【メイリの65%】酒造メーカーの高濃度アルコール製品を飲んだらめっちゃ美味かった

新型コロナウィルスの感染拡大によって、消毒液の代わりに酒造メーカーが販売する高濃度アルコール製品の需要が高まっているのは皆さんご存じだろう。さまざまな酒造メーカーが出しているが、どこも売り切れまくっていたり、購入できても到着まで時間がかかったりするのが現状だ。

今回そんな高濃度アルコール製品のうち、茨城の酒造メーカー明利酒類が販売する「メイリの65%」を購入してみた。あくまでも公的には飲用であり、消毒目的で製造されたものではないこの「お酒」を、とりあえず飲んでみたぞ!

・エタノール

ちなみに、メーカー公式の「メイリの65%」通販ページには以下のように書かれている。

※本商品は、一般的な消毒液と同程度のアルコール度数でございますが、
消毒や除菌目的で製造された商品ではございません。

この製品に対する需要は、間違いなく「除菌」や「消毒」を目的としたものだろう。しかし、オフィシャルにはどこにもそういった用途に対応していると書かれていない。アングラ感があって個人的には好きなポイントだ。気になるアルコール濃度は商品名の通り65%。

ちなみに消毒用アルコールは、昨今だとおおむね60%以上のアルコール濃度となっている。公式HPの「一般的な消毒液と同程度のアルコール度数」というのはまさにその通り。品名はウォッカなもよう。好みの度数に割って楽しむよう書いてある。

ここで飲む前に軽く、消毒用アルコールとお酒の違いについて触れておこう。前者の成分はおおむねエタノールである。そしてお酒もまた、おおむねエタノール。お酒の種類によっては香料など他にも色々入っているが、お酒をお酒たらしめる最大の成分は、間違いなくエタノールだ

つまり、モノとしては消毒用アルコールもお酒も同じである。扱いが「消毒用」になるか「お酒」になるかというのは、製造・販売者が酒類の製造や販売に関する免許を持っているか、医薬品や医薬部外品の製造や販売に関する免許や設備を持っているかによって変わるのだ。

物質として違うわけではなく、法律の都合。とは言っても、消毒用や無水エタノールには、イソプロパノールやベンゼンなど有害なものが入っている場合があり、飲んだら駄目だ。

・飲んでみる

細かい話はこの辺にして、「メイリの65%」はどんな味なのか、いよいよ飲んでみようではないか。50度くらいならウィスキーやアブサンなどでもよくあることなので、ストレートでもいける。しかし、さすがに65度をストレートはキツい。

ということで、適当にウーロン茶で割ることに。

飲用として製造、販売されているものの、業者も購入者も暗に消毒用とみなしている感のあるアルコール製品によるウーロンハイが完成。

飲んでみたところ……

スムーズ

なるほど、これは美味い。国内で良く売られているウォッカと言えば、スミノフ、アブソルート、スカイ、ギルビーといったところだろうか? どれも透明で同じように思えて、飲み比べると割と違う。

明確な味がするわけではないが、飲み口や舌ざわりに「かたい」とか、「やわらかい」とか、「シャープ」とか、「丸い」的な、それなりの違いがある。この表現の仕方は人それぞれだろう。

とりあえず「メイリの65%」は、スミノフよりも柔らかくて丸い感じがする。後味はスッと甘い。アブソルートに似てる気がする。でもアブソルートほどクリアではない。ウォッカによっては、まるで焼酎みたいな匂いと味がするものがあるが、「メイリの65%」に焼酎的な要素は皆無だ。

情勢を考えると、例え飲用でも消毒に用いるのが好ましいとされるのだろう。批判する人が出てきそうなのを承知で述べるが、これは消毒用にするのを躊躇(ためら)うくらいに美味い。暗黙の了解で消毒用とされていようが、ここはあくまでウォッカであるという部分を盾に取って飲みたくなる。

いっそのこと激しくマズい感じであれば、何の躊躇(ちゅうちょ)もなく消毒用としてその辺にスプレーできたものを。もしかして他のメーカーの、消毒用としての使用を暗に示唆されている高濃度のお酒もまた、同様にそこそこ美味かったりするのだろうか。

お酒メーカーがオフィシャルにお酒として販売しているお酒ですら、消毒用として用いなければならないというのは何とも辛いご時世である。新型コロナウィルスが収まってアルコールの需要が低下したら、それぞれゲットして飲み比べてみたいところ。

参照元:明利酒類株式会社
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24