎて逆に何の広告か分からない / 海外の反応「これでアニメシリーズ作って欲しい」「自転車のCMって知らんかった」

ひと足こげば頬をなでる風。同時に後ろへと流れていくさっきまでいた場所。自転車に初めて乗れた時、風を切る感覚にどこまでも走っていけそうな気がした。そのスカッとした感じが好きで日が暮れるまで何度も乗り続けたものである

ドイツの自転車ブランドのCMを見た時、久しぶりにそんな感覚を思い出した。アニメCMなのだが、躍動するアニメーションがまるで風を切るようである。SUGEEEEEEEE!

・エキゾチックなジパングオーラ

その動画はドイツのハウゼンにある自転車ブランド『YT Industries』が公開したものだ。再生ボタンを押すと、浅草の雷門っぽい場所が映し出される。しかし、仲見世の奥には浅草寺はなく、代わりに天まで届きそうな階段とビルがそびえ立っていた。

日本の怪しさにサイバーパンクが融合したような背景がとてもクール。まるで『モノノ怪』とか『天外魔境』のようなエキゾチックなジパングオーラがあふれ出している。その中を所せましと疾走するキャラクターが風を切るようだ。

・海外の反応

見ているだけで吸い込まれそうなほどの躍動感と世界観。海外のネットユーザーからも、英語で以下のようなコメントが多くついている。

「素晴らしい」
「これでアニメシリーズ作って欲しい」
「いつアニメ始まるの?」
「今年最も派手でドープなアニメーション」
「今まで見た中で最もかっこいいアニメ」
「7つの大罪の第3シーズン全部よりもアニメーションが優れている」

──コメント欄は称賛の嵐で、2020年5月8日現在、動画は「9600like」を突破している。事実、私も見終わった後、この世界観でアニメシリーズを作って欲しいと思った。アニメーションは最高である。ただ……

自転車出てこねェェェエエエ

凄すぎてもはやただのアニメとして見てしまい何のCMか分からない。最後に脈絡なくアニメではないガチ自転車が登場したところで「あっ! 自転車だった」と思い出すくらいだ。そのため「自転車のCMって知らんかった」的なコメントもポツポツ見受けられる。

・日本刀からインスピレーションを受けて

ちなみに、これは『YT Industries』の自転車・IZZOのCM。どうやら IZZO は、侍の刀からインスピレーションを受け作られたマシンのようである。名前の由来はひょっとして幕末の4大人斬りの1人・岡田以蔵からだろうか? だとしたらマニアックすぎるだろ

自転車はほとんど出てこないけれども、自転車の心地よさを味わえるこの動画。その切れ味は抜群で、何度も何度も見てしまう。そして、たった1分なのに気づけばワクワクしている自分がいる。そう、夢中で自転車を漕いだあの夕暮れ時のように。

参照元:YouTube
執筆:中澤星児


Source: ロケットニュース24

現代版ラピュタ! アニメ『虫籠のカガステル』が超面白いのに話題に上がらない理由

日本アニメ史に燦然と輝く作品『天空の城ラピュタ』。パズーとシータの出会いから壮大な物語が展開される本作は、ボーイ・ミーツ・ガールの教科書的作品です。そのキラキラとワクワク、そして切なさを残しつつも気持ちいいエンディング……最・高

今期、そんな『天空の城ラピュタ』のような普遍的な光を放つボーイ・ミーツ・ガール作品に出会ったのでご紹介します。

・『虫籠のカガステル』

その作品の名前は『虫籠のカガステル』。人が巨大な虫になる奇病・カガステルが発生し、人口の3分の2が虫に食い殺された世界が舞台です。そんな中でも、国家はなんとか形を保っており、人同士の争いも相変わらず続いている模様。舞台設定としては『風の谷のナウシカ』のような終末感が漂っています。

主人公のキドウは虫を駆除する駆除屋で、旅商人のジンの護衛で荒野を車で走っている際、虫に襲われている車を発見。救出へ向かいます。

『ルパン三世カリオストロの城』を彷彿とさせる導入とアクションの後、なんとか救出を成功させるキドウ。しかし、その車を運転していた男性グリフィスは瀕死の重傷で、死の間際に気を失っているヒロインの少女イリをキドウに託します。「この娘を母親のところへ連れていってくれ」という言葉と共に。

・物語の謎

ここまでは100点! さらに言うと、ボーイ・ミーツ・ガールが大好きな僕(中澤)は、この時点で「イリとグリフィスは親子ではない」と予想しました。『虫籠のカガステル』が実際どうなるかは置いておいて、あくまでこの時点での僕の妄想です

出自の謎がやがて壮大なストーリーに繋がっていくというのはお決まりのパターン。そして、それを踏まえると、『虫籠のカガステル』には物語が動き出した時点で以下のようながあります。

・イリは何者か?
・グリフィスはイリとどういう関係なのか?
・母親はどんな状況にあるのか?

──壮大なストーリーの匂いがしますね。この期待感も含めての100点だったわけです。とは言え、ここまでで100点を取るアニメって別に少なくないんですよ。問題はこの後

語り切れずに終わるパターンがむちゃくちゃ多い。ダイジェストみたいになったり、謎を放り投げたり、母親に会わずに終わったり……。

・王道ボーイ・ミーツ・ガールの宿命

話のスケールのデカさゆえに、落としどころを見つけるのが難しいのは、王道ボーイ・ミーツ・ガールのSFアニメの宿命と言えるかもしれません。あまりにその宿命を克服する作品が少ないので、僕は語り切れないこと前提で見てました。

勝負は「まあこれならアリ」っていう落としどころを見つけられるかどうかかなと。ところが、そんなことを思いながら続きを見たところ……気づけば一気見してました。

全12話を2日で。無意識に次の話を再生しているうちに夜になってました。でも、寝る前に、あと1話ねじこみたくなる余韻。正直、翌日が来るのが待ち遠しかった。

そして、何より壮大なスケールの話を12話で見事に語りきっています。王道に挑んでその高すぎる壁を打ち破っている稀有な作品だと思いました。

・表情

しかも、このアニメ、ほとんどがCGなのもスゴイところ。何がスゴイかって、僕、実はCGアニメがそんなに好きではないんです。妙にラインがツルッとしてたり、動きにギコちなさを感じたり、表情が乏しかったり……。

しかし、そんな僕でも感情移入できるくらい本作のCGはよくできてました。イリのコロコロ変わる表情は思わず胸キュンしてしまうレベル。声優・花澤香菜さんの演技も非常にマッチしており、瑞々しいヒロイン像が描かれています。

古くからの伝統を最新技術で表現した本作。個人的には『天空の城ラピュタ』にあるような王道ボーイ・ミーツ・ガールの良さをビシバシ感じました。「これ! これなんだよ……」って感じです。

・いまいち話題になってない理由

と、ここまで熱く語ってきましたが、あなたはこのアニメを聞いたことがありますか? 正直、僕は知りませんでした。人気のアニメはトレンドに上がるし、ニュースにもなる世の中なのに、おそらく『虫籠のカガステル』がそういう取り上げ方をされたことはないと思います。なぜなら本作は……

Netflix独占配信のオリジナルアニメだから

独占配信なので現状Netflixでしか見ることができません。そして、Netflixのオリジナルアニメは全話一挙公開。つまり、『虫籠のカガステル』は配信開始の2020年2月6日の時点で12話全てが公開されているんですね

一方、日本の地上波アニメは毎週決まった時間に1話が公開される形式。その放送がキッカケになり、ツイートなどが放送時間に集中します。それを毎週繰り返すことで話題感が大きくなっていき、トレンドに入ったりニュースになったりするわけですが……

全話一挙公開だと見るペースは人それぞれなため、話題が集中するキッカケがありません。そのため、話題が浮上しにくいのかなと僕は分析しています。ちなみに、Twitterの公式アカウントとかもありません。硬派すぎるぞ『虫籠のカガステル』!

・Netflixオリジナルアニメの強さ

それにしても、1話1話が映画みたいなクオリティーのNetflixオリジナルアニメ。これが資金力か。例えるなら、地上波全部がインディーズでNetflixだけメジャーっていうくらい質の平均レベルが違います。

というわけで、話題にはなりにくいけど現代最高峰のボーイ・ミーツ・ガールになっている『虫籠のカガステル』。良い感じに現代版ラピュタしてますので是非見てみてください。

参照元:虫籠のカガステル
執筆:中澤星児
(C)2019 橋本花鳥/徳間書店・「虫籠のカガステル」製作委員会
© NETFLIX, INC. AND IT’S AFFILIATES, 2020. ALL RIGHTS RESERVED.


Source: ロケットニュース24

40代のおっさんがアニメ版「鬼滅の刃」を見てみた結果…

つい先日のこと。自転車にまたがった中学生くらいの男子たち4名が、ウキウキ声でこんな話をしていた。「やっぱり霞柱(かすみばしら)の時透が1番カッコいいよな! だって2カ月で柱になったんだぜ!!」──。そう、いまノリにノッている漫画『鬼滅の刃(きめつのやいば)』の話である。

ここ10年ほど、新規の少年漫画はなるべく避けてきた私、P.K.サンジュンでも『鬼滅の刃』はスルスルと読破できたことは以前の記事でもお伝えした。そんな私に多くの人がこう勧めてくる。「鬼滅の刃はアニメも最高なんだ」と。イヤだ……アニメは絶対に観たくない──。

・アニメがイヤな理由

最新19巻までを読破した私としては、漫画『鬼滅の刃』のおもしろさを疑うつもりはない。ただアニメを勧められたところで「もう知ってるよ?」「なぜ今さら?」と思ってしまうし、何よりコミックと違って一定時間拘束されることに拒否反応がある。むしろそれに尽きる。

そもそも42歳ともなるとアニメはほとんど観ず、せいぜい娘と一緒に「プリキュア」か「ディズニー映画」をチラ見する程度。コミックならば自分ペースで時間の管理が出来るが、アニメになるとそうはいかない。私は「アニメ版・鬼滅の刃」を徹底的に無視していた。

のだが──。

新型コロナウィルスの影響で在宅勤務になりはや2週間。そろそろネタも尽きてきた。「アニメ版・鬼滅の刃」は各種VODで配信されており、私はAmazonプライムでもNetFlixでもhuluでも視聴できる環境にある。とりあえず1話だけ……のつもりで「アニメ版・鬼滅の刃」を見始めた。すると……。

メチャメチャおもしろいやん!

メチャメチャ悲しいやん!!

アニメええやんッッ!!!!

どのコミックも基本的には熟読せずサッサと読んでいく私は、特に悲しいシーンをすっ飛ばす傾向がある。理由は悲しいから、だ。だがしかし、アニメはそうではない。特に第1話で炭治郎が鬼に殺された家族を発見するシーンは丁寧に描かれており、思わず目頭が熱くなった。もうこれ以上俺から奪うな──。

また、コミックだとほとんど理解していなかった戦闘シーンの「〇〇の呼吸! 〇〇の型!!」もアニメでは「あ、こういう技だったのね」とすんなり理解できた。これは平面ではなく動きで表現されるアニメーションならではの良さであろう

さらに、最近のアニメは動きがなめらかというか映像にこだわっているというか「スゴイ手間かけて作ってるんだな感」がヒシヒシと伝わってきた。私が子供の頃に観ていたアニメとは比べ物にならないクオリティの高さである(昔のアニメも味があって好きだけど)。

・初心者にオススメ

まとめると「鬼滅の刃」に関しては「漫画よりもアニメで始めた方がいいんじゃね?」とさえ感じた次第だ。アニメを一通り制覇した今、コミックを読み返したらこれまでよりもさらに「鬼滅の刃」を理解できる……気がする。ズバリ、初心者にこそ「アニメ版・鬼滅の刃」がオススメだ。

ちなみに、アニメはコミック6巻に相当する26話まで公開されている。続編は2020年に「無限列車編」が劇場公開されるとのことなので、そちらも楽しみに待とう。ここにいる者は誰も死なせない!

参考リンク:鬼滅の刃公式ポータルサイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24

【終わった…】アニメ『バビロン』、嘘みたいな最終回でAmazonレビューが大荒れ「時間を無駄にした」「引き込まれる魅力のある作品」

え、終わった……? 2020年1月27日に配信されたアニメ『バビロン』の最終回を見終わって、まず私(中澤)がしたのは、12話が最終回かどうかを確認することだった。

公式Twitter(@babylon_anime)は「最終回」って言ってる。マジか……やっぱり終わりなのか。でも、この終わり方大丈夫なの? そう思っていたら一夜明けてAmazonレビューが大荒れになっていた

・「バビロン」とは

死にたい人は自殺を選べる法律「自殺法」。物語は、日本に新しい考えとして生まれた自殺法が中心に展開していく。徐々に民衆に浸透していく自殺法。それを阻止しようとするのが検事である主人公・正崎善だ。

最終話前には世界を巻き込む壮大なストーリーに発展するこのアニメ。1月27日についに最終回12話が配信されたわけだが、この最終話を見たユーザーからのコメントでAmazonレビューが大荒れとなっている。

・低評価コメント

「茶番アニメ」
「意味不明」
「時間を無駄にした」
「もしこのまま終わりならば完全な駄作」
「善悪や生と死を題材に風呂敷を広げるだけ広げて、ひたすら不快な映像を積み上げ、描いた答えが結局これかよ…」

──最終話にブチギレコメントが噴出。内容のほとんどは、広げた風呂敷をたためていないという感じである。そんな荒波の中、以下のような評価もポツポツと垣間見える。

・高評価コメント

「引き込まれる魅力のある作品」
「最後の最後に考えさせられるアニメ」
「この作品を12話観終えるまでの「善と悪」について考えた「時間」こそがこの作品の価値だと私は思います」
「視聴者が考え続ける事を求められる、衝撃作品」

──面白いのは高評価をつけている人はとても評価が高いこと。もの凄く賛否両論になっているのである。高低差含めてこれぞ荒波だ

・賛否両論の野崎まどさん

冒頭の通り、予想外すぎるラストに驚いた私だが、最終回を配信日にチェックするくらいまでには惹きつけられていたことも事実。賛否両論はアニメのどこを重視するかの違いなのかもしれない。

というわけで、『正解するカド』に続き、賛否両論となっている原作・野崎まどの『バビロン』。気になる人はぜひご自身の目で確認してみてくれ。

参照元:Amazonバビロン
執筆:中澤星児
©野崎まど・講談社/ツインエンジン


Source: ロケットニュース24

【2020年冬アニメ7選】にわかオタクが新作アニメ全部見てみた / 1話が良かったアニメがこれ

暇さえあればアニメを見ている。その時間だけは現実から解放されるような気がするのだ。そんな私(中澤)を友達はこう呼ぶ。「オタク」と。

……こんな出だしで始まる「オススメアニメ」の記事を毎クール書いてたら、ネットで「にわか」と言われた。そこで、もう名乗ってしまおう。どうも。にわかオタクの中澤です

にわかオタクである私は今期の新作アニメを全部見た。うっかり。そこで、2020年冬の新作アニメで、1話終了時点で良かったアニメを発表したい。にわかですが。

・その1『映像研には手を出すな!』

放送前に書いたオススメ記事で、「大本命のオーラ」と書いたけど実際1話も抜群だった。内容は女子高生が部を作ってアニメ制作する話なんだけど、ありそうでありえない空想的な絵本みたいな背景が近未来SFチックでとても良い。種類は全然違うけど、『AKIRA』とか『空想科学世界ガリバーボーイ』みたいだった。

キャラの動きも独創的で、さすが湯浅政明監督だなあって。マニアックな部活ものだけど「萌え」に頼らず、未来への期待感が膨らむ1話でござった

・その2『恋する小惑星』

1話ですでに難民の発生が目に見えたのが『恋する小惑星』。内容は、これまた女子高生がマニアックな部活動をやるものなんだけど、もはや内容とかどうでも良い。優しい世界で女の子が可愛ければ何をやってようが良いのである。

本作はその辺のツボを非常に押さえてる感じ。さすが動画工房! さすが平牧大輔監督!! 現実を忘れてぼーっと見るには最高でござる。2020年は天体観測が流行るかもしれない。

・その3『理系が恋に落ちたので証明してみた。』

今期で1番可愛いヒロインは本作の氷室菖蒲(ひむろ あやめ)で決まりだね。理系&超絶美人で恋愛したことがない氷室が同じ研究室の雪村に恋をして、それを証明するために実験を重ねるという設定からして最強すぎる。1話見た瞬間尊すぎて目がつぶれるかと思った。抱き枕買っちゃいそうだもん。

現時点では、作画も安定していて、抱き枕が飛ぶように売れそうな本作。ただし、ガチ理系の人にとっては「ねーよ!」のオンパレードだろうことは文系の私にも容易に想像がつく。そういう意味で今期1番のファンタジー作品かもしれない。

・その4『群れなせ!シートン学園』

名作感はないんだけど、なんか見てしまうアニメってあるもので、それが今期は『群れなせ!シートン学園』かなあと思った。擬人化した動物が通うシートン学園が舞台で、主人公は人種の間様人(まざま じん)。ヒロインは、もう1人の人種・牝野 瞳(ひの ひとみ)と仲間のいない狼少女・大狼ランカ。

基本的には、ヒトミに憧れているジンだが、ランカも放っておけない感じ。演出はコミカルなギャグ作品なんだけど、それだけに心の隙間にスルッと入ってくるちょっと良い話が展開されそうな期待が持てる1話だった。

・その5『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』

まさかの「脚本・舞城王太郎(まいじょうおうたろう)」である本作。ティザー映像からセリフ回しがめっちゃ舞城節であることは、以前の記事でお伝えした通りだ。さらに1話では、謎とSFとスプラッターが混然一体となっていて舞城節が加速している

特に、連続殺人犯がドリルで頭に穴開けたり、探偵が夢の中みたいな精神世界にダイブしたりするのとか、舞城王太郎の小説『ドリルホール・イン・マイ・ブレイン』を感じずにはいられない。あと、ドリルで頭蓋骨に穴開けられても、しばらくは生きていて犯人と普通に会話するところとか。

文字で感じていた妙に生々しい不気味SFな雰囲気が、アニメでも出ているところは相当ウマくやってると思う。で、現状は、謎の単語が飛び交いまくるちょい『PSYCHO-PASS』みのあるSF刑事ものなんだけど、今出ている伏線とか謎が結局回収されるのかどうかは不明

舞城作品全部読んでる私の予想では、多分『PSYCHO-PASS』みたいに綺麗には終わらないだろう。そういった物語として破綻寸前を転がっていく舞城スタイルが、アニメファンに受け入れられるかどうかがヒットの鍵だと思う。いずれにしても期待しかない。

・その6『虚構推理』

完全にノーマークだった本作。キャラデザを見た段階では何もオーラを感じなかった。タイトルとキャラデザから想定するに、素朴なイケメン大学生が名推理連発する大学生版コナンみたいなミステリーでしょ? と思いきや……

普通に妖怪が出てきた。しかも、主人公の大学生1話で腕食われるし全然素朴じゃないし。コナンというより『夏目友人帳』、ミステリーというよりファンタジー。ひょっとしたら、今期の1話で1番惹きこまれた作品かもしれない

・その7『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』

コミカルな絵柄と軽やかなノリが心地いい本作。アニメでしか見ないような厨二病患者が中心だけど、こういうキャラって実は諸刃の剣だと思う。ボケすぎてアニメの外でもスベッてる時があるから。

しかし、本作の花鳥(はなどり)くんは、そこら辺の温度感が非常に良い。例えるなら『女子高生の無駄づかい』のヤマイくらい愛せる。そんな花鳥くんをぼーっと見てたら、30分が一瞬で過ぎ去った。終わった後に寂しくなるようなアニメになりそう。

──以上、にわかが面白いと思った今期の1話だった。放送前の記事で名前をあげた作品はほぼ選出したわけだが、唯一『ドロヘドロ』は、上記の7つに比べるとスロースタートだったかなという印象を受けた。でも、重厚な世界観は1番なので、これから伸びてくるに違いない

また、『空挺ドラゴンズ』だけは、ネットフリックスですでに全話公開されているので対象外とさせていただいた。ただ、CGと思えないほどの豊かな表情には新時代を見た気がする

さらに『推しが武道館いってくれたら死ぬ』『はてな☆イリュージョン』『ランウェイで笑って』も見逃せないところ。今のところ、継続して見ていこうと思っている。

ついにスタートした2020年冬アニメ。相変わらず群雄割拠だが、春には何作品が残っているだろうか? 楽しみは尽きない。にわかオタクで良かった。

執筆:中澤星児
Photo:©︎2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会、©Quro・芳文社/星咲高校地学部、Ⓒ山本アリフレッド・COMICメテオ/アニメ「リケ恋」製作委員会、© 山下文吾・Cygames/アニメ「群れなせ!シートン学園」製作委員会、(C)IDDU/ID:INVADED Society、©亜樹新・KADOKAWA/ぼくはか製作委員会


Source: ロケットニュース24

【傑作なんだ】CGアニメ「スター・ウォーズ / クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」はもっと評価されてイイ

2019年12月20日、映画「スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け」が公開された。周囲の人の感想やネット上の評価を見てみると「評論家はイマイチ」だが「ファンは大絶賛」といったところだろうか。私(P.K.サンジュン)は純粋におもしろかった。

さて、スター・ウォーズファンならば誰しも「お気に入りのタイトル」があることだろう。特に「帝国の逆襲」あたりは根強い人気を誇っているが、もし私がお気に入りのタイトルを問われたら、ずるいことを承知で「クローン・ウォーズ」と答える。それくらいCGアニメ「クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」は最高傑作なのだ。

・最高傑作と確信

壮大なスター・ウォーズの世界は、実写版映画だとEP1「ファントム・メナス」からEP9「スカイウォーカーの夜明け」までが、いわゆる “スカイウォーカーサーガ” に位置付けられている。おそらく「スター・ウォーズを全部観た」=「実写映画9本を全部観た」とお考えの方も多いと思うが、ちょっと待って欲しい。

アナザーストーリーの実写版映画「ローグ・ワン」や「ハン・ソロ」は当然として、実はスター・ウォーズの世界はルーカスフィルム公認のストーリーが多く存在する。中でも私が最高傑作だと確信しているのが、CGアニメ「クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」だ。

・1番知りたいエピソードが満載

時系列的に「クローン・ウォーズ」はEP2「クローンの攻撃」とEP3「シスの復讐」の間が舞台となっている。ということは、だ。まだまだ多くのジェダイが生きている時代のストーリーなので、実写版だとチラッとしか映っていないジェダイたちがメチャメチャ活躍しているのである!

ハッキリ言って、マグロでいえばこの時期は大トロの部分。考えてもみて欲しい。ヨーダは当然として、メイス・ウィンドゥ、ルミナーラ・アンドゥーリ、キット・フィストー、プロ・クーン……などなど、伝説のジェダイ・マスターたちが、実際に! ライトセイバーを持って!! 敵と戦うのだッ!!

「クローン・ウォーズ」は2008年公開の映画「クローン・ウォーズ」がプロローグとなっており、その後テレビアニメでシーズン6まで制作されている。このシーズン6まで制作されているという事実だけでも、ファンからの人気がどれだけ高いかおわかりいただけることだろう。

・アナキンの良さがわかる

ちなみに「クローン・ウォーズ」の主人公はアナキン・スカイウォーカーで、パダワンの「アソーカ・タノ」と共に分離主義者たちとの激闘が描かれている。そこに先述したジェダイたち、さらにはクローンたちをメインにしたストーリーが加わる格好だ。

きっと読者の中にはアナキンのことを「結局はダークサイドに堕ちた愚か者」とお考えの方もいらっしゃることだろう。私もそう思っていた……クローン・ウォーズを観るまでは。確かにクローン・ウォーズでも、アナキンは独善的で危うい気配を感じる描写が多い。

一方でジェダイとして高潔な魂を持っている(いた)こともまた事実で、彼の情熱と使命感が “最強のジェダイ” と称された戦闘能力の高さと共に描かれている。「スター・ウォーズが好きなのにクローン・ウォーズを観ないのは損している」とまで断言してしまおう。

・やや暗い反乱者たち

その続編の「反乱者たち」は、EP3「シスの復讐」からEP4「新たなる希望」が舞台となっており、こちらはシーズン4で完結している。「反乱者たち」も「クローン・ウォーズ」に勝るとも劣らないクオリティで、めちゃめちゃファンからの評価は高い。

EP3からEP4の間ということは、帝国が誕生しダース・ヴェイダーが猛威を振るっていた時代である。当然かなり暗い作風ではあるが、どうにかして生き延びたジェダイたちや、帝国になんとか抗おうとする反乱軍たちの生き様は涙なしには観られない。こちらもズバリ、傑作だ。

その他にも「幼少期のボバ・フェット」や「ダース・モールのその後」さらには「マスター・サイフォ=ディアス(クローンを発注した人!)」などなど、スター・ウォーズファンなら絶対に知りたいエピソードが「クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」では描かれている。

・CGアニメだからこそ

もしかしたらアニメそのものに拒否反応がある方もいらっしゃるかもしれないが、個人的には「スター・ウォーズの世界観を描くには、むしろ実写よりCGアニメがベスト」だと思う次第だ。しかもこれらはルーカスフィルム制作……! つまりスター・ウォーズの “正史” だということになる。

無論、スター・ウォーズファンならば「クローン・ウォーズと反乱者たちが傑作なんて常識」とお思いのことだろう。だがしかし、これだけ良質な作品なのに「知ってる人全然いねえ」と感じたこともあるハズだ。両作品ともにもっともっと評価されてイイ。

なお「クローン・ウォーズ」及び「反乱者たち」の視聴は、DVDレンタルかディズニーデラックスをオススメする(何年か前はhuluでも配信されていた)。全ての実写映画とも複雑に絡み合う作品だから、どちらも観て損はしない。むしろスター・ウォーズファンを名乗るならば、絶対に押さえて欲しいタイトルだ。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24

にわかオタクが好きな2019年アニメ四天王「ダンベル」「盾の勇者」「慎重勇者」あと1つがこれ

暇さえあればアニメを見ている。その時間だけは現実から解放されるような気がするのだ。そんな私(中澤)を周りはこう呼ぶ。「オタク」と。

……こんな出だしで始まる「オススメアニメ」の記事を毎クール書いてきたわけだが、たまに「にわか」と言われたりする。そこで、もう名乗ってしまおう。どうも。にわかオタクの中澤です。

というわけで本記事は、にわかオタクである私が2019年のアニメ四天王を独断と偏見で発表する記事だ。ちなみに、新作限定なのであらかじめご了承ください。

・その1『ダンベル何キロ持てる?』

女子高生がゴールドジムみたいなジムに入会するところから始まる本作。見てると体を動かしてみたくなるエクササイズ的作品なんだけど、内容もちゃんとしてて結局見るのに夢中になってしまう。

しかし、実はそんなのは大義名分で、個人的にはヒロインのひびきがただただ可愛いアニメだと思う。みんなひびきと筋トレしたいだけ。2019年最強のキャラデザと言っても過言ではない。

・その2『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』

主人公が異世界の勇者になる本作。設定がすでに手垢つきまくりだし、女神リスタルテの80年代ギャグマンガみたいなツッコミに最初は「うっ……」と胸やけ気味になった。クールな現代社会、同じとこで引っかかる人は多いだろう。

でも、物語の展開が面白くて次が気になり見ているうちに、スベってるかどうかギリギリのギャグのノリにも慣れて、気づけば毎週楽しみな作品に。最終話ではバッチリ泣かされました

・その3『盾の勇者の成り上がり』

こちらも異世界に勇者が召喚されるパターンだ。ただ、他に3人勇者が召喚されていて、主人公・岩谷尚文(いわたになおふみ)はその中でひときわ雑魚。そのため、他の勇者からも異世界の人からもめっちゃ差別される

生きていれば誰しもが「世の中ってクソだなあ」と思う瞬間はあると思うけど尚文よりはマシ。強制的に知り合いいないとこに連れてこられて、そこで世界中から痛烈な差別を受けながら死ぬかもしれない闘いを強いられるんだから

そんな4分の1にハマっちゃう尚文の不運が、なんとなくこれまで感じてた自分の人生の不運とリンクする。異世界転生ものは、「文化の違う異世界に行ったら人生逆転できるんじゃね?」という夢から始まってると思うけど、それは所詮夢で、実際うだつの上がらない自分ならこうなっちゃうんじゃないかな。という感じ。

そこまで尚文に感情移入したところで逆転劇が起こるので拳を突き上げずにはいられない。俺たちの尚文さんキタァァァアアア! と。第2期と第3期の制作も決定してるし、きっとみんな拳を突き上げたということだろう。

・その4『荒ぶる季節の乙女どもよ。』

高校の女子ばかりの文芸部を舞台にした本作。脚本は岡田麿里さんで、この人は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本家さんだ。『あの花』『ここさけ』『さよならの朝に約束の花をかざろう』など、全てで泣きじゃくった私。岡田麿里さんに非リアの青春群像劇を書かせたら右に出る者はいないと思う

しかし、本作では泣かなかった。というのも、本作はどちらかと言うとドタバタラブコメで、後半になるにつれ、どんどん唐突な展開が増えていくのである。そのため、「大丈夫かこれ? ちゃんと終わるのか?」とヒヤヒヤしていたのだが……

最終回を見終わった時、まずじんわりと思った。「面白かったな……」と。人は、完璧なものよりどこか破綻しているものに魅力を感じるのかもしれない。これより作画が綺麗だったり、筋立てがしっかりとしたものはあった気がするが、2019年最終的に思い出すのは本作である

良くも悪くもジェットコースターみたいな作品だが、1話に1個は突き刺さるような鋭いセリフが用意されているところは、さすが脚本・岡田麿里。次回作も楽しみにしております。

──以上、“にわか” が好きな2019年アニメ四天王をお届けした。もちろんこれは、あくまで私の独断と偏見。この作品が好きな人はにわかという意味ではないし、にわかは全てこの作品が好きということでもないのでご理解いただければと思う。

手塚治虫が日本のテレビアニメの礎を築いて57年。業界は拡大し、アニメはもはやオタクだけのものじゃなくなった。普通の娯楽の1つとしてアニメが選択肢に入る時代。

そんな時代だけに、一番多いのはライトユーザーだろう。“にわか” を制する者が時代を制する。さて2020年を制するのはどのアニメか?

執筆:中澤星児
Photo:(C)2019 サンドロビッチ・ヤバ子,MAAM・小学館/シルバーマンジム、(C)土日月・とよた瑣織/KADOKAWA/慎重勇者製作委員会、(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会、


Source: ロケットニュース24

2020年冬アニメで注目の作品6選 / 放送前にアニメオタクが来期のダークホースを大予想してみる

年の瀬ですね。クリスマスが終わり、約1週間で大晦日がやって来るこの時期は、街中に年末感がバリバリ出始めます。しかし、私(中澤)が1番年末を実感するのは家の中。秋アニメが最終回を迎えることです

それは終わりの寂しさだけでなくワクワクも連れてきます。なぜなら、1月に入ると冬アニメが一斉にスタートするから。

前評判の高いアニメが不発だったり、ノーマークからブームを起こすダークホースがいたり、アニメの1クールはまるでレース。蓋を開けてみるまで分からないんですが……「アニメオタク」こと私が、制作陣などから来期の “勝つ” アニメを予想してみたいと思います

・新作を対象に予想

蓋を開けてみるまで分からないと前述しましたが、1つだけある程度の勝ちは固いアニメがあります。そのアニメとは来期で言うと『とある科学の超電磁砲T』や『ハイキュー!! TO THE TOP』『へやキャン△』などです。

これらはヒットしたアニメの続編で、蓋を開けずともすでに分かっているので予想から外しました。ファンの期待に応える感じで、話題にはなるけど爆発って感じにはならないでしょう。したがって予想は新作のみに絞ります

・その1『映像研には手を出すな!』

まずは、大本命のオーラをまとっているのが『映像研には手を出すな!』。監督の湯浅政明さんは、日本だけではなくアメリカのカートゥーンアニメ『アドベンチャー・タイム』にも携わるなど世界でも評価されている人です。

PVを見ると、どこか芸術的な絵柄で押し寄せてくるマッハのビート感がまさに湯浅監督。映像がグルーヴしてます。見てるだけで心が躍るようなワクワク感はさすが。NHKなのでリソースも十分な感じがPVに出てますね。

・その2『ドロヘドロ』

次に、これもある程度固いだろうなと思うのが『ドロヘドロ』です。魔法によって頭を爬虫類に変えられた記憶喪失の男が、自分の本当の顔と記憶を取り戻す物語である本作。原作の重厚な世界観をどこまで説得力のある映像にできるかが鍵ですが、アニメーション制作が『MAPPA』なので信頼できるかもしれません

『どろろ』でも重い世界観の表現は良かったし、『賭ケグルイ』でも狂った感じがよく出てました。ちなみに、監督はその『賭ケグルイ』で監督をされていた林祐一郎さん。PVを見てみると、硬派な感じが『AKIRA』とかを彷彿とさせますね。海外受けが良さそう。

・その3『恋する小惑星』

いや、日常も辛いのにアニメでまで重いの見たくないよ! そういう人のオアシスが「きらら系」という優しい世界。女の子がキャッキャウフフする日常系アニメであるきらら系、今期は『恋する小惑星』があります。

アニメーション制作が可愛い作風得意な「動画工房」だし、監督は『私に天使が舞い降りた!』でめっちゃ可愛い幼女描いてた平牧大輔さんなので、きらら系に望むもの全部ぶち込まれてそう。はたして『ゆるキャン△』に続くことはできるのか?

・その4『群れなせ!シートン学園』

『けものフレンズ』『BEASTARS ビースターズ』と、そこはかとなくブームが来ている感じもするケモナー(擬人化された動物キャラを愛好する人々)。2019年秋アニメには『旗揚!けものみち』もありましたしね。そんな来期のケモナー枠が『群れなせ!シートン学園』です。

PVを見てみると、「争い」とか「各々の生存をかけた戦い」と言っていますが、ほわほわした雰囲気が隠しきれていません。アニメーション制作はこういうのウマイ『Studio五組』なのでほわっとできそう。ひょっとしたら難民を大量発生させるアニメになるかも。

・その5『理系が恋に落ちたので証明してみた。』

特に制作陣にピンとくるものはなかったのですが、設定が良いと思ったのが『理系が恋に落ちたので証明してみた。』です。

ウブな理系男子と理系女子が、好きかどうか立証するためにデートとかしてみるってそれだけでキュンキュンしませんか? あと、ヒロインの氷室可愛すぎな。PVの雰囲気のまま崩れなければヒットありえるでコレ。

・その6『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』

これがヒットすればマジでダークホースというのが、オリジナルアニメ『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』です。しかし、スタッフを見るとポテンシャルはあると言えるでしょう。監督が『Fate/Zero』のあおきえいさんで、まず「お?」と思ったのですが、その上、脚本がなんと舞城王太郎なんです

少し前、芥川賞とか文壇でよく名前を聞いた舞城王太郎さん。元からマンガ原作とか色んなことをやる人ではありましたが、ついにアニメ進出……!

実は、私は舞城王太郎さんの小説を全部読んでるんですが、自閉的な語り口で全容がつかめないまま物語だけが大きくうねる感じが特徴的です。特に好きなのが、キャラのセリフ回しで、脈絡のない世界の変化についていけない感じが極めて人間的。世界の全容なんて把握できなくて当たり前なんですよね。

そんな舞城王太郎の世界観が情報量の多いアニメでどこまで表現できるかが鍵だと思います。ちなみに、PVを見たところ、主人公のセリフ回しはめっちゃ舞城節でした。ハズレの可能性も高いけれど、個人的には来期最も注目している作品です。

──以上、制作陣やPVを見て個人的にピンと来た6作品を厳選してみました。これ以外にも原作が人気の『空挺ドラゴンズ』『ランウェイで笑って』や、懐かしの『魔術士オーフェンはぐれ旅』、熊本県が制作した『なつなぐ!』などなど、正直、来期は群雄割拠のクールになりそうな気がしてます。

そして、こんな混戦のクールこそダークホースがポロッと登場するもの。注目作を選んだ一方で、ノーチェックのアニメの大躍進を望んでいる自分がいます。さて、この中から来期を制するアニメは登場するのか? ワクワクしながら見守っていきたいと思います。 

執筆:中澤星児
Photo:©︎2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会、(C)2020 林田球・小学館/ドロヘドロ製作委員会、(C)山下文吾・Cygames/アニメ「群れなせ!シートン学園」製作委員会、Ⓒ山本アリフレッド・COMICメテオ/アニメ「リケ恋」製作委員会、(C)IDDU/ID:INVADED Society


Source: ロケットニュース24

【無料配信】ベルばら池田理代子 原作の伝説アニメ『おにいさまへ…』がYouTubeで見られるよーッ! なんと全話を公開予定! おにいさま…涙が止まりません…

ある一報を受け取ってからというもの、手の震えがとまらない。90年代にNHKで放送された伝説のアニメ『おにいさまへ…』が全話無料配信されているというのだ!

『ベルサイユのばら』の池田理代子先生の同名の漫画をアニメ化した同作。公式サイトに「その衝撃的な内容は当時地上波ではまず考えられない」と言わしめたあの作品がYouTubeに帰ってきたぞーッ!

・『おにいさまへ…』が伝説である理由1「世界観が激ヤバい」

『おにいさまへ…』が視聴できるのは、YouTubeの手塚プロダクション公式チャンネルだ。2019年11月8日より配信開始。月~金に毎日1話ずつ公開されており、12月4日現在、全39話中11話までが公開されている。

配信スタートから少し日は経ってしまったが、“おにいさまへ友” から連絡を受け、ファンとしてこれは世界中にお伝えせねば……という謎の使命感を覚えてしまった。ということでまずはあらすじを紹介させてほしい。

「私立青蘭学園高等部の入学した主人公の御苑生奈々子(みそのお・ななこ)。青蘭学園には『ソロリティ』と呼ばれる “選ばれた者” だけが入ることが許される社交クラブが存在した。

ソロリティメンバーズは良家の令嬢や容姿端麗な生徒ばかり。 “庶民の子” である奈々子は自分には縁のない世界だと思っていたが、なぜか『ソロリティ』の候補者に選ばれてしまう。後に、奈々子のソロリティ入りの裏では学園の女王的存在・宮さまこと一宮蕗子(いちのみや・ふきこ)が動いていたことがわかる。そこには奈々子の知らない愛と憎しみが渦巻いていた……。」

こんな舞台設定だけでも心ときめくが、ドロドロなストーリーを華やかにしてくれるのが華麗な登場人物だ。『おにいさまへ…』には宝塚の男役のような麗人キャラが2人登場する。「薫の君」と「サン・ジュスト」だ。

本名ではなく彼女らを慕う女子生徒がつけた愛称なのだが、その由来がヤバい。薫の君は『源氏物語』に登場する右大将・薫の君から。そして「サン・ジュスト」はフランス革命でロベスピエールの右腕として活動し、その美貌と冷徹さから「死の天使長」と呼ばれた「ルイ・アントワーヌ・ド・サン=ジュスト」から、その名がとられているのだ。


ストーリーは奈々子、宮さま、薫の君、サン・ジュスト、そして奈々子のクラスメイトでソロリティメンバーのひとり信夫マリ子(しのぶ・まりこ)を中心に進む。なかなかエキセントリックな世界観ではあるが、それだけに愛情、同情、憎しみ、嫉妬など人の持つあらゆる感情が際立ち、その渦に視聴者は引き込まれてしまうだろう。

・伝説な理由2「声優が胸アツ」

さてストーリーもなかなかすごいが、アニメ版は声優陣が豪華なことでも知られる。たとえば、薫の君は戸田恵子さん、サン・ジュストには島本須美さん、そして宮さまには小山茉美さんなどなど……! 詳しい方ならハッとするはず。

戸田恵子さんと言えばアンパンマン、島本須美さんはナウシカやしょくぱんまんを演じている。そして小山茉美さんと言えば『Dr.スランプ』のアラレちゃんじゃないか!

女子高を舞台に、アンパンマンとしょくぱんまんがタカラヅカのように華麗にかけあい、たまにアラレちゃんが絡んでくるという……そんな妄想もはかどる作品である。

・伝説な理由3「劇画、まさに劇画」

そしてアニメで印象的なのが演出だ。重要なシーンで「シャキーン……ッ」と効果音と共に画面が劇画タッチの絵にさしかわる「止め絵」という技法が多用されているのである。たとえるなら『あしたのジョー』や『エースねらえ!』を想起されるあの演出だ。

それもそのはず。『おにいさまへ…』の監督は、『あしたのジョー』や『エースねらえ!』の製作にも関わった出崎統(でざき・おさむ)監督なのである。

私(沢井)は90年代後半に見たのだが、90年代のクリアで滑らかなアニメーションのなかに突如登場する「止め絵」のインパクトは一周回って新鮮、そして強烈。アニメ版『おにいさまへ…』ファンは必ずこの止め絵のことを話すくらい印象深い演出なのだ。これから見るという人は、ぜひ目に焼き付けてほしい。

・配信は2020年1月21日まで

そんな『おにいさまへ…』の配信は、無期限ではなく期間限定。といっても2020年1月21日14時までと比較的長期である。ヨカッタ……! もう正月休みは『おにいさまへ……』一気見で決定だ。ちなみにだがアニメ版は原作とは異なるラストを迎えるので、両方を比較しながら見るとより楽しめるだろう。

それにしてもこの21世紀に『おにいさまへ…』を再び見ることができるなんて、なんと幸せなことか。胸アツすぎて……おにいさま……涙が、止まりません……。

参照元:手塚治虫公式サイト『おにいさまへ…』YouTube
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24