【プロの技】おっさん3人が「男性用メイク」をしてもらったらこうなった

どうやら、すぐそこまで「男性もメイクする時代」が来ている……っぽい。Uno(ウーノ)要する資生堂によれば、ここ数年、各化粧品メーカーから男性向け化粧品が続々と発売され、メンズコスメ市場が年々拡大しているという。

私、P.K.サンジュンは化粧水くらいなら使っているが、ぶっちゃけ「メンズメイク」と言われても「アイドルの〇〇卒業!」と同レベルの「自分には1ミリも関係はないこと」と思って生きてきた。おそらくアラフォー男性のほとんどが、私と同じような感覚ではなかろうか?

・超絶プロのメイク

どうにかして男性用メイクをゴリ押ししたいunoのPR担当者から連絡があったのは、2019年11月のこと。端的に言えば「男性用メイクを体験して記事にしてみませんか?」というものである。そもそも男性用メイクに無関心の私は当初、完全なるスルーを決め込んでいた。

だがしかし、普通の人がなかなかやらないことをとりあえずやってみるのが我々ロケットニュース24の使命の1つであり、しかも日本最高レベルの達人が我々に直接メイクを施してくれるという。そこまで言うなら1度くらい……というわけで、初の「メンズメイク」を試してみることにした。

そのメイクを担当してくれるのは、日本におけるメンズメイクの第1人者「高橋弘樹(タカハシ ヒロキ)」さんである。メンズコスメの自社ブランドを立ち上げ、セミナーやメイク本も手掛けるプロ中のプロがメイクをしてくれるなら、おっさんも超キレイにしてくれる……ハズだ。

・3人がチャレンジ

というわけで、迎えた当日。今回は「メンズメイクにちょっぴり興味あり☆」という美意識の高いGO羽鳥と、「全くないです」とは言いつつも素材の良さが光るあひるねこ、そして正真正銘の中年男性のP.K.サンジュン、合計3人がメイクを受けることにした。

事前情報では「本気でやれば1人2時間くらいメイクできる」とのことであったが、今回は実用性も考慮して30分以内でのメイクをお願いすることに。果たして30分のメイクで平均年齢38.7歳のおっさんたちはどれほどの変貌を遂げるのだろうか?

さっそく、1人1人メイクを施してもらっていく。下地作りからのファンデーション、そして個別メイクという流れは女性と全く同じだ。高橋さんによると「その人の肌色によって、ややメイクが変わってきますね」とのことである。

また、それぞれに気になるポイントも重点的にメイクをしてくれた。「どこかお悩みはありますか?」と聞かれ、GO羽鳥とあひるねこはそれぞれ「くま☆」と「ひげ」と即答していたことに驚いたが、気になるところをカバーできるのもメイクの良さなのだろう(ちなみに私は無し)。

・ビフォーアフター

結局のところ、1人30分もかからずに初めてのメンズメイクは完成した。緊張しつつお互いの顔を見合わせてみると……!

ウホッ!

キレイになってるゥゥウウウウ!!

それぞれがっつりメイクではないものの、やはり「メイクしてるな感」はある。高橋さんによると今回のメイクは「ビフォーアフターの差を出したいので、やや濃い味付けにしました」とのことだが、本当のナチュラルメイク志向の人にはベースメイクだけをオススメしたい。

ベースメイクとは下地とファンデーションを塗る基礎作業で、これだけで驚くほど違う! 要するに “化粧で加える” というよりは “弱点を隠す” 作業となっており、これくらいならば抵抗感がない人も多いのではなかろうか。

・GO羽鳥の感想

「良き! ワタシ的には大賛成だし大成功だと思っている。明らかに血色が良いし、顔の輪郭もシュッとなってるし、若返っているではないか!! ここまで変わるのなら、自分でナチュラルメイクできるように練習したほうが良いかも……なんて真剣に思い始めている」

・あひるねこの感想

「そもそもメイクをするという発想自体がなかったし、これまで特に必要性も感じてこなかったが、よく考えれば目の下にクマがあるとか言われたことはけっこうある。

その時は「うっせー!」くらいにしか思わなかったのだが、メイク後の今となっては「隠れるならない方がいいよね」と手のひらクルーです」

・サンジュンの感想

「メイクってマジックあるね~。アフターを見ると自分でも “メイクしてるやん!” って思うんだけど、してる最中は全然気付かないのよ、マジで。正直、自分でアフターレベルのメイクをしようとは思わないけど、中間のベースメイクだけならいいと思った。

普段、全然シミとか気にしてないんだけど、やっぱりすっぴんとベースメイク後を比べると全然違うもんね。ベースメイクしていると “キレイなサンちゃん” だよ。合コンとか結婚式みたいな勝負のときにはメイクしてもいいかも。まあ、自分で出来るならね」

個人的には「勝負のときにベースメイクくらいならいいかも」と感じたので、やはり「男性もメイクする時代」は到来しつつあるのだろう。高橋さんによると「肌を白く見せたい若い男性はかなり多い」とのことだから、もしかしたら年代によってメンズメイクはすでに当たり前……なのかもしれない。

というわけで、実際に試してみたら意外と発見が多かった初めてのメンズメイク。高橋さんはセミナーなどでド素人にもメイクの仕方を教えてくれるので、興味がある人はぜひチェックしてみてくれよな! あ、あとunoもメンズコスメいっぱい出してるってよ!!

取材協力:資生堂「uno」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24

【コラム】歳を重ねたら『出来ないこと』とどう向き合うべきか? あるいは若い人が言われたくないアノ言葉

私(佐藤)も気が付けば、生まれてから45年が経った。社会人になった頃は、当然20年も先の人生を見越すようなことは出来ず、45歳になった自分のことなど、1ミリも想像していなかった。たぶん、金持ちになって海外で暮らしているだろうというような、相当甘い見通しだったと思う。

そんなバカみたいな夢を見ていた頃は、大人たちに「若いから何でもできる」と言われるのが嫌で嫌で仕方がなかった。だがしかし、実際に自分がその歳になるとわかる。歳をとると出来ないことが増える。いや正しくは、出来ないことが増えるのではなく、「出来ないこと」と向き合えなくなるのではないだろうか? 私はそんな風に考えるようになった。

・学びの機会がグッと減る

人にもよると思うが、40代くらいになると仕事もそこそこ落ち着き、長く勤めていれば、多少責任ある立場にもなってくる頃だろう。20・30代に比べると新しいことに挑戦する機会も少なくなって、自発的に学習の機会を持たなければ、日常から学べることもグッと減ってくる。

少なくとも、私の場合はそうだ。今の仕事に就いて10年。初期の頃に比べれば働き方を心得えて、仮にトラブルがあったとしても、対処の仕方を経験から学んでいる。

出来ないことよりも、出来ることの方が多い。10年20年と社会経験を積むと、そんな風に思っても不思議ではない。むしろ自信につながっているところだろう。

・ポールを通して学んだこと

問題は、そんな心持ちで出来ないことに遭遇した時に、どうするかだ。私の場合は、ポールダンスのレッスンや練習から、出来ないことに遭遇することがよくある。

最初にぶち当たった壁が柔軟性だ。最近の記事でも紹介したが、地道にストレッチを重ねることによって、何とかその壁と向き合うことが出来ている。

まだまだ身体が柔らかいとは言えないが、それでも日々、少しずつ少しずつ柔らかくなりつつあるように思う。日常の変化は、ほとんど思い込みのレベル。「あれ? 柔らかくなったかな?」と思う程度の変化を毎日積み重ねて、次第に前後の開脚も伸びるようになってきた。

・越えられない壁

しかし、高い高い壁はいくつも待ち構えている。もうすぐポールを始めて3年とはいえ、まだまだ初心者の部類。だから当然なのだが、その壁の高さにしょっちゅう心が折れている。たとえば、2年前に目標に掲げた2つの技「アームホールド」と「二ーホールド」だ。

アームホールドは逆さまになった状態で片肘をかけ、もう片方の手でポールを支えながら、脚を離す力技である。

練習中に1度落下したトラウマからすっかり怖くなって避けてきたのだが、最近になってやっと少し出来るようになった。問題はもう1つの技の方だ。

・出来なすぎて心が折れるニーホールド

二ーホールドは、片方の脚の腿裏をポールにかけた状態で、もう一方の膝で身体を支えながら、手を離すトリックである。

直近の練習でもニーホールドの姿勢に入ると、支えにしている膝が痛いのに加えて、未知の技に挑む怖さで「ウウーーー!」と野人のようなうめき声を上げてしまう

事後に撮影した映像を確認してみると、恐怖にひきつった顔は完全にアントニオ猪木氏だった。

それでも恐怖に耐えながら、ギリギリで姿勢を整えて、勇気を出して手を離してみる。

誰かに助けを求めるように、撮影用のカメラに視線を向けた後……。

バランスがとれず、あえなくマットに落下する始末である。

悔しくて、半べそかきながら「チキショーッ!!」と叫ぶのが、今の私にできる精一杯だ。

・誰も期待していない

なんでこんな怖い思いや痛い思いをしてまで、この技を練習しなければいけないのか? これが出来る必要はあるのか? もしかして、出来なくても困ることはないんじゃないか? そもそもコレを出来るようになることを、誰が期待しているのか?

そうだ、誰も期待していない

たまたま運動に目覚めたオッサンが、技をひとつ出来ようが出来まいが、そんなこと誰にも影響しないのである。俯瞰して物事を見てみれば、スタジオで1人苦しむオッサンがいるだけ。それなのに、何を自分は悔しがる必要があるのか?

そんな風に考えることも出来てしまう。出来ないことを止める理由を、合理的に導き出せてしまう。出来ないことと向き合わない方法を知っているのだ。避けて通る道を、いくらでも生み出せる。それが歳を重ねた証だと思う。

「若いから何でもできる」、出来ないことと向き合うことさえできる。だから、20歳の頃に、年長者たちは私にそう言ったのかと、今になって気づいた。この歳になると、残念なくらいに、逃げる方法を知っているもんなんだよな。

さも合理的な理由を見つけて、「人が悪い」とか「環境が悪い」とか「そもそも自分には向いていない」とか「今日は調子が悪い」とか。そんな自分にうんざりして、もう出来ないことと向き合えないのか? と軽く失望したりする。

結局失望しながらでも、出来ないこと・苦手なことを直視することからしか始まらないのだろう。若ければ、無邪気に挑めるんじゃないか。そう思えてしまう。

・君ならできる

気が付けば、私も年下の人間に口にしている。「若いから何でもできるな」って。ひやかしではなく、うらやましい気持ちも半分手伝って、口に出してしまう。でも、どうか頭の片隅に置いておいて欲しい。

「うるせえ、オッサン」と思いながらでも、出来ないことと向き合って、それを超えて行って欲しい。君には出来ることがたくさんあるんだから。何でもできるよ。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24


Source: ロケットニュース24