【検証】ソフトバンク「世界対応ケータイ」はどこまで対応しているのか? イギリスでiPhoneを普段通り使いまくった結果

ソフトバンクの海外旅行向け通信サービス『世界対応ケータイ』。これは、スマホをそのまま使えて通信が定額になるサービスだ。でも、メールとかはともかくSNSとか使っても大丈夫なの? 適用されないケースとかあるの? 不安……。

そんな質問をソフトバンクショップの店員さんにしたところ、「高くなるケースもあるかも……」と言われてしまった。どうやら、ショップの店員さんもこのサービスの詳細についてはよく分からないみたいである。

じゃあ、自分で調べるしかない。というわけで、イギリスで iPhone をそのまま使いまくってみた。

・出発前の情報まとめ

まずは、『世界対応ケータイ』について出発前に得られた情報をざっくりまとめてみよう。ソフトバンクショップによると以下のようなサービスであるらしい。

・定額対象国であればスマホの通信が海外でも定額で使える
・定額料金は1日25MBまで1980円で、それ以上は2980円
・対象サービスは、海外でのメール、ウェブ等全てのパケット通信(*音声通話、SMS等を除く)

──サービスを使うには別途申し込む必要があるが、私がイギリスに行った2019年8月は月額無料だった。しかし、これは今後変わる可能性もあるのでご留意いただければと思う。

また、使い方や対象国の内容など、これ以上の詳細についてはショップで説明を聞くことをオススメしたい。ちなみに、イギリスは定額対象国だった。

・不安

対象サービスについて「メール、ウェブ等全てのパケット通信」と書かれているため、普通に考えると、SNSやLINEもOKということになる。しかし、「*音声通話、SMS等を除く」という記載が不安を煽る。「等」って何じゃい! 例外あるんかい!!

海外に行く前の揺れる心でこの記載は見逃せない。普段通り使っていて例外に当たってしまい、高額請求が来た日には目も当てられないからだ。きっと同じ不安を抱く人はいるはず。そこで、私がモルモットになろう

9日間のイギリス旅。旅程は、ロンドンから南のブライトン、そしてスコットランドの国境近くまでイギリスを縦断するもの。都会からド田舎まで移動を続けながら、メールをはじめ、TwitterにInstagram、TikTok、LINEなどを普段通り投稿し続けた

元々電話を使わないため全くもって普段通り。不便と言えば、ロンドンの地下鉄や田舎などはそもそも電波が入らないケースが多かったということくらいだ。そして、請求が確定したのは帰ってきて2カ月後……

請求金額は……

計2万6820円

1日の定額料金が2980円だから9日間分だ。他の請求を見ても、特に余計な請求は加算されていない。というわけで検証結果は以下の通り。

ソフトバンクの世界対応ケータイ、ちゃんと対応してた

──少なくともiPhoneでは、メール(SMS以外)、ウェブ、SNS、LINEは、普段通り使っても大丈夫。通信がこれだけ使えたら不便さはないのでは?

もちろん、レンタルWi-Fi などでもっと安く済むものもあるため、ソフトバンクやこのサービスをオススメするつもりはない。

だが、ただでさえ荷物も多く準備も多い海外旅行。スマホの設定をちょっとイジるだけで通信し放題というのはやっぱり楽だ。ソフトバンク民は選択肢の1つとして覚えておいて損はないだろう。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24

初めてイギリスに行って良かったこと悪かったこと / 10月19日は海外旅行の日!

本日10月19日は海外旅行の日だ。見たことがない景色や光景に出会える海外旅行は、目からウロコなことが連続の特別な体験。私(中澤)は、先日初めてイギリスに行ったのだが、本当に行けてよかったと思う

一方で、日本で当たり前と化していることが全く通用しないのも海外だ。そこで、イギリスで良かったことと悪かったことを以下にまとめてお伝えしよう。

【イギリスの良かったとこ】

・その1「景色」

まず、感動したのが景色である。巨大な歴史ある建築物が並ぶロンドンは、日本の都市部とは違うガチのお洒落さがあった。ヒースローからロンドンに向かうエアポートラインの景色は、誰しもが最初に「イギリスに来たなあ」という実感が湧く瞬間だと思う。

しかし、特に私がオススメしたいのは田舎の景色。日本のような高い山がないイギリスは、都市部を離れると永遠と平地が続いている。地平の果てまで続く黄金の麦畑や、丘に散らばる羊や牛、ガチの城など、イギリスの田舎に残る原風景はまさにファンタジーの世界! おそらく感動しない人はいないだろう。

・その2「人が優しい

次に、イメージが180度変わったのが人がめちゃくちゃ優しかったということ。英語のできない私はイギリスに渡る前、人と話すつもりが全くなかったのだが、結果として色んな人と触れ合う旅になった

道に迷ったり困った時、助けてくれる人が多かったためだ。また、コープの警備員さんとかもフランクに話しかけてきたり、外国人に慣れている感じがする。

渡英前は、「海外で日本人の私に話しかけてくるヤツは全員詐欺」くらいに思っていたがイギリスは全然違った。基本的にはかなりおおらかでピースフルな国である。

・その3「料理がウマイ」

イギリスと言えば「メシがマズイ」で有名だ。私も覚悟して行ったわけだが、総合的に見ると基本的にはメシはウマかった。特に、田舎のイギリス飯は抜群

私が食べたものは、マッシュルームや目玉焼きなどなんでもないメニューだったのだが、素材の良さを引き出しまくった味は日本では味わえないウマさがあった。ふわサクのクロワッサンとの相性も抜群で、日本に戻って来て2カ月が経った今、一番恋しいものとなっている

・その4「スイーツもウマイ」

お菓子の本場・ヨーロッパ。私は特に高級なスイーツ店に行ったわけではないが、庶民レベルでもやはり日本とはオーラが違った

私がそれを感じたのはスーパーなのだが、コープのスイーツコーナーにホールケーキみたいなのが普通に置かれていたり、とにかく品揃えが半端ないのである。しかも、日本で言う「明治の板チョコ」みたいな100円くらいのチョコでも激ウマ! ゴディバありがたがってる場合じゃねェ!!

【イギリスの悪かったとこ】

・その1「水回りが弱い」

続いて、悪かった部分に移りたい。まず、衝撃を受けたのが水回りの弱さだった。シャワーの水圧からトイレの洗浄までとにかく水圧が激弱。どこに行っても、シャワーは「シャー!」ではなく「じょぼじょぼ」という感じだし、トイレなんて詰まってるのかと思うレベルである。

これまで日本のシャワーやトイレに何も感じていなかった私だが、イギリスから帰ってきて初めて自宅でシャワーを浴びた時はめちゃくちゃ気持ち良かった。日本のインフラSUGEEEEEEE! 多分、イギリス人が日本に来たら衝撃を受けると思う。

・その2「店員さんが素っ気ない」

人が優しいと前述したが、店員さんはかなり素っ気ない。実際、私が空港で荷物を預けようとした時、カウンターにいた女性は、ちょっと会話でマゴついた時点で私をスルーし他の客の対応を始めた。こちらを理解してくれようという気は全然ない。

しかしこれは、親切な接客も求められる日本とは、求められている仕事の質が違うだけな感じがする。その証拠に、何回も預けているうちにその女性も笑顔を見せてくれるようになった。シャイかよ

・その3「料理がクソまずい」

イギリスは店によっては料理がクソまずいところがある。イギリスの料理は総合的に振り返るとウマかったと前述したが、そんな私もいくつかクソまずい店に入ってしまった。

特に、ラーメン寿司などの日本食は要注意。ロンドンに多い観光客狙いっぽい店も気をつけろ。しかし、ロンドンを離れたら、そういう店はあんまりなかったイメージだ。ブライトンで食べたカルボナーラは激ウマだったし。

・その4「鉄道がヤバイ

イギリスに行ったことがある日本人は、とりあえず一度は鉄道に衝撃を受けるのではないだろうか。何せ、遅延どころか、キャンセルさえも日常茶飯事なのである。終電間際であろうと普通にキャンセル。予定通りに運行してる電車の方が少ないんじゃないだろうか。

しかも、ロンドンの地下鉄は、車両が狭い上に電波も通じず、ものによっては冷房もないという地獄の三重苦である。その設備で混むものだから、ラッシュ時はマジ地獄。日本の電車は凄い

──以上、全て自分の体験を元に書かせていただいた。良い点も悪い点も同じくらいあったけど、繰り返すが、私はイギリスに行けてよかったと思っている。

その理由は、イギリスの良さだけではなく、当たり前すぎて忘れがちな日本の良さも再発見できたからだ。改めて日常に感動できるようになる海外旅行。それは日本を知れる旅でもあると思う。あなたも一歩踏み出して当たり前を輝かせてみませんか?

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24

【衝撃】東京の満員電車に慣れた私がロンドンの地下鉄に乗ってみた結果 → もう2度と乗りたくない……

満員電車の街・東京。ギチギチに人が詰まって破裂寸前な車両は東京に住む者ならお馴染みの光景だろう。駅に着いた時には、ところてんの気分を味わえてしまう夢と魔法のアトラクションさ! イマジネーション!! ハハッ

中でも、JR山の手線や京王井の頭線の満員電車は有名だが、実は私(中澤)はどちらの路線沿いにも住んだことがある。そんな満員電車に慣れた私でもロンドンの地下鉄はもう2度と乗りたくない

・日本の満員電車

外国人が山の手線の満員電車を見てビビるというのはもはやテンプレみたいになっている。要はそれほどに日本の満員電車は凄いのだとかそういう話だ。

その話を聞いていて、外国の電車を知らない私も「そうか。やっぱり日本の電車っておかしいくらい満員なのか」と妙に腑に落ちた気分になっていた。実際、その話が説得力を持つくらいはギュウギュウである

・ラッシュ時のロンドンの地下鉄

さて、先日イギリスに行った時の話。半端じゃない移動距離を埋めるために私は電車に乗った。ただの海外旅行だったらあまり乗らないだろうラッシュ時の電車に。したらば……!

ミッキー一匹入る隙間もねェェェエエエ!!

あれ? ここは東京かな? ハハッ♪ そんなデジャヴュも覚えるほどにギュウギュウだ。色んな電車に乗ったのだが、特にロンドンの地下鉄はラッシュ時の山の手線と変わらないくらいに混んでいる。

・車両のサイズ

しかも、車両がめちゃくちゃ小さいではないか。頭のすぐ上に天井がある上、幅も狭い。ちょっと背の高い人なら頭がスレそうなサイズ感である。実際縮こまって乗っているイギリス人も見かけた。縮尺ミスってますよー

そんな小ささと満員電車のダブルパンチでとにかく熱気がヤバイ。息苦しすぎて、4駅くらいの移動だったにもかかわらずヘトヘトになった。これ、東京の満員電車よりエグイわ……。正直、もう2度と乗りたくない。

・遅延とキャンセル

ちなみに、東京の電車は遅延が多いともよく言われるが、列車遅延に関してもイギリスは東京の比ではない。なんなら予定されていた電車がサラッとキャンセルされたりする。最終とか関係なく余裕でキャンセルされるため、日本人感覚で考えるとかなり驚くはずだ。

体力的にもスケジュール的にも、あれで毎日仕事ができているイギリス人は凄い。日本に帰ってきた時、満員電車がちょっとだけマシに感じた私だった。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24

英語のできない私が訪日外国人に積極的に声をかける理由

書くのと話すので全然違うのが言語だ。中学英語で書かれた文章を解読することくらいはギリできる私(中澤)だが、会話はお手上げ。ネイティブの発音で話されると、ごく簡単な単語でも聞き取れないし、焦って頭が真っ白になるのだ

そんな英会話能力ほぼゼロの私だが、訪日外国人に積極的に声をかけるようにしている。そう心に決めたのは、イギリスの田舎での経験がキッカケだった

・ターゲットは道に迷ってる人

最初に断っておくが、「声をかける」と言ってもナンパとかそういう話ではない。私のターゲットは道が分からず困っている外国人。要は、彼ら彼女らの困りごとを積極的に解決するのだ

英語ができる人には全くもって普通のことかもしれないが、私は英語ができない。言葉の通じないヤツがしゃしゃり出てきても迷惑なんじゃないだろうか? そんな葛藤から困っている外国人を見かけても自分からは声をかけなかった。これから紹介する経験をするまでは。

・イギリスの田舎で

その経験とはイギリスに行った時のこと。電光掲示板などほぼ解読できない私は、Googleマップで時刻などを調べてアンバーリー駅からブライトンに帰るため電車に乗った。

異変に気付いたのはしばらく走った頃。来る時に乗り換えたフォード駅に全然着かないのである。確か2駅とかで5分くらいで着いたはずだが……。

止まらない電車。窓の外には、広大な草原と羊や牛たちが流れていく。こんな場所通ったっけ? そう思っていると、白髪おじいちゃんの車掌さんが私のいる車両に入って来た。どうやら、切符の確認に回って来たようである。

・問題発生

私の切符を確認するや、車掌さんは英語で何かをまくし立てた。だが、繰り返すが私は英語ができない。したがって、何を言っているか全くわからない。

ただ、空気感だけで何か問題が発生していることは分かった。多分、それは先ほどからの違和感の原因だ。つまり、電車を乗り間違えたのではないだろうか

そう言えば、ホームに電車が到着するのが少し遅れていた気がする。ただの遅延だと思っていたが、私が乗る予定だった電車がキャンセルになり、別の電車が来たのかもしれない。電車の遅延とキャンセルはイギリスの鉄道のお家芸みたいなもんだ。

・襲いかかる不安

と、その時、何ごとかを説明していた車掌が「ユー、アンダスタン?」と聞いてきた。マズイ。1ミリも分からない。多分乗り換えを説明してくれているんだろうなということくらいは雰囲気で分かったが、それ以上は私の英語力では無理である。そこで私はこう答えた。

「オーケー」

──。多分ゆっくり説明されても分からないもんは分からない。それなら、Googleマップで調べた方が早いと思ったのである。だがしかし、ポケットからスマホを取り出した時、私は衝撃の事実に気づいた

充電切れとるやないかーーーーーい

ヤバイヤバイヤバイ!! スマホなしだと路線を調べるどころか翻訳もできない! おまけに、ロンドンならともかく、ここは郊外の田舎である。

この電車がどこに行きつくのかわかったもんじゃない上、下手したら本数的に帰る便がなくなる可能性もあるんじゃないのか……? 蜘蛛の糸をのぼろうとしたら逆側が空から降ってきた気分である。掴む前から命綱は切れていた

終わった……。最悪、この電車が街に止まったら駅名でホテルをググって1泊するしかない。あっ、充電切れてるんだった……。じゃあ、エクスペディアで探せば良いんじゃね? 充電切れてるんだった……。とりあえず一緒に渡英したメンバーに連絡して……充電切れてるんだったァァァアアア!!!!!

とりあえず電車一回止めない? 走り続けてるだけで不安になるんですけど……。だが、もちろん電車は止まらない。明後日の方向に猛烈な勢いで爆走している。愛もなく。君は今どこにいるのか。ドゥービー・ブラザーズの『ロング・トレイン・ランニン』はこういう心境で書かれたのかもしれない

・謎の男

海外で携帯の充電が切れるとこんなにも無力なものなのか。絶望に打ちひしがれていたその時、どこからともなく私に話しかけているような声が聞こえる。ついに幻聴まで聞こえ出したよママ。

と思いきや、後ろの席の男性だった。同い年くらいのイギリス人男性が私に何かを聞いてきている。もちろん知り合いなどではない。いや、今そんな余裕ないんだけど……。

「私英語分からないよ」と伝えると、「OK!」と言って車掌さんを呼ぶ男性。え? なんで車掌呼ぶん? なんか話し込んでるし。怖い

・手帳にメモする男性

車掌さんが消えた後、また私に話しかける男性。身振りから察するに、「メモとかある?」的なことを聞いているようだ。運よく手帳とペンを持っていた私は男性に渡した。すると、サラサラと何かを書き始める。これってまさか……

私の帰り道だ……!

そう、男性は私がブライトンに帰る道順を車掌さんに聞いてくれていたのである! 「この駅で降りて、バスに乗り換え」的なことを絵を交えて説明してくれる男性。良いヤツすぎだろ!!

「サンキュー!」と言うと、男性は笑顔で親指をグッと立てる。そうこうしているうちに乗り換え駅に着いた。駅で一緒に降りる男性。あ、降車駅同じだったんだね。奇遇だね

・神対応

ともかく、ここからは1人旅。念のため、男性に聞いたバスの出発時間などを聞きメモに書き込んだが、イギリスで1人でバスに乗るのも初めての私。地味にバス乗り場が分かるかも不安である。ドキドキ……あ、彼もこっち方向なのか。奇遇だね

……と思っていたら、そのままバス乗り場まで送り届けてくれた。さらに送るだけではなく、運転手に「彼は英語が話せないから、ちゃんと送り届けてやってくれ」的なことを言っているではないか! 神イターーーーーーーー!!

颯爽と去っていく男性の背中にもう1度「サンキュー!」と言った。ああ、サンキュー以上の言葉を知らないのがもどかしい。私が伝えたい気持ちはサンキューという短い言葉では表しきれないのである。

・勇気を持って一歩を

自分がもし、日本で同じ状況に陥っている外国人を見かけたら同じことができるだろうか? 言葉が通じない人に話しかけ完璧に送り届けることが。

きっと名も知らない彼ほどスマートにはできないだろう。しかし、身を持って知った。外国で道に迷った時に積極的に助けてくれる人ほどありがたい存在はないと。言葉の壁など、困っている人を助けるのに何の障害にもならないのだと。

ラグビーワールドカップや東京オリンピックなどのイベント期間中は、街で訪日外国人を見かける機会も増えるだろう。もし、私と同じ理由で二の足を踏んでしまう人がいたら、是非勇気を持って一歩を踏み出して欲しい。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24

【マジで映ってる】心霊スポット・チリンガム城を検証した動画に「一瞬何かが映っている」と問い合わせが! 確認してみた結果……

あなたは幽霊を信じますか? まことしやかに語り継がれる怪談・都市伝説、各地での目撃談や奇妙な事故の数々。そんな噂の中でも世界最恐と呼ばれる場所がある。その名もチリンガム城。古くから幽霊の目撃談が絶えないイギリスの城だ

そんな城を、私(中澤)が取材したのは以前の記事でお伝えした通り。拷問部屋や牢獄など内部のもようをYouTubeでも公開している。残念ながら私がお化けを目撃することはなかったのだが、その動画に対して後日一通の問い合わせが来た。「チリンガム城のビデオに何か映っています」と……!

・問い合わせの内容

お化け探知機『ばけたん』でチリンガム城をサーチしまくったこの動画。前述の問い合わせの内容は以下の通りだ。

「チリンガム城のビデオに何か映っています。拷問部屋の3:36あたり一瞬何かが映っていますよ」

──この問い合わせが来たのは2019年8月28日。公開から1週間経った頃だ。ではなぜ、この記事の公開が1カ月弱も経過した9月中旬なのかと言うとシンプルに怖かったからである

・編集部騒然

この問い合わせを最初に見たのは編集長のGO羽鳥。即座に動画を確認した羽鳥は、編集部にいなかった私に以下のチャットを送ってきた。

GO羽鳥「せいじ! お問い合わせに、バケたんの動画に何かが映ってるってきてて、確認したら、マジで何かが横切ってた。原田、悲鳴あげて鳥肌たってた」

──編集部騒然。そこで私も出先で確認してみることにした。動画の3分36秒は拷問部屋で『ばけたん』を起動する直前くらい。

アイアン・メイデンが映っており、私は「この部屋だけ夏なのにひんやりしてる」的な雰囲気を説明している。と、その時

マジでなんか映ってる……

アイアン・メイデンの肩あたりから黒い影のようなものがにゅっと出て一瞬で消えてしまったのだ。これは一体……?

そこで、問題のシーンをスクショしてアップにし、さらに明るく調整した上でコントラストもイジってみたところ、目や鼻や口のようなものが! アイアン・メイデンの影からこちらをうかがっているようにも見える。

アイアン・メイデンは大きいため、もしこの影が人だとしたらかなり高身長だ。だが、そもそもアイアン・メイデンの後ろにも拷問具があるため、そのすき間にこんなに大きい人がいたとしたら撮影時に気づくだろう。

これが噂のシャドーピープルというヤツだろうか? そう言えば、イギリスから帰ってきてから、私は1週間以上連続で悪夢にうなされた。中には、胸を槍で突かれるようなものもあったと記憶している。

イングランドとスコットランドの戦いの最前線だったこの城。拷問部屋では多くのスコットランド人が処刑されたという歴史がある

この符合は偶然だろうか? いや、世の中にはとても科学では解明できないこともあるのかもしれない。信じるか信じないかはあなた次第だ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24

イギリスで本格派と話題のラーメン屋がオススメする「みそラーメン」を食べたら空前絶後のマズさだった / ロンドン「TONKOTSU」

ラーメン二郎、家系、煮干しラーメンと、日本独自の進化を遂げているラーメン。海外にもそのオリジナリティーは轟いており、ラーメンを食べるために来日する人もいるのだとか

そんなブームの影響か、イギリスにもラーメン屋を発見。しかも、結構繁盛しているじゃないか! これだけ客がいるということはある程度はウマイに違いない。そこで、オススメメニューを注文してみた結果……

・お洒落なカフェかと思いきや

そのラーメン屋の名前は TONKOTSU。発見したのは、ロンドン東部のストラトフォードを歩いている時だ。昼ご飯を食べる店を探していたところ、オープン席も多数あるようなお洒落で広いカフェを発見

サンドイッチでもつまむか。それともパスタでも食べるか。そんなカフェメニューに想いを馳せながら店名をよく見てみると……TONKOTSU

変わった名前だ。日本語にも「豚骨」という言葉があるが、こんなお洒落なカフェの名前が日本語の「豚骨」であるはずがない。きっとイタリア語か何かで「親愛なる君へ」とかそういう言葉なんだろう。そう思いながらメニューを見たところ……

明らかにラーメンって書いてるゥゥゥウウウ

・大人気

それどころか餃子まであった。イギリスのラーメン屋か……ぶっちゃけちょっと怖い。が、次々と入店して来る客を見るにどうやら繁盛しているもよう。これだけ人気の店なのだから、日本っぽいラーメンが出てこなくとも、味的にはある程度ウマイに違いない。

そこで、メニューに赤丸がついてオススメされている「みそマッシュルームラーメン(10ポンド≒1300円)」を注文してみた。ちなみに、一緒に行動していたバンド『si,irene』のギタリスト木下は、「豚骨ラーメン(11ポンド≒1430円)」を注文。

・豚骨ラーメン

先に運ばれてきたのは豚骨ラーメンだ。白濁したつゆと黄金に輝く煮卵。意外とちゃんとした豚骨ラーメンに見える。食べた木下の感想によると「普通に豚骨ラーメンでウマイ」とのこと。私も少し分けてもらったが、麺も噛み応えのあるちょい固めで、基本的かつ正統派な豚骨ラーメンの味がした

日本の店でここよりダメなラーメンを出す店もあるだろう。それくらいクオリティーが高い。これはみそマッシュルームラーメンも期待できる……! と、その時、私のラーメンが運ばれて来た。

・みそマッシュルームラーメン

煮卵、ほうれん草、マッシュルーム、メンマが添えられているこのラーメン。見た目でちょっと引っかかるのがスープだ。スープがみそ汁みたいな濁り方をしているのである。これ、「みたい」じゃなくてみそ汁じゃね

一瞬そんな考えが頭をよぎったが、豚骨ラーメンの複雑な味を表現できている店が素人でも違いの分かるミスを犯すとは思えない。これも食べてみたらちゃんと濃厚なみそラーメンになっていることだろう。いただきます! パクッ……

マジか……

みそ汁だッ!!!!

いや、みそ汁ですらない。なぜなら、出汁が入っていないから。味噌をお湯でといただけの単調かつ薄い味である。具や麺はウマイのだが、スープが致命的すぎて空前絶後のマズさとなっていた。

・ネット上では高評価

後で調べたところ、このラーメン屋・TONKOTSUは、ネット上で日本人から本格派と高評価を受けている店のようだ。検索して出てくるのはそういう内容の口コミや記事ばかりである。

そんな情報を元に『TONKOTSU』に行く人もいるかもしれないので、ここに私から忠告を残しておきたい。いくらオススメされていても、みそラーメンには気をつけろ……と。

・今回紹介した店舗の情報

店名 TONKOTSU
住所 Unit 1, Endeavour Square International Quarter Stratford London E20 1JN
営業時間 月~木11:30~22:30 / 金・土11:30~23:00 / 日11:30~22:00
定休日 無休

Report:中澤星児
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英語のできない俺がイギリスの『キングケバブ』で適当に注文したらクレイジーなブツが出てきやがった

俺は英語ができない。中学まではそこそこの点数を取っていた気もするけど、高校のテストは赤点の常連だった。英語で話しかけられようものなら頭は真っ白。知っている単語でも意味不明に響く。

しかし2019年夏、俺はイギリスの地に立っていた。飛び交うなめらかな言葉、丸みを帯びた文字の群れ。やれやれ。全く意味が分からない。そんな俺がイギリスの『キングケバブ』で適当に注文したところ、出てきたのはとんでもないブツだった

・ノーサンバーランドの田舎町

イギリスに渡って数日が経ったある日、俺はノーサンバーランドのモーテルの1室でベッドに寝転がっていた。窓に並べられたウイスキーの瓶がきらめく。その向こうには黄金に光る麦畑。

その時、唐突に腹の虫がうなり声をあげた。そう言えば朝から何も食べていない。だから車に飛び乗ったのさ。レストランはどこだ……ってね。

永遠なる麦畑。そんな麦畑の中を走ると海に出た。気が遠くなるほど折り重なる波、水彩絵の具で描いたみたいな海平線。世界の果てみたいな海岸線だ

・『キングケバブ』

やがて風景が町に変わっていく。レンガ造りの建物と建物の間には、小さい旗がロープで張り巡らされ、道行く人は短パンにサンダルでサングラスの浮かれた町さ。

俺はその町「シーハウシズ(Seahouses)」の街角にあった『KING KEBAB(キングケバブ)』という店に車を滑り込ませた。どこでもよかったんだ。ただただ腹ペコだったからね。

・英語のできない俺は適当に注文した

メニューは例の丸みを帯びた文字で書かれていた。何が書かれているかなんて英語のできない俺は知ったこっちゃない。どうせケバブの種類だろ? やれやれ。仕方がないから俺はメニューを指さしながら店員に言ってやったよ。

でぃす・わん・ぷりーず

──この数日で俺が覚えた唯一の英語さ。指さしたのは「ドネル・ケバブ」のラップ。店頭メニューではハンバーガーもあったが、以前イギリスのバーガーキングに一杯食わされてる

サイズ感で日本の常識が通用しないハンバーガーに対して、ケバブ屋は日本でも多くが外国人経営だ。ということは、イギリスだからと言ってそこまで内容は違わないだろ? 英語のできない俺にだってそれくらいの察しはつくさ

・店員「OK」

幸いにも店員は意味を理解してくれたよ。「OK」と言ってケバブを作り始める。6.50ポンド(約845円)か……若干高い気もするがケバブだったらそんなもんかもしれない。俺はテイクアウト用に包まれたケバブを受け取った……

いや、デカくね

包み紙を開けると、中から長さが20cmくらいありそうなケバブがこんにちはしやがった。まったく、お前はフランスパンにでもなったつもりか? ここはケバブ屋じゃなくてブーランジェリーだったのかな?

・このサイズしかないのか?

さらに、信じがたいことに中には肉とポテトがこれでもかと詰め込まれてやがる。おいおい、ケバブに親でも殺されたのかい? とんだハムレットがあったものだ。

こんなのはクレイジーだ。完全にどうかしてる。だが、俺はそこでふと気づいたんだ。あの店員はひょっとしたら、俺も知らない俺の中の狂気に気づいたのかもしれないと。「OK」とはそういう意味だったのかもしれない。

『キングケバブ』に狂気を見たあの日。俺はあれからまた考えている。「やっぱりガッツリ派じゃない人はどうするんだろう?」と。

・今回紹介した店舗の情報

店名 キングケバブ シーハウシズ
住所 2 King St, Seahouses NE68 7XP イギリス
営業時間 16:00~23:00
定休日 無休

Report:中澤星児
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Source: ロケットニュース24

イギリスの喫煙マナーがヒドすぎる! 歩きタバコにポイ捨て当たり前!! でも日本もこうなるかもしれないと思う理由

どんどん喫煙者の肩身が狭くなっている日本。喫煙所や喫煙室は次々と姿を消し、もはや外ではほぼ吸えない状況だ。もちろん、歩きタバコ、ポイ捨てなどはもってのほか。マナーの悪い1人から、ネットが「喫煙者は全員死すべし」の大合唱となることもある

なんでも、ヨーロッパはもっと禁煙化が進んでいるらしい。日本は禁煙後進国とまで言われているのだとか。でも、本当にそうか? 私(中澤)が実際イギリスで見た光景は全然違ったんだけど

・どこが禁煙先進国?

紳士の国と言われるイギリス。ただでさえマナーにうるさいイメージがあるが、さらにこの禁煙化の波だ。もはやタバコ吸ってる人なんていないんじゃないだろうか? 飛行機の中で私はそんなことを考えていた。しかし、現地に着いてみると……

超吸ってる人いるゥゥゥウウウ

ロンドンのターミナル駅であるパディントン駅では、喫煙エリアのある駅出口から大道りに出るまでの坂に喫煙者がズラーッと列を作ってスパスパやっている。街を歩けばタバコを吸っている人に当たるレベル。

・現在の日本からは想像を絶する光景

さらに驚いたのは喫煙マナー。歩きタバコやポイ捨てがとにかく多い。そのため、街中にも駅中であってもタバコの吸い殻がそこら中に落ちている。あ、ありえない……。

ひょっとして、喫煙のルールとかないんだろうか? そこで調べてみたところ、イギリスでは12年前に公共施設の屋内を全面禁煙とする「禁煙法」が施行されているようだ。レストランやカフェはもちろん、パブやバーも含まれており、建物内では基本的にタバコを吸うことはできない。

・来年日本でも

日本より禁煙化が進んでいると言われる由縁はここにあると思われるが、その実態は現在の日本以上に荒れているように感じた。実は、この禁煙法と同様の「受動喫煙対策」が2020年4月1日に日本でも施行される。東京オリンピックの開催に合わせて全面施行となるようだ。

しかも、空港でも店でも街中でも屋外には普通に灰皿が設置されているイギリスに対し、日本の場合、屋外の喫煙エリアも次々と消えている。東京オリンピックでは、屋外の分煙になれたヨーロッパの人も多く来日するだろう。1年後に街がゴミ箱と化すのではないか?

もちろん、歩きタバコやポイ捨ては喫煙者のマナーに問題があると言わざるを得ない。マナー違反を余裕でするような喫煙者はいなくなってほしい。

しかし、「喫煙者は全員死すべし」で屋外の喫煙エリアまでなくし、マナーを守っている喫煙者まで締め出していくのは、それを誘発するのではないか。

非喫煙者の方に分かりやすく説明すると、日本は「街にゴミ箱が少ない」のと同じ状態にしようとしている。このままだと10年後日本がイギリスの二の舞になる可能性もなくはないだろう。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


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イギリス老紳士がオススメする古城『バンバラ城』に行ってみたらラスボスオーラが半端なかった! これ攻略に1時間かかるヤツや……

イギリスと言えば城! 街中にも田舎にも、とにかく城だらけだ。頑強な石造りは男子永遠の憧れ。しかし、多すぎてどの城に行っていいかわからない

そこで、イギリス老紳士に聞いてみたところ『バンバラ城』という城をオススメされた。スコットランドとの国境付近、ノーサンバーランドの海沿いにあるというこの城。さっそく行ってみたところ……ラスボスオーラ半端ねェェェエエエ

・ライブで出会った老紳士

話を聞いたのは、私(中澤)がイギリスのフェスに出演した際、客として来ていた老紳士である。白髪に髭で顔には深い皺。年齢は60~70歳くらいだろうか。そんな老紳士がオススメしてきた城が『バンバラ城』だった。

・大迫力

様々な城を見てきたであろうイギリス老紳士がオススメする城とは? 気になったため、さっそく、ノーサンバーランドへと向かった。広大な田園風景に車を走らせていると崖の上にそそり立つ城が現れた!

うおおおおお大迫力!!

……な・の・だ・が

絶対ラスボスいるだろこの城

それもそのはず、当日は激しい雨が降っていた。もともと大迫力の城が、雨にけぶっているので最後の砦オーラが半端じゃないことに。城の上空には鳥も舞っており不穏な空気を演出している。これ攻略に1時間かかるヤツだ。セーブして一端寝よう

というわけにもいかないので城門を突破!

ちなみに、入場料は11.25ポンド(約1462円)だった

・アーサー王の時代から現存する城

城壁に飾られたパネルを見ると、どうやらこの城の歴史は西暦547年から始まるようである。って、古ッ! アーサー王の時代じゃないか……。後から知ったのだが、『バンバラ城』はランスロットの居城である「喜びの城」のモデルという噂もあるようだ

城壁には、海に向かって大砲が大量に設置されている。なお、この海の向こうにあるのはデンマーク。城壁に立って海を見ると、「戦の最前線に立つ王」っぽい気分が味わえるのでオススメだぞ。

城内に入ってみると中は広大。城だと入れない部分も結構あったりするが、バンバラ城はかなりの部分が公開されているようだ。ガチで攻略に1時間かかった……。

・イギリスの歴史を感じる

歩いているだけで冒険心が満たされていくこの城。迫力はさすがイギリス老紳士がオススメするだけある。石造りの壁や天井など全体からにじみ出る重厚な雰囲気は、イギリスの歴史そのものと言っても過言ではないだろう。

なお、ノーサンバーランドには他にも、『ハリー・ポッター』の舞台としても有名な「アニック城」はじめ、多くの城がある。イギリスでも名城のメッカのため、古城・要塞・砦好きは調べてみても面白いかもしれないぞ。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24

【突撃】売れないバンドマンが海外夏フェスに出演した結果 → 拍手喝采に震えた

こんにちは。売れないバンドマンの中澤星児です。2019年でバンド活動は14年目に突入しましたが、全然売れる気配がありません。本当なんともならないもんですね

そんな僕(中澤)が、ひょんなことからイギリスの夏フェスに出演することになったのは以前の記事でお伝えした通り。というわけで出演してきたのでレポートします

・私がイギリスでライブすることになった理由

サラッと言いましたが、自分でもイギリスでライブしたことが信じられません。夢だったんじゃないだろうか……と、今でも思います。

なぜなら、アジアでライブしたりフェスに呼ばれたミュージシャンは知り合いにもいますが、イギリスでライブしたという話はインディーズではまず聞かないからです。では、なぜ僕がイギリスに行けたのか? その理由を1行で説明すると……

──イギリスツアーの決まっている友達のバンド『si,irene』のギタリストが抜けたから

詳細については以前の記事をご参照いただければと思います。ぶっちゃけ、凄いのは普通にイギリスツアーが決まってた『si,irene』なんですが、ひょっとしたら僕がこれまで積み重ねてきた結果として結びついた部分もちょっとはあるかもしれません。

・不安

というわけで、途中参加の僕ですが、リハを重ねるごとにバンドサウンドになってくる『si,irene』。人事を尽くして天命を待つ。最後のリハでは、もうステージに立ってみないと分からないというレベルに達しました。僕が渡英する2日前のことです。次にメンバーと会うのはイギリス。

正直、不安がないわけじゃありません。フェスに人が集まったとして、はたして僕たちを見てくれるのか? 例えば、日本のフェスにやって来た全く名前すら聞いたことがない外国人バンドをどれだけの人が見に行くでしょうか。

もちろん、お目当てとカブってなければ見に行く人もいるでしょう。僕もそっち派ですが、見に行ったらガラガラなこともあります。しかも、僕たちはそういったバンドより余裕で無名。どういう雰囲気になるのか……マジで現地に着くまで分かりません

・期待も

一方で、音楽が起こす奇跡を信じているからこそ、まだバンドをやっている僕。多分他のメンバーにしてもなんだかんだ言ってこれに尽きると思います。

つまり、イギリスで『si,irene』の音楽がどう評価されるのか? それは純粋に興味がありました。そんな不安と期待を抱えつつ、ついにフェスが開催される地ブライトンに『si,irene』のメンバーが集結!

ちなみに、ギターとエフェクターも持っていったため、航空会社は30kgの荷物を預けられるキャセイパシフィックにしたのですが、その判断が後に悲劇を招きます。この詳細は以前の記事「【実録】帰国前日に「香港デモ」で飛行機が全欠航! 問い合わせもパンク状態に → そのまま香港入りした結果」をご参照ください。

・出演するライブハウス入り

それはさて置き、話を戻すと、出演するフェスは『AT THE EDGE OF THE SEA』。UKバンド「ザ・ウェディング・プレゼント」が主催して今年10年目になるフェスで、ブライトンの海沿いにあるライブハウス「Concorde2」で開催されるようです。

ライブ当日に機材を搬入すると、「Concorde2」のステージは日本で言うクワトロくらいの広さ。海沿いの壁には窓がついていて自然光が入ってくるのが良い感じ。日本にはあまりない地上のライブハウスでした。音漏れしまくりなのがイギリスっぽい

・迫る出演時間

裏口の廊下の壁には『TEENAGE FANCLUB』や『Asian dub foundation』など、日本でも知られているバンドのポスターも。『si,irene』が出演するのは、サブステージのようで、入り口入ってすぐのバーカウンター前にステージが作られていました。

出演時間はイベントが始まって3バンド目の16時30分。ライブハウスのオープン時間が迫ってくると、外で待つ人の姿が目立つようになってきました。この人達の前で演奏するのかと考えると、背中を緊張が駆け上がります。なんか赤いモヒカンの人いるし……。

徐々に干上がっていくノド。そんな中、1バンド目の『Flower of Hell』がサブステージで演奏を開始しました。ファンファーレ的な音楽が雰囲気に合ってるなあチクショー

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ロックの国に来た感じ。

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続いて2バンド目には、主役『ザ・ウェディング・プレゼント』のフロントマンであるデイヴィッド・ルイス・ゲッジのソロプロジェクト『シネラマ』がメインステージに登場。ハァ……ハァ……あと30分……

・ライブ開始

この頃にはメインステージはほぼ客で埋まっている状態に。そんな時、ついに準備のお声がかかりました。フェスなので音響リハは本番前にちょっとやるくらい。水は良し。カポどこいったっけ? っていうか、やたら握力が弱くなってるの何コレ

そうこうしているうちに『シネラマ』が終了しメインステージから流れ出てくる客たち。うわぁぁぁ! 始まっちゃう……!!

脱力して自分のものではないように感じる手足。はたして、本場に受け入れられるのか。考えて考えて考えて考えてずっと出なかった答えを出すのは今! ブチかませ!! これまでの全てを

バンドで一音目を出した瞬間、広がる視界。

考えるより早く指が動く。

その指の動きで頭が鮮明に思い出していく。下北沢の小さいスタジオに通い詰めたこの2カ月のことを。

──曲が進むごとに膨れ上がっていくお客さんの輪。その中には、あの赤いモヒカンの姿も。おいおいマジかよ! 赤モヒ頭振ってる! 見知らぬオッサンも踊りだしたァァァアアア!!

そして、最後の一曲が始まる。

この曲が終わったら奇跡みたいなこの時間も終わってしまう。

あと8小節……あと1音……

──終わった瞬間、巻き起こる拍手喝采。やっぱりこれは夢じゃないだろうか? ボーカルのデビット・リードが「We are si,irene!!」と叫ぶとさらに高く鳴り響く指笛。「we」の中には僕も入っているのです。「We are si,irene」、良い言葉だなあ。

・バンドマンガかよ

ライブ終わり、色んな人に話しかけられ、サインを求められました。僕の人生で1番「英語話せたらなあ」と思った瞬間です。その中には、ライブで踊っていた見知らぬオッサンもいたのですが、スコットランド人ということしかわかりませんでした。

そんなライブ終わりの反応で1番テンションが上がったのは、イカついスタッフさんにグッと親指を立てながら「You guys are fuck’in rock!!」と言われたこと。マンガ『BECK』のワンシーンかよ!

音楽の持つ力を体感できた『AT THE EDGE OF THE SEA』。今考えると、あの30分間は、あらゆる壁を越えて音が響いていた時間だったように思います。まぶしすぎる一瞬の出来事。そして、僕たちの夏は終わったのでした

バンドというのはすべからくこの一瞬を求めているものだと思います。どんなにしみったれたステージでも、どんなにお客さんが少なくとも。孤独を感じる夜はぜひライブハウスに足を運んでみてください。そこには、輝きを求めてもがくバンドマンが必ずいるはずだから。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


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