控えめゴージャスがおしゃれ!古ビルを改装したホテルに宿泊体験

リノベーションを数多く手がける設計事務所「オフィス・エコー」の江本響さんが、自身の事務所もある蔵前の古ビルをリノベーションした小さなホテル「NO SERVICE HOTEL(ノー・サービス・ホテル)」をご紹介します。

リノベのヒントがたくさん見つかりそうなインテリアをご紹介しつつ、お金や運営面でのポイントなど、ホテルの裏側にも迫ります。

4階の部屋はワンランク上の「控えめゴージャス」仕様

No Service Hotelロゴこのホテルには、この部屋よりひとまわり広い4階のお部屋もあります。

No Service Hotel 401

青の絨毯が印象的な401室です。

No Service Hotel 401照明と時計

「3階の部屋とくらべて少しグレードの高いインテリアを意識した」というインテリアは、ゴールドカラーの照明をアクセントに使った「控えめゴージャス」とも言うべきお部屋。

前回のお部屋が27平米なのに対し、37平米というのも贅沢。

No Service Hotel 401間取り

その広さを活かして2人がけのソファが置かれています。

No Service Hotel 401

水回りはビルの裏手に向いた窓を活かして、明るい空間に。

No Service Hotel 401洗面

左側に大きな鏡があるので使いやすそう。

こちらの浴室は浴槽つき。

No Service Hotel 401浴室

この仕様なら家族連れもありかと思っていたら、この日は小さなお子さんを連れたファミリーの方が宿泊されたそう。

なお、小さなお子さん連れであれば3名での宿泊も可能ですが、その場合もタオルを含めたアメニティは2名分しか用意されないそうなので、3人目の分は持ち込む必要がありますからご注意を。

ちなみに、こちらのホテル、テレビはありません。

でも、レコードプレーヤーはあったりします。

No Service Hotel 401レコードプレーヤー

壁掛け式というのがたまりません。

江本さんセレクトのレコードがさりげなく置かれているので、試してみるのも一興です。

僕はソ連時代のエストニアのファンクやジャズを集めたコンピを聞きましたが、すごく気に入りました。

こういう体験もこのホテルならではです。

宿泊料と採算のバランスやホテル経営のあれこれ

このお部屋の宿泊料金は一泊33,000円から。

No Service Hotel 301

前回ご紹介した3階のお部屋が一泊21,000円~ですから、少し高めに設定されています。

どちらも人数にかかわらず一室の金額なので、ファミリーで泊まるならばお値打ち感はあります。

No Service Hotel 401

ひとり一泊1万円強という価格帯は、ノーマルなホテルと大差ありませんから、ゆったり感とインテリアの質を考えると、正直、もっと高くてもお客さんはつく気もしましたが、ホテルを経営するうえで採算とかってどう考えてらっしゃるんでしょう?

「リノベーション費用としては、賃貸マンションを工事するときと同じくらいかかっています。このあたりで401と同じ広さの賃貸を探すと月12万円くらいなので、うちのホテルの場合、月に5日も稼働すればそれは上回る計算です」

月に土日が8日あるとして、それが埋まれば十分なら楽勝そうですね。

以前、Airbnb(エアビーアンドビー)をやっている人にお話を聞いたとき「賃貸の倍は稼げる」と聞いたことがありますが、このホテルでもそれくらいの利益は期待できそうな予感がします。

設計した本人がレセプションにいるかも?

しかし、一度貸してしまえば設備面のメンテナンスをすればいいだけの賃貸とくらべて、ホテル業は清掃や運営の大変さがあります。

ドアのテンキー

この「NO SERVICE HOTEL」の場合、セルフでのチェックインも可能。

予約もAirbnb(エアビーアンドビー)なので、スタイルとしては民泊に近い印象を受けますが、旅館業法上の「ホテル業」で許可を受けたれっきとしたホテルです。

そのため、貴重なスペースを割いて受付カウンターを設けています。

No Service Hotel受付

小さいながらも、照明のチョイスから小物のレイアウトまで、江本さんのセンスが光るレセプション。

お客さんは立ち寄らずにチェックインも可能なのですが、こんなレセプションならのぞいてみたいと思うんじゃないでしょうか。

ちなみに、ホテル専属の従業員はいないとのこと。

「事務所は2階にありますけど、この受付で仕事をするのもいいかなって」

ホテルのオーナーでもあり設計者でもある人が受付にいるホテルなんて聞いたことありません。

なんだか映画に出てきそう。

No Service Hotel夜の入口

ところで、急な予約や夜間などに何かあったときはどうするんでしょうか?

「2階に誰かいれば対応できますし、自転車で行ける距離に自宅があるので、何かあったときは自分でも対応するつもりです」

ふだんは2階の事務所で仕事をしているわけですし、兼業ホテルを営むには最適の環境かもしれません。

NO SERVICE HOTELと蔵前の街との共通点は「古いビルの活用」

さて、このNO SERVICE HOTELが入るビルは、築50年ほどの古ビル。

No Service Hotel外観

立派な古ビルですが、かわいい色に塗装されていて、くたびれた印象はありません。

レモンビルのサイン

なるほど、レモンビルだから、この色なのね。

ルーセントコーヒー

1階には美味しいコーヒーや焼き菓子がいただけるカフェ「ルーセントコーヒー(LUCENT COFFEE)」も入っています。

1970年前後に建てられたビルがこんなふうにステキにアレンジされて活用されているのを見ると、同じく築50年の築古マンションを営むアサクラとしても励まされる思いがあります。

No Service Hotel 401

「エレベーターなしの古いビルをどう活用するかっていうのは、これからますます大事なテーマになってくると思うんですよ。そのモデルのひとつになればいいかなと思います」

中古物件のリノベーションを数多く手がけてきた江本さんだからこそ、このビルのポテンシャルを引き出して、個性的なホテルに仕上げることができたのだと思います。

蔵前の街は古ビル活用のお手本であふれている

江本さんの言葉は、そのまま蔵前の街にもあてはまると感じました。

近所を散策するといたるところに雰囲気のある古ビルを見かけるのですが、その多くが古さを活かしてアップデートされているのです。

たとえば、ビーントゥバーでおなじみの「ダンデライオン・チョコレート(DANDELION CHOCOLATE)」の物販のビル。

ダンデライオン・チョコレート

昔ながらのビルが、ほぼ塗装のみでこんなに変わるものなのかと感心します。

このお店、チョコレートも美味しいのですが、実は器もおすすめで我が家でも愛用しています。

ダンデライオンのラウンドカップ

写真左がSueki×Dandelion Round Cup

大谷焼から生まれたブランド「SUEKI CERAMICS」とのコラボだそうです。

写真右の急須も、同じ蔵前にある「中村ティーライフストア」で購入したもの。

こちらのお店もこれまたいい感じの古ビルなのです。

中村ティーライフストア

気になったお茶も試飲できるので、立派なのれんに気後れせず、店内を訪れてみることをおすすめします。

中村ティーライフストアのほうじ茶

僕はちょうどほうじ茶を切らしていたので購入しました。

パッケージもステキなのでギフトにも良さそう。

そして!

この界隈の古ビル界のラスボス的存在が、「タイガービル」。

タイガービル

1934年竣工ですから、なんと築85年(!)。

維持管理もさぞ大変なことでしょうが、一階には家具の「ノーチェ(NOCE)」が入り、バリバリ現役で活躍中。

NOCE

他にも素晴らしい古ビルが蔵前にはまだまだたくさんあります。

古い建物をどうアップデートして残していくかのヒントがこの街にはあふれていると思います。

スカイツリーと墨田川

スカイツリーや墨田川などのランドマークで知られるこのエリアですが、古ビルが建ち並ぶイースト東京ならではの街並みも、それに負けない魅力が感じられること請け合いです。

No Service Hotel 401

その意味でも「NO SERVICE HOTEL(ノー・サービス・ホテル)」は蔵前を体感するのに最適なホテルだと実感しました。

地方や海外からの旅行者はもちろん、僕のように東京の西側に住む人でもプチ旅行気分を味わいにぜひ訪れてほしいホテルです。

 

【紹介したホテルはこちら】

NO SERVICE HOTEL(ノー・サービス・ホテル)

Source: 日刊住まい

リノベのプロが注目の街・蔵前に作ったホテルに宿泊体験してきました

今回は、東京の浅草からほど近い蔵前の地に今年9月にオープンしたばかりのホテル「NO SERVICE HOTEL(ノー・サービス・ホテル)」をご紹介します。

住宅からオフィス、店舗まで幅広くリノベーション・デザインを手がける「オフィス・エコー」の江本響さんが、ご自身の事務所に併設するかたちでオープンした2部屋だけの小さなホテルです。

「ノー・サービス」と謳う名称も含め、面白そうな匂いがプンプンします。

オープン前に宿泊体験させていただき、江本さんにお話をうかがってきました。

「自分がいいと思うもの」をかたちにしたホテル

「NO SERVICE HOTEL」があるのは、浅草からひと駅の蔵前。

都営大江戸線蔵前駅

都営大江戸線蔵前駅が最寄り駅

スカイツリーもこのあたりから見ると大きく見えて驚きます。

スカイツリーと墨田川

厩橋からスカイツリーをのぞむ

蔵前駅から歩いてすぐ、徒歩3分くらいの場所にホテルがあります。

No Service Hotel入口

うっかりすると通り過ぎてしまうような控えめな「HOTEL」というサイン。近づいてみると…、

No Service Hotel入口

「NO SERVICE HOTEL」の文字が。

こちらの建物、4階建てになっていて、2階が江本さんの事務所である「オフィス・エコー」、3階と4階がホテルになっています。

ワンフロアに1室ですから、たった2室のみの小さなホテルです。

今回は、江本さんにお部屋を案内していただきながら話をうかがいました。

オフィス・エコー 江本響さん

オフィス・エコー 江本響さん

こちらの事務所に移転されたのは2019年のはじめのこと。

物件探しの段階からホテルを始めることを念頭に置いていたそうです。

どうしてご自分でホテルを始めようと思ったんでしょうか?

「設計は、ひとりひとりのお客さんと向き合う仕事です。たくさんの仕事をこなしていくうちに、自分自身がいいと思うものを作ってみたいと思う気持ちが大きくなりました」

設計の仕事はクリエイティブな仕事であると同時に、さまざまなお客さんの要望に応えていくサービス業でもあります。

自分がいいと思うものを追求するには、自分自身が施主になるという選択がベストだったのでしょう。

ホテルなのに「ノーサービス」な理由って?

にしても、「NO SERVICE HOTEL(ノー・サービス・ホテル)」とは思いきったネーミングですよね?

No Service Hotelロゴ

「人的なサービスをほんどしないというのがこのホテルのコンセプトなので、それをそのままネーミングにしました」

ホテルといえばサービス業の代表のようなイメージがありますから、意外な感じもします。

「最近の宿泊施設は1階にラウンジがあったりして、宿泊客同士の交流を押し出すところも多いのですが、僕自身がそういうのが得意ではなくて。交渉とかつながりとかコミュニケーションよりも[泊まる]ことに集中できるような心地よい隠れ家的なホテルをつくりたかったんです」

そのため、チェックイン/チェックアウトはお客さんだけでも完結できる仕組みが整えられました。

ドアハンドルにはテンキーが設置されています。

ドアのテンキー

予約時にもらった番号を入力すると、部屋に入れるキーレスな仕組み。

オートロックなので、チェックアウト時はそのままでOK。

カギを置き忘れたりする心配もないので、かえって安心かも。

実際に泊まりましたが、まったく不自由がありませんでした。

さっと来てさっと泊まれるというムダのなさは、個人的にはホテルよりも気楽で心地よく感じたほどです。

江本さん曰く「No Service,but Comfortable」とのこと。

では、お部屋のなかを拝見してみましょう。

リノベーションならではの制約を活かしたインテリアデザイン

僕が泊まったのは、3階にある「301」。

No Service Hotel 301

ホテルとは思えない広々とした空間と、土間から3段になったステップ式の床が目を引きますね。

「水回りを設置する関係で床を上げる必要があって段差を設けたのですが、結果的には正解でした」

リノベーションでよく聞く話ではありますが、制約を逆手に取ってスタイリッシュに仕上げるのはさすが設計のプロですね。

No Service Hotel 301床

既存の床を剥がしたままの土間の質感とパーケットのフローリングの組み合わせもヤバイです。

No Service Hotel 301入口まわり

振り返って入口まわりを見るとディテールの宝庫。板壁に設置された小ぶりの時計や、

No Service Hotel 301時計

3つならんだ丸型ライト、

No Service Hotel 3013連ライト

そして、これ。

No Service Hotel 301収納

入口側のライトの配管を靴ベラやブラシの収納に流用しています。

「見せる配管」は最近のリノベの定番となりつつありますが、こういう利用法もあるんですね。

間取りもベッドもゆったりで寝心地は最高

ベッドはクイーンサイズでゆったりふかふかで最高でした。

No Service Hotel 301ベッド

ふだんダブルベッドで寝ている僕ら夫婦には、このプラス30センチがうれしいです。

No Service Hotel 301ベッド

クイーンサイズなのに、ベッドまわりが狭苦しくないのも素晴らしい。間取りはというと、こんな感じ。

No Service Hotel 301間取り

27平米ということで、ふつうのホテルとくらべてもかなりゆったり、ミニマムなビジネスホテルの倍近くある広さです。

個人的に目を引かれたのがレトロモダンな照明。

No Service Hotel 301照明

以前リノベーションしたヴィンテージマンションで不要になったものを譲り受けたそうです。

プロともなると、そういう入手ルートもあるわけか。

No Service Hotel 301夜

国際通りに面しているとあって、最初は夜の騒音を心配していましたが、思ったより静かでした。

鉄筋のビルですし、浅草の喧騒から適度に離れているおかげでしょう。

騒音といえば、この日は上階に小さいお子さんを含めた家族連れが宿泊すると聞いていましたが、足音もほとんど気になりませんでした。

No Service Hotel 301眺望

窓の外は大通りながら、並木の緑も目に入り、眺望もなかなかです。

ただ遮るものがないので、朝の眩しさは気になりました。

No Service Hotel 301朝

カーテンを閉めた状態で朝7時でこの明るさ。

個人的にはすっきり目覚められたのでよかったのですが、チェックアウトギリギリまで寝ていたい人にはちょっと眩しいかもしれませんね。

洗面とシャワーも広々&スタイリッシュ

続いては水回り。

こちらも細部までこだわって作られています。

No Service Hotel 301洗面

正方形の白タイルにグレーの目地がステキです。

No Service Hotel 301タイルとボトル

ボトルラベルもオリジナルなんですって。ディテールにこだわるだけで、印象は変わります。

No Service Hotel 301シャワー

特筆すべきは「約100×約120」という広々シャワーユニット。

もう少し広ければ最小ユニットバスも入るところに、あえてシャワーだけを設置したのが最高にぜいたく。

ホテルですし、浴槽付きの狭い浴室よりも断然こちらが正解だと思います。

「シャワーユニットはいろいろ探した末にタカラスタンダードにたどりつきました。サイズオーダーもできますし、シンプルでデザインも安っぽさがないです」

これならムダなくスペースが活用できますね。

気になる宿泊料金は一室で一泊21,000円から

ごらんのとおり、ゆったりとした空間と細部までこだわったインテリアで、心地よい気分が味わえるホテルですが、気になる宿泊料金は一泊21,000円から。

一室あたりの料金ですから、2人で泊まっても価格は変わりません。

No Service Hotel 301マグカップ

1人だとハードルが高い金額ですが、2人ならばノーマルなホテルと大差ない宿泊料金ですし、立地の良さまで含めると安いすらと言えそうです。

「泊まる人にお得感を感じて、リピーターになってもらいたい」という気持ちからの価格設定だそうですが、採算は取れるんでしょうか。

次回は、気になるお金の話や古いビルの活用などについて話をうかがいます。

 

【紹介したホテルはこちら】

NO SERVICE HOTEL(ノー・サービス・ホテル)

No Service Hotel 301

※ 取材協力 オフィス・エコー

Source: 日刊住まい

ヴィンテージマンションのよさを生かした、新旧共存するリノベ

娘が大人になるまでの貴重な時間を大切にしたい、日本の四季を感じてほしい、と考えていた西川さんご夫妻。

目黒区や文京区などでも物件を探し、最終的には千代田区一番町に建つヴィンテージマンションの一室を購入。

リノベーションはオフィス・エコーに依頼しました。

格調高い空間のすべてを壊すのは忍びない、と既存もうまく活用しながら、工事費920万円(設計料込・施主支給分を除く)をかけて自分たちらしい住まいを手に入れました。

組み木のパーケットフローリングが美しいLDK

LDK

夫妻はアメリカに在住していた期間があり、そこで古いものを大事にする暮らしのよさを実感。

経年変化を大事にし、楽しみながら暮らせる住まいづくりをスタートさせました。

約30畳のLDKは、ジル・サルファッティのシャンデリア、ジョージ・ネルソンのバブルランプが直線的な空間によく似合っています。

LDK

壁面収納は既存のものを活用。

以前は床がカーペットでしたが、どうしてもフローリングにしたかったので、遮音対策を考えて管理組合に資料を提出。

フローリングへの変更を承認してもらい、組み木のパーケットフローリングに。

ダイニングの歳月を経た造作家具ともよく馴染んでいます。

リビング

リビングの大開口部からは千鳥ヶ淵の桜も、東京タワーの夜景も楽しめます。

ダイニングとキッチンの間は収納を兼ねたカウンターで仕切って、半独立型のキッチンに。

キッチン

「使えるものは丁寧に使っていこう」と、既存のキッチンを利用しています。

設備機器を一部更新し、面材をラワン合板で張り替えたことで、新旧部分が共存しつつも違和感なく調和。

IHコンロや食洗器はモデルルームで使われていたものを施主支給しました。

LDKとプライベートゾーンをしっかりゾーニング

玄関

玄関は土間を広げて、靴収納を造作。そして上部の壁を石貼りにして表情豊かに仕上げました。

粗削りな石の存在感がヴィンテージの空間にマッチしています。

また、以前の廊下部分を壁面収納に変え、玄関とLDKをフラットにつなげました。

玄関とLDKをフラットにつなげました

玄関とつながるLDKの先にプライベートゾーンをまとめ、ゲートをくぐる感覚で行き来できるようにしました。

南向きで明るくホテルライクな個室

寝室

プライベートゾーンの奥にはふたつの個室が並んでいます。

窓の外が緑に染まった寝室は、歴史あるリゾートホテルのように心地よい空間。

ベッド脇のヴィンテージ感ある造り付けデスクは既存のもの。

一方の壁に凹凸のあるリブ材を張り、反対側の壁は珪藻土塗料、床はタイルカーペットと、独特の感性で素材をチョイスしました。

クローゼット

既存のウォークインクローゼットは扉を塗り替え、内部を調湿性のある珪藻土塗料で仕上げています。

寝室の隣に位置する、明るく眺めのいい子ども室。

カラフルなカーテンや木製の棚が、子ども室らしい雰囲気をつくっています。

ベッド側の壁はラフな質感のラーチ合板張りに。床のカーペットは貼り替えが簡単にできるので、子ども室にピッタリです。

子供室

壁のくぼみに造り付けられた既存のデスクをそのまま生かして使っています。

水まわりは既存をうまく活用

サニタリー

水まわりの位置は変えず、バスタブやトイレなどの設備を新調。

人造大理石の洗面台は既存のものを利用し、下部の収納だけつくり変えています。

洗面室とトイレの照明も既存のまま活用しました。トイレの壁の一部は濃いブルーで塗装してアクセントに。

ヴィンテージな空間のなかで新旧がしっくり馴染むこの家で、西川さん一家は経年変化を大事にしながら暮らしています。

このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.15』も参考にしてみてくださいね。

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※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。

撮影 遠藤  宏

設計 オフィス・エコー

Source: 日刊住まい

公団ポストをトイレに?リノベのプロに聞く、おすすめ建材・設備

リノベのプロたちは、今どんなものが気になっているのか?を知ることで、トレンドが見えてくるはず。
今回のゲストはホームセンターでリノベのアイディアを思いつくことも多いというオフィス・エコーの江本響さん。

ここでは、リノベのプロに聞いたおすすめの建材・設備を紹介。
意外なアイテムや転用のアイディアはマネしたくなるものばかりです!

1.公団ポスト

オフィスのリノベーションを依頼されたとき、何かおもしろいことをやりたい、と思いついたのがこちら。

キョーワナスタというメーカーのもので、価格もお手頃だしステンレス製のシンプルなデザインも魅力的。
ネームプレートも付けられるので、ロッカーのように使うこともできますし、トイレットペーパーのストック入れとして使うなど、様々な用途に使えます。

1戸用、4戸用など戸数のバリエーションも豊富。

2.単管パイプ

ホームセンターでも購入でき、DIYでも比較的施工がしやすい単管パイプ。
本来は工事現場の足場に使うものなので頑丈で、ハンガーラックや手すりなど、アイディア次第でいろいろな使い方ができます。

こちらは賃貸物件で取り入れた例。ロフトの梯子と手すりとして使いました。
手すりはハンガーラックとしても使えます。インダストリアル感のある佇まいはインテリアのアクセントにもなりますね。

3.ガルバリウム鋼板

キッチンの壁にはキッチンパネルやタイルなどを貼るのがオーソドックスですが、こちらのお宅で使ったのはガルバリウム鋼板。

通常は屋根や外壁に使うものなので耐火性・耐熱性もあり、マットな質感もかっこいい。

マグネットが効くので、マグネット付きのタオルバーなどを取り付けることもできます。
いろいろなメーカーの商品がありますが、個人的には塗装済みよりも無塗装(素地)の武骨な感じが気に入っています。

4.ハーフユニットバス

ユニットバスじゃつまらないけどマンションだから在来工法がNG、という場合は浴槽から上の部分を好きな素材で仕上げられるハーフユニッバスという選択肢もあります。

こちらはマンションのリノベで取り入れた例。深いブルーのタイルで仕上げました。
ホテルのようなシックで落ち着いた雰囲気になったと思います。

ハーフユニットバスはいろいろなメーカーのものがありますが、TOTO のものはデザインがスッキリしていて気に入っています。

 



江本 響さん(オフィス・エコー)
1974 年神奈川葉県生まれ。住宅だけでなく店舗やオフィス、ホテルなど数多くのリノベーションを手掛ける。

イラスト 高垣秀雄

リライフプラスvol.30

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Source: 日刊住まい