収納扉の「付けて正解or後悔」「付けなくて正解」。洗面所は?寝室は?

家づくりの際、「収納場所=隠すもの」という思い込みから扉を付けがちですが、必ずしも必要でない場合もあります。家族だけが使う場所なら、むしろ扉がない方がラクな場合もあるのです。

整理収納アドバイザーの大木聖美さんが家を新築したのは今から15年ほど前。暮らしてみて感じたという「付けて正解」「付けなくて正解」「付けて後悔」した扉について、詳しく教えていただきました。

付けて正解。廊下収納は片側開きの扉でスッキリ!

2階の廊下収納

2階にリビングがある我が家。家族しか通らない廊下ですが、廊下収納には扉をつけて正解でした。

見た目のスッキリ感は、やはり扉があってこそ。向かいには子ども部屋、奥にはトイレがあるので行き交う回数も多く、中のものが崩れ落ちてこないという安心感も大切。

片側開きの扉の中は、すぐ手前によく使う掃除機を置いているので、少し開けただけで取り出せるのでラクですし、開閉がそこまで手間に感じません。階段からの光が入る方向を考えて、扉の開く向きを考えました。

収納に扉をつける場合は、両開きか片開きか、片開きならどちらに開くのがラクか、引き戸が良いかなど扉の種類にも気を配りたいですね。

付けなくて正解1・洗面所の収納は扉ナシで湿気知らず!

洗面所の収納

洗面所にはタオル以外にもパジャマや掃除道具、洗濯道具など置きたいものがたくさんあるので、横幅めいっぱいの収納棚を設けました。家族しか使わない場所なのであえて扉はつけませんでした。

これが大正解!ワンアクションで使いたいものが取り出せるって、本当にラク!開閉の手間もいらないし、扉がないことで風通しが良く、湿気がこもることがないのでタオルや掃除道具などを安心して収納することができています。

毎日何度も目にする場所なので、キレイを保とうとモチベーションの維持にも繋がっています!

付けなくて正解2・寝室のクローゼットは扉ナシ。回遊動線で身支度がラク!

寝室のウォークインクローゼット

寝室のウォークインクローゼットにも扉をつけていません!

壁で緩やかに仕切り、両側から出入りすることで回遊導線を確保。右から入ると主人のエリア、左から入ると私のエリア、と使い分けをしています。

出かける時間が重なった時も、出入り口をうまく使い分けているので身支度に影響ありません。

まだ実家に住んでいた頃のことですが、両親の部屋のクローゼットの扉がいつも開いていたのが常々気になっていました。理由を聞いてみると、風通しと採光を確保する為ということでした。だったら扉は初めからなくても良いのではないかと思い、このような形にすることにしました。

扉がないことで風通しが良く湿気や虫対策にもなっています。またとても掃除がしやすいので、クローゼットを清潔に保つことができています。

付けなくて正解3・キッチンのパントリーは扉ナシで明るく圧迫感なし!

キッチンのパントリー

写真の左手奥にはパントリーがあります。当初ここは扉を付ける予定でしたが、予算の関係上削らざるをえなくなり、やむなく扉のない状態に。

ですが結果的に明るくて風通しの良い、使い勝手に優れたパントリーになりました。圧迫感がなく、空間を広く見せる視覚効果もあります。

頻繁に食料品などの出し入れをするパントリーなので、付けたいたら開閉が大変だったろうと思います。

奥まった位置にあるのでリビングダイニングからは見えず、スッキリした状態を保つことができています!

付けて後悔・シューズクロークに扉を付けたら、出入りしにくく閉塞感が

扉がついていたシューズクローク

建築時、設計士さんに「扉があると隠せて便利ですよ」と言われ、そのまま扉を付けてしまいました。

ですが、実際に暮らしてみると開け放しておくことがほとんどで、扉を閉じたのはこの15年間で4~5回ほどしかありません。

シューズクロークには靴以外にも、傘やエコバック、子供の習い事の道具、上着、庭掃除の道具などいろいろなものを収納しています。そのため、出し入れのたびに扉を開閉するなんてとても面倒臭い!なんで付けてしまったのだろうとここ数年モヤモヤしていました。

ということで、思い切って扉を撤去してしまいました。

扉を撤去したシューズクローク

玄関側と廊下側、どちらからも入れる回遊導線はとても使いやすく気に入っています。

風通しと見た目が良くなったシューズクローク

扉がなくなったことでより一層風通しが良くなり、見た目もスッキリ!扉がなくなったおかげで間口が広くなり、出入りが非常にしやすくなったのも嬉しいポイントです。お掃除もとてもラクになりました。

「収納場所=扉を付けて隠す」のではなく、使い方によっては扉がいらない場合もあります。

コストの調整をするとき、収納扉を削るのはかなり有効な手段でもあります。家づくりの際は扉を付ける、付けないをよく見極めて、暮らしやすい住まいにしてくださいね。

Source: 日刊住まい