収納白書「自宅に取り入れておけばよかった間取り」1位は?

皆さんは自分の家を「いい家だな」と思いながら住んでいますか?

株式会社リクルート住まいカンパニーでは、住まいや暮らしに関するさまざまなテーマについてアンケート調査を実施。今回はそのなかから「自宅の満足度に関して」の結果をご紹介します。

現在の住まいに100点を付けた人はどれくらい?

家

haku / PIXTA(ピクスタ)

今回の調査は現在、北海道、宮城県、東京都、富山県、石川県、福井県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、熊本県、鹿児島県のマンションもしくは一戸建てに住んでいる、20~69歳の男女2400人を対象に行われました。

調査ではまず、率直に現在の自分の住まいについて点数を付けてもらいました。
すると、一番多いのは80点台で、次に70点台が多い結果に。100点の人は5%以下で、50点以下と厳しい採点をした人もちらほら見受けられました。

また住戸形態別に傾向を見てみると、一戸建ての人よりもマンションに住んでいる人のほうが現在の住まいに満足しているということが分かります。

そこで次に、自宅の不満点を聞きました。すると3人に1人が「収納スペース」に不満を持っていることが明らかになりました。次いで「防音性」「駐車場のスペースや数」「断熱性」などが続きます。

子どもの誕生でどんどん収納スペースが足りなくなる!

おもちゃ

収納スペースに不満をもつ人が多い要因としては、住宅購入や建築の際に将来的な家族構成の変化を考慮しきれなかったことが考えられるでしょう。

例えば子どもが生まれると、想像以上に必要な物が増えます。おもちゃや洋服、沐浴用ベビーバス、オムツ、おしりふき、保育園の備品など。
小学校にあがれば、教科書やランドセルなど、学校や習い事などの学用品もどんどん増えていきます。
自分たちで購入するものはもちろん、親せきや友人から贈られるプレゼントなども多いため、収納スペースが足りなくなりがちに。

現在1歳の子どもがいる筆者宅も、現在は子ども部屋の一つが完全に子どもの物置部屋と化しています。家族構成の変化で物が増えていくことをあらかじめ想像してスペースを確保することが、長期的に満足度の高い住まいづくりには大事になってくるでしょう。

ウォークスルークローゼットは汎用性が高い!

クローゼット

自宅に取り入れておけばよかった間取りについて調査した結果は以下の通り。「ウォークインクローゼット」や「納戸スペース」など、やはり収納関連が上位にランクインしました。

衣服を一目で探しやすく、着替えるスペースもあるウォークインクローゼットは、住まい選びをする上では欠かせないという人も多いでしょう。
最近では、部屋と部屋の間にあって通り抜けができるタイプのウォークスルークローゼットも便利で人気なんだとか。行き止まりがないので、空間が広く感じられるというメリットがあります。

例えばリビングと寝室の間にウォークスルークローゼットがあると、どちらの部屋からもアクセスがしやすく動線がコンパクトに。衣服だけでなく、掃除機などの頻度高く使う日用品などの収納にも便利です。

ウォークスルークローゼット

SUUMOリフォーム 2019年 5月号より(情報・画像提供/山商リフォームサービス)

またコートクローゼットを設けたウォークスルーの玄関収納なら、ベビーカーやコートなどの収納も玄関で完結できます。朝の忙しい時間帯も家族同士で混み合わないので、それぞれの動きがストレスフリーに。

コートクローゼット

HOUSING 2019年 10月号より(情報・画像提供/ルポハウス)

建築や購入段階で将来的な家族構成が未定の場合、クローゼットや納戸は場所だけはしっかり確保しておくとよいでしょう。
内部の棚は家族構成の変化や必要に応じてつくり替えるといったフレキシブルな考え方をもつことで、「収納スペースが足りない!」といった後悔も生まれにくいはずです。

皆さんも「収納が少ないのは仕方がない」と諦めることなく、収納場所をしっかり確保した住宅建築や購入を考えてみてくださいね。

【参考】
※ 11月18日はいい家の日!自宅に満足している人は意外と多い?! 一方で、3人に1人は「収納スペース」に不満

Source: 日刊住まい

ウォークスルークローゼットを実現。コーディネートチェックも快適に

賃貸住まいから「自分好みの部屋に住みたい」とリノベーションに踏み切った川崎市中原区のMさん。住み慣れた街で散歩をしながら住みたいマンションに目星をつけ、その中でも落ち着いた外観の雰囲気が魅力的な築14年、73.17平米の住戸をインテリックス空間設計の担当者と内見。工事費1,100万円でウォークスルークローゼットのある住まいを実現しました。

広々リビングに隠れた機能的な収納たち

「オープンな空間が好きなのでワンルームすべで見渡せるのが理想」とMさん。LDKは既存の押し入れを撤去しリビングを広げることで贅沢な空間を実現しています。

心地よさを最優先したことで、部屋が広くなり、お気に入りの家具をゆったり配置できています。自分の家に帰ってくることが楽しみというMさんの住まいのリビングは、とっても機能的。

例えば押し入れを撤去した際に残った、小さくくぼんだスペース。こちらを収納として活用することで、リビングで使うアイロンがけの道具やヨガマット、Wi-Fiルーターなどをを格納しています。さらに下部はオープンにすることで、ロボット掃除機の基地に!

キッチン 収納 カウンター リノベーション

さらにキッチンカウンターの下には、漫画や本を収納しています。本の背表紙の文字は確かにごちゃつきが気になりますよね。扉付きの収納にすることでそんな悩みもMさんの住まいは解決しています。

日々のコーディネートが楽しくなる!ウォークスルークローゼット

玄関側の一室をなくして、ウォークスルークローゼットを設けたMさんの住まい。「外出時の身支度の動線にこだわりました」というだけあり、こちらのクローゼットは土間、さらに玄関へ抜けることができます。

リノベーション ウォークスルークローゼット

賃貸暮らしのときは、部屋の中で床に紙を敷いて靴を合わせるという面倒な作業をしていたそうですが、リノベーションした住まいはコーディネートが楽になったそう。確かに服と靴を同時に選んで鏡でチェックするので効率がいい!

服だけでなく、アクセサリーや帽子、バッグなどをまとめて収納してあり、全身チェック用の姿見はクローゼット内と土間に1つずつ設置しています。明日着ていく服を組み合わせて掛けておけるフックを付けるなど、細かい工夫が満載です。

ベッドルーム リノベーション 寝室

開かれたクローゼットとは一転、Mさんのベッドルームはこもる感のある落ち着いた空間になっています。奥のアーチの奥はW.I.Cになっており、「設計士さんから、秘密の小部屋のような空間があると楽しいですよと提案してもらい、つくりました。」とMさん。

リノベーション クローゼット アーチ状

眺めるたびに満足感を感じるクローゼットの出入り口

たっぷりなWICはスーツケースや季節外の家電など、かさばるものもたくさん入れることができ、重宝しているそう。各部屋のクロスをチェックしてみるとリビングは北欧家具が似合う明るくシンプルな雰囲気ですが、寝室は一転してシックな印象でしたが……。

他の場所を見てみるとトイレはなんとフクロウ柄。さらに洗面室は白×ブルーのストライプ柄をあしらいとっても爽やか!

トイレ 洗面室 クロス リノベーション

ウォークスルークローゼットの天井にも鳥の描かれたクロスをあしらうことで、華やかさがグッとアップしています。

クロス 貼り替え リノベーション 天井

洗面室であってもトイレであっても、一つの「部屋」という意識で向き合うことでワクワク感が持続しています。これもMさんのこだわりの一つです。

マネしたいディテールがいっぱい!

Mさんの住まいには、まだまだマネしたくなるディテールがたくさんありました。寝室とダイニングに、スマホ充電用のUSB用の電源を装備しています。差し込みプラグが不要なのですぐに充電できるところがgood。これはほしくなりますね!

コンセント 充電 リノベーション

さらに、ダイニングの床にコンセントを。「鍋やたこ焼きパーティではホットプレートをつなぎます。コードが脚に引っかからなくて安全」とMさん。

寝室 窓 ガラス リノベーション

寝室の廊下側には内窓を設置。コストはかかったけれど、圧迫感がないところがお気に入りなんだそう。

北欧家具 リノベーション リビング

Mさんのインテリアのこだわりは、以前から使っていた北欧デザインのチェストやテレビボードなどお気に入りの家具が似合う部屋にすること、がコンセプトでした。

ミナペルホネン 北欧家具 チェア

大好きなインテリアに囲まれ、日々のおしゃれを存分に楽しめるMさんの住まい。クローゼット内で着替える際の、暑さや寒さを避けるためにエアコンを設置するなど、好きな部分をとことん快適にするなど、隅々までこだわりが感じられました。

※工事費、年齢等は2019年3月発行「リライフプラスvol.32」掲載時のものです。

設計・施工/インテリックス空間設計
撮影/臼田尚史

Source: 日刊住まい

リノベは「最小寸法」で実現!限りある空間に理想をつめ込む方法

リノベーション住宅の施工実績2万戸という実力派カンパニー・「インテリックス」の滝川智康さんの著者『「中古マンション×最小寸法」でかなえる 最高のリノベーション』を読んで、リノベーションで理想の住まいや暮らしを手に入れるためのポイントをご紹介しています。

第2回目は、リノベーションの際、限られたスペースに理想を全部詰め込むために必要な「最小寸法」という考え方についてです。

靴箱の奥行は45㎝、その “ゆとり” って本当に必要?

マンション

ocsa / PIXTA(ピクスタ)

面積が広ければリノベーションの自由度は増しますが、もちろん物件価格もリノベーション費用も膨らみます。
ですので、限られた空間をフルに生かして、予算内で、無駄のない心地よい住まいをつくるのがリノベーションの醍醐味(かつ悩みのタネ)でしょう。

そこで、滝川さんが大切にしているキーワードは「最小寸法」

これは、人の動きやモノの配置に、最低限必要とされる寸法のことです。

使用上問題はないけれど、これ以上縮めてしまうと使いづらい、機能性を失わないギリギリのサイズ、ということ。

滝川さんが所属するインテリックスでは、2万戸以上のリノベーション住宅を手掛け、測って、測って、測ってきたことで、最小寸法を見出してきたそうです。

クローゼット

kenji / PIXTA(ピクスタ)

例えば、クローゼットの奥行は一般的には60㎝といわれています。

でも、実際に洋服をかけて調べてみると、53㎝で足りてしまうといいます。その差、7㎝。

クローゼット

また、靴箱は40~45㎝が主流ですが、35㎝のものもあります。玄関スペースに生まれるその差、10㎝。

ほかにも、トイレや廊下の幅、床下の配管・ダクトのスペースなどは、「最小寸法」が確保できていれば狭くても問題ない部分。

“普通はこれくらい”を目安にしすぎると、自分たちには過分なスペースをわざわざ設けてしまうことになるのでご注意を。

「最小寸法」が紡ぎだした数cmが「豊かなスペース」をつくる

リビング

Mills / PIXTA(ピクスタ)

1か所から紡ぎだされたのはたった数cmかもしれません。

ですが、家全体で「最小寸法」を使って数cmを積み重ねていけば、それが「豊かなスペース」を生み出すことになります。

「豊かなスペース」とは、広いリビングや玄関、高い天井など、なるべく広く大きくとりたいスペースのこと。

これらを広くとれると、豊かさを感じられて生活の質がアップしていきます。

ユニットバス

花火 / PIXTA(ピクスタ)

例えば、前述したクローゼットの例で紡ぎ出された7cmがあれば、ひと回り大きなユニットバスを入れることができるし、各部屋のクローゼットでその7cmを積み重ねれば開放的なLDKの実現にもつながります。

既存の間取りを見てあきらめていた “土間付き玄関” や “小上がりのある開放的なLDK” なども、「最小寸法」を活用することで叶うかもしれませんね。

予算も空間も有限。削るところと、スペースやお金を投入するところとをしっかり見極めることが大事です。

図面の上を歩いて “開かないドア” を見つける

ドア

GARAGE38 / PIXTA(ピクスタ)

開かないドア。これもよく聞く話です。

ドアはあるけれど、開けると別のドアとぶつかって全開できない、ここに家具を置きたいけど、そうするとこのドアが開けられない、というようなドアの開き勝手に関する失敗はよくあります。

「最小寸法」を活用した空間であれば、各所にギリギリな部分があるはずなので、さらに注意が必要なポイントなのです。

そんな失敗を防ぐために必要なのが、“図面の上を歩く” ということ。

玄関から入って、服を脱ぎながら電気を点け、廊下を歩き、リビングのドアを手前に引いて開ける、というように、日常生活の一連の動作をシュミレーションしながら図面上の家をひたすら歩くのです。

スイッチ

shimi / PIXTA(ピクスタ)

ドアのほかにも、押しにくい位置にあるスイッチ、家具に隠れてしまうコンセント、ベッドを置くと開かないクローゼットの扉など、細かな設計ミスは日常生活にストレスを与えます。

住み始めて気付いた時にはもう手遅れ、とならないよう、妄想力をフル稼働しながら図面の上で生活してみましょう。

 

間取りや広さは数字に縛られないで

マンション

kazukiatuko / PIXTA(ピクスタ)

限られたスペースと予算でどうやって理想の住まいと暮らしを実現させるかが、リノベーションのプランニングをするうえでの重要ポイント。

どの空間も広くてゆったりしていれば言うことなしですし、”開かないドア”問題もそうそう発生しませんが、そうもいかないのが現実。

同じ「60平米の2LDK」だったとしても、よくある新築マンションのそれと、「最小寸法」を活用してリノベーションしたそれとは、住み心地も充実感も大きく違ってくるはず。

ひたすら「最小寸法」を測ってきた滝川さんですが、本書では “3LDK” とか “6帖” といった部屋数や広さを表す数字に縛られないで、とも述べています。

きょうだい

土風 / PIXTA(ピクスタ)

「3LDKだから子どもがふたりいても安心」とか「主寝室はやっぱり6帖」とか、よくある記号のような数字で判断することは、現代の多様化したニーズには適していません。

家具を入れてシミュレーションをしたり、ライフステージに合わせた個室の利用方法を考えたりすることで、“我が家に最適な間取り” が生まれるのです。

妄想力、大事です。

さて、次回は「リノベーションはしたいけど、中古マンション購入はなんとなく不安」という根本的な問題を払拭する、リノベーションのアフター保証について。

リノベーションにもアフター保証があるって知っていましたか?

安心を得るために新築一択で検討していた人も、長期的な不安からリノベーションに二の足を踏んていた人も、必読です。

 

『「中古マンション×最小寸法」でかなえる 最高のリノベーション』

「マンションリノベーション」を検討するすべての人へ。
物件選びから設計、施工まで、
実績2万戸超、業界No.1を誇るプロの技術を公開

Amazone詳細ページへ

Source: 日刊住まい