【懐かしい】約30年ぶりにカセットテープ録音で「ラジオごっこ」してみた

最近、カセットテープの魅力が見直されているという。そのことを知った私(佐藤)は、レコードショップに駆け込んで中古の洋楽テープを購入した。約20年ぶりに聞くテープ音源には、何とも言えない “間” があり、懐かしさに心温まるものがある。さらに、浅草の老舗レコード店で演歌の新品テープも購入して、今の時代のカセット音源を堪能している。

そうしているうちに、今度はカセットテープに自分の声を録音してみたくなった。もしかして “生” のテープはもう販売していないのか? そんなことはない、最寄りの家電量販店に行ってみると、バリバリ販売していることを確認した。そこで生テープを購入して、懐かしのラジオごっこを楽しんでみたぞ!

・生テープは売ってる!

東京・新宿3丁目のビックカメラ(ビックロ)に行ってみると、オーディオコーナーの片隅にノーマルポジションの生テープが並んでいる。生テープとは、音の録音されていない無音テープのことだ。10分から90分のものまで、取り揃えられており、まだまだ需要があることがわかる。

しかしながら、ノーマルポジションよりも音質の優れたハイポジションやメタルポジションのテープは製造されておらず、これらを手に入れるには割高なネットオークション等で購入するしかないようだ。

・ラジオごっことは?

とにかく生テープが手に入っただけでもありがたい。マクセルの「UR」の46分を2本購入して、編集長GO羽鳥とラジオごっこしてみることに。ラジオごっこを知らない世代の人のために説明すると、「生テープにおしゃべりを録音する」。ただそれだけである。

ラジオ風にしゃべるだけで他には何もない。気の利いた人ならバックでBGMを流したり、ディスクジョッキー風に曲紹介をしたりするかもしれない。これと言った決まりのない遊び、それがラジオごっこである。

実際に録音してみたところ、使用したレコーダーの内臓マイクがとても貧弱で、めちゃくちゃ音が悪い!

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テープ録音。音が悪すぎて愛しい

A post shared by Hidenori Satou (@hidenori_satou) on Nov 19, 2019 at 3:31am PST

だが、その音の悪さがイイ!! とてもイイ! 昭和のAMラジオを聞いているような、猛烈な音の悪さである。2人でしゃべった内容がとても聞きづらい。でも、それがイイ! むしろそれでイイのである。

・思い入れ

最近は何でもかんでも便利になったのは良いのだが、モノに対する愛着が希薄になっている気がする。どこに行っても何をやってもスマホで写真を撮るのに、それを見返すことがなかったり……流行りの曲をダウンロードしても、繰り返し聞くようなことはなかったり……。音楽に関しては、サブスクリプション(定額払い)で、曲を買う感覚さえ薄まってきている。

簡便さと引き換えに、「思い入れ」や「愛着」までも捨て去ろうとしているのではないだろうか? 不便よりも便利が良いのは当然だ。しかし、不便であるがゆえに創意工夫は生まれるし、知恵を育んで考えるきっかけにもなる。

ラジオごっこの音は悪い上に聞きづらいけれども、今日この日、羽鳥と他愛のない会話をしたことは忘れないだろう。そして、音の悪いテープを聞き返す度にこの日のことを思い出すはず。「私の46歳の誕生日に、羽鳥とラジオごっこをした」。このテープを聞く度に、今日のことを思い出すだろう。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24


Source: ロケットニュース24

浅草の老舗レコードショップで「カセット音源のオススメください」と尋ねたら、予想を超える展開が待っていた!

最近カセットテープが流行っていると知り、私(佐藤)はプレイヤーを購入して、約20年ぶりにテープの音を聞いた。デジタル音源の無機質な音と違い、アナログの音はどこか温もりを感じさせる。そして耳が疲れないのが、とても良い。

だが、ひとつ問題がある。それは中古テープであるがゆえに、伸びてしまっていることだ。劣化しているため、音が間延びしてしまって気持ち悪いのである。そこで、新曲のテープ音源を聞くために、東京・浅草のレコードショップに行きオススメを尋ねたところ、予想を超える展開が待っていた。たまたまテープを買いに行っただけなのに、恐縮です!

・中古テープは劣化している

当編集部で記事を執筆している時は、できるだけテープの音を聞いていたい。耳への負担が軽く、心安らぐものを感じるからだ。だが、先述の通り、中古テープは劣化している。購入したものが古すぎるために、キーがオリジナル音源よりも低くなってしまっている。オマケに曲のスピードが少し遅い。これこんな曲だったっけ? となってしまうのだ。

私が聞きたい80年代後半から90年代のロック作品は、劣化したテープしか存在していないはず。したがって良い音で聞きたいと思えば、CDかデジタル音源に頼らざるを得ない。残念だが、「当時の作品をキレイなテープ音源で」というワガママは諦めることにする。

しかし今の作品なら、キレイなテープ音源を求めることができる! そう思い、浅草のレコードショップ「音のヨーロー堂」を訪ねたのだ。

・浅草の老舗レコードショップ

このお店は、浅草寺・雷門から徒歩約1分のところにある。浅草を訪ねたことがある人なら、お店の前を何度も行き来しているはずである。お店は大正元年創業とのこと。大正・昭和・平成・令和と107年もの長きにわたって、商売を続ける老舗中の老舗レコードショップだ。

私も何度も足を踏み入れたことがあり、CD・レコードだけでなくカセットテープが販売していることも知っていた。ここに行けば、最近の新作テープを購入できると思った次第だ。

・オススメの新譜カセットを尋ねると

店内に入ると、カセットテープのコーナーはたしかにある。だが、自分が勝手に想像していたよりも、ずっと限られたスペースだった。最近支持を得ているとはいえ、カセット需要は小さい……。それでも、新譜コーナーにはCDだけでなくテープもしっかり並んでいる! 演歌に限られるものの、レコード会社は高齢者がカセットデッキを使用していることを、良く心得ているようだ。

さて、どの作品を買うべきか?

私は演歌をほとんど知らない。歌手の方々の名前くらいは知っている。昔のヒットソングなら口ずさむこともできる。でも、今の誰が活躍していて、どの曲がヒットしているかはまったく知らないのだ。これはもう、お店の人に聞くしかない。そう思い、正直にこう尋ねた。

「カセット音源でオススメはありますか?」

多分、怪訝(けげん)に思われただろうけど、新譜のテープを聞きたいから仕方ない。すると、オススメ頂いたのが、2019年11月6日にリリースされたばかりの、男性演歌歌手の福田こうへいさん『アイヤ子守唄』。そして、11月13日リリースの花咲ゆき美さんの『恋樹氷』だ。

2つの作品を購入した段階で、驚くべき事実をお店の方に告げられた。それは、なんと花咲ゆき美さんがお店の2階で『新曲歌唱キャンペーン』で来店しているというのだ。しかも、今まさにサイン会 & 2ショット撮影会を実施しているという。「今、上に行けば、サインもらえるわよ」というのだ。

え? そんな、今買ったばっかりで、そんなサインとか申し訳ない。そうは思いながらも、せっかくなのでサインを頂き、オマケに2ショット撮影までして頂いた。2階会場にはファンと思われる方々がいるというのに、たった今来た若造(私)が、2ショット撮影してもらっていいのだろうか? そんな疑問を抱きつつも、しっかり撮影して頂いた。

お店の皆さん、快く撮影に応じて頂いた花咲さん、ありがとうございました

・演歌ってスゴイ!

持ち帰って聞いてみると、さすが新品のカセットテープだ。音がイイ! 伸びてない!! テープに刻まれた音には厚みがあり、低音量でも1つひとつの楽器の音色をしっかりと聞きとることができる。音もさることながら、福田さん・花咲さんの歌唱レベルの高さに度肝を抜かれる。恥ずかしながら、今に至るまで演歌というジャンルの音楽を、きちんと聞いて来たことがなかった。その歌声に耳を傾けると、高い技術をお持ちであることは当然として、表現力が素晴らしい。歌詞の一語一句に魂が宿っている。

演歌ってスゴイな。改めてそう思い知らされた。なんとなくカセットテープを買いに行っただけなのに、まさかここまで演歌のスゴさを実感するとは。しかも2ショット撮影までして頂いて。何だか、カセットテープには、デジタル配信では得ることのできない、人のぬくもりとロマンがある気がする。今後もカセット音源を買い求めて行きたいと思う。

参照リンク:音のヨーロー堂福田こうへい公式サイト花咲ゆき美公式サイト
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24


Source: ロケットニュース24