25年使い続けたガスファンヒーターの点検で分かったこと

エアコンにくらべて足下からポカポカと温まるのが特徴のガスファンヒーターですが、怖いのがガス漏れなどの故障です。

東京・世田谷で大家をしているアサクラさんは、自宅、実家と事務所の3か所でガスファンヒーターを使用。古いものでは、製造からおよそ25年が過ぎた年代物とか。そこで、東京ガスにお願いしてヒーターの点検を受けてみたそうです。

検査機器でガス漏れと一酸化炭素の確認

まずは検査機器で、ガスコードの接続部分にガス漏れがないかどうかを確認します。

ガス漏れのチェック

実は、ヒーターの点検を受けようと思ったきっかけは、お正月に「人生初のガス漏れ」を経験したからなのです。原因はガスコードの接続部分の劣化でした。

ガスコードの接続部分の劣化

赤い矢印のゴムの部分が劣化していました

このとき初めて知ったのは、ガスコードは7年を目安に買い替えが推奨されているということ。新しく購入したガスコードの説明書きにも書いてありました。

ガスコードの説明書き

世の中には壊れてから買い替えればいいものもありますが、ガスコードは壊れてからでは手遅れ。我が家のようなトラブルを起こさないためにも、古いガスコードは買い替えをおすすめします。

温風で不完全燃焼がないかをチェック

ガス漏れの次は、温風が吹き出す部分をチェック。不完全燃焼で一酸化炭素が出過ぎていないかを点検します。
東京ガスの方によると、一酸化炭素が増加しても臭いで気づくことはまれで、気づかないうちに頭痛などの症状が起こってしまう危険があるそうです。

検査の結果、我が家の3台はどれも故障はなく、きちんと動作することが確認されました。ひとまず安心です。

ガスヒーターの天敵はホコリなどの汚れ

注意を受けたのがヒーター背面についたフィルターの状態。

ホコリなどで目詰まりしたフィルター

たしかにホコリで目詰まりしてかなり汚れてしまっています。

ホコリなどで目詰まりしたフィルター

毎春、使い終わったヒーターをしまう際にはフィルターのホコリをホウキで払うことにはしているのですが、どうもきれいになりきらず…。
どうやって掃除すればいいか聞いてみると「フィルターは水洗いしていただいて大丈夫です」とのことでした。水洗いOKとは初耳でした。早速、シャワーで洗浄しました。

※フィルターを水洗いする際は取扱説明書をよく読んで確認を

シャワーでフィルターを洗浄

フィルターはちゃんと乾かしてから取りつけます。

ホコリといえば、さらに心配なこともあります。それが、点検を受けた3台のうち、もっとも古い1995年製のヒーター。

1995年製のガスファンヒーター

やはり製造から25年を経過したこともあり、内部にかなりホコリがたまってしまっているそうです。

ガスファンヒーター内部にたまったホコリ

これはヒーターの内部にライトを当てて見せてもらったところ。目に見えて分かるくらいホコリが付着しています。こうなってくると、故障のリスクが高まるそうです。

古い機種の場合はオーバーホールよりも買い替えがお得?

これくらい汚れがたまった状態だと、東京ガスとしてはオーバーホールをおすすめするんだそうです。
オーバーホールとは、ヒーターを分解して清掃と点検、修理をおこなうこと。きちんと汚れを落とせばより安心して使えるのですが「これくらい古い機種だと、オーバーホールよりも買い替えをおすすめします」と言われました。

その理由はずばりお金。

オーバーホールの料金が13,420円に対し、東京ガスのチラシを見ると、同じくらいのサイズの新機種に買い替えるとすると「25,800円」なのです。

東京ガスのチラシ

この価格はあくまで一例ではありますが、オーバーホールの倍出せば新品が手に入るなら、買い替えるほうがいい気がします。

ただ、現段階で問題なく動いているのは確認できたので、即危険ということはありません。今冬はこのまま古い機種を使用し、来シーズンに新しく買い替えてもいいかなと思っています。

ガスファンヒーター

ちなみに、残りの2台は2000年製と2006年製でしたが、こちらは内部の状態もそこまで悪くないそうなので引き続き使用することにしました。

ガスファンヒーターを使うときに気をつけたいこと

せっかく専門の方に話を聞けるチャンスなので、ふだんガスファンヒーターを使用するときにどんなところに気をつければいいか、聞いてみました。

換気

最初に言われたのが、「使用時には1~2時間に一度、換気をすること」。

これはご存じの方も多いでしょう。ヒーターが正常に作動していても、長時間経つと部屋には一酸化炭素が蓄積されて危険です。しっかりと定期的に空気を入れ替えることがガスファンヒーターを使用する際の基本なのですね。

ヒーターの位置

ヒーターを設置する位置にも気をつけましょう。

家具等がすぐ近くになると、ヒーターの温度が上がりやすく危険。ヒーターの前や後ろにきちんとスペースを取りましょう。

ガスコード

個人的に気になっていたのは、ガスコードは使用する度に外さなければならないの?ということ。うちではひと冬ずっとつなぎっぱなしなのです。
これについては「つけっぱなしでも大丈夫ですよ。足をひっかけたりしないように気をつけてください」と言われました。

ヒーターの点検料金は1台あたり3,300円

点検にかかった料金は、1台あたり3,300円(税込み)。我が家では3台をまとめて点検してもらいましたから9,900円でした。出張費なども込みの金額ですので、点検料金以外はかかりません。

うちのマンションではガスヒーターを使用している入居者さんも多いため、ご希望の方にはうちが費用を持つかたちで点検をすすめました。その結果、2部屋で点検を実施しました。
入居者さんにも喜んでいただけて良いサービスになりましたし、マンション内で重大な事故が発生するリスクを減らせるのであれば大家としても安心です。

古いガスファンヒーターをなんとなく使い続けている方は、一度点検を受けてみてはいかがでしょうか。

Source: 日刊住まい

お正月にガス漏れ発生!原因はガスストーブのあの部分だった

このお正月、東京・世田谷で大家をしているアサクラさんが事務所として使用している部屋でガス漏れが発生したそうです。ガス漏れの発生から、業者に依頼・点検して原因を突き止めるまでをレポートしてくれました。

1日部屋を留守にして戻ったらガスの臭いが……

築浅の高気密なマンションとちがい、うちのような築古マンションではガスコンセントにヒーターやストーブを接続して使用することができます。
入居者さんとお話すると半分くらいの方がガス暖房を使っている印象です。

今回ガス漏れが起こったのは、僕がマンション内で事務所として使用している部屋。親戚への正月の挨拶を終えて帰宅し、ちょっとした事務仕事をしようと部屋に入ると「なんだかガス臭い」気がします。

デスクが置いてある奥のリビングに入るとますます臭います。ガス機器を見ても栓が開いていたり、ホースが外れている様子もありません。これはガス漏れかもしれん…あせる気持ちを抑えて東京ガスのホームページで対応方法を確認しました。

それによると、まず「①窓の戸を大きく開け」、次に「②機器栓・ガス栓を閉め」、続いて「③メーターガス栓も閉め」るように書いてありました。早速、この手順を済ませたのち、④の手順=東京ガスに電話をしました。

実を言うと、すぐに電話するか迷いました。まだ三が日でしかも夜の10時過ぎ。事務所ですからガスが止まっても大した支障は出ないですし、翌日でもいいかなと。でも、メーターガス栓を閉めたときに目に入った注意書きが気になりました。「すぐに下記のガス漏れ専用電話にご連絡ください」

このままにして爆発事故など起きたら大変なので、申し訳ない気持ちを抱きつつ電話をかけて見に来ていただくことにしました。

ガス漏れは緊急性が高いため、お正月の夜中でも対応してもらえる

1時間足らずで東京ガスの方が到着。こんな夜遅くに申し訳ありませんと伝えると「消防・警察と同じで365日24時間対応だから大丈夫です」と気持ちよいお返事。ありがたやありがたや。

さて、我が家のガス機器はというと、給湯器と

ガス給湯器

ガスヒーターのみ。

ガスヒーター

事務所仕様になっているためキッチンは撤去してあり、ガスコンロもありません。東京ガスの方はテキパキと検査器具でガス栓やメーターをチェックしていきます。

こちらは悪い事態が起こっていないことを祈りつつ見ていることしかできません。悪い事態というのは「壁や床の中のガス管が劣化してガスが漏れている」という事態。うちのような築50年を超えたマンションでは十分に起こりえる話です。

検査の結果、やはりリビングのガス栓付近でガスが漏れているとわかりました。

ガスコンセント

幸いなことに、ガスコンセントのあるパネルまでの配管には問題がないことが判明。ここでぐっと気持ちがラクになりました。ガス栓から先なら、接続しているガスヒーターを取り替えればいいだけの話ですからね。

検査の結果、原因はガスコードの接続部分だと判明!

続いてはガスヒーター本体のチェックです。東京ガスの方のお話によると、ガスコード内の圧力を測ると、漏れがあるかないかがわかるそう。

ガスヒーターの検査

こんなふうに検査機器を接続して測ります。検査の結果、ガスヒーター本体には問題がないとわかりました。ということは、犯人はヒーターとコンセントをつなぐガスコードということになります。

ガスコードを検査してもらうと、

ガスコードの検査

やはり異常が認められました。東京ガスの方が圧力の数値を説明してくれました。

圧力数値の比較

左が正常値/右がガス漏れ

左がガスヒーターを調べたときのメーター部分で「3」のところを指し示しています。これが正常な圧力の状態。一方、右が問題のガスコードで圧力を示す針がぐんと下がっています。

コードからガスが漏れていることを意味します。「原因はガスコードの接続部分の劣化ですね」。接続部分とはここだそう。

ガスコードの接続部分

ガス栓とコードをつなぐ箇所からガスが漏れているというのです。そんなことがあるんだ…。

ガスコードの接続部分の劣化

こちらはガスコードの接続部の写真ですが、中にある黒いゴムの輪っか(パッキン)が問題の箇所。ごらんのとおりだいぶ汚れていますが、プロの目からするとかなり劣化した状態だそうです。

ガスコードの故障は、大抵の場合はこの接続部分で起こるとのことで、コード本体の破損で漏れるという例は少ないそうです。

使用禁止のテープ

というわけで、このコードはもう使えませんから、「使用禁止」の黄色いテープが貼られ、処分されます。

ガスコードは耐用年数や保管方法に気をつけよう

「昨日まではガス漏れの臭いもなくふつうに使えていたのに急に壊れるものなんですね」と僕が言うと、東京ガスの方はコードに記された数字を見せてくれました。

ガスコードの製造年

「これはこのガスコードが2006年に作られたという意味なんです」聞けば、ガスコードの耐用年数は10年が目安。すでに14年目となると故障しても不思議はないそう。

「もし今回のような事態が心配な場合は、正常に動作していても10年経ったら買い替えたほうがいいですよ」というアドバイスをいただきました。

こういう製品って、何も起きないとついつい延々と使い続けてしまいますが、ガスコードのようにトラブルが怖いものについてはちゃんと買い直すほうがいいんですね。

もうひとつ勉強になったのは、ガスコードの保管方法。先ほども書いたとおり、ガスコードの故障は接続部で起こりやすいのです。原因は、接続部に入りこんだホコリやゴミ。

夏の間など長期間使わないときにはコードをはずし、しっかりキャップをかぶせてビニール袋などに入れて保管したほうがいいそうです。

ガスコード付属のキャップ

正直に言いますが、なんでこのキャップがあるのか、前から気になってたんですよ。「コードを外したら中にはガスが入ってないんだからキャップする必要なんてないのに」って思ってたので。

このキャップには保管時にコードに埃やゴミが入らないようにする大事な役目があったのですね。大変、勉強になりました。

僭越ながら、マンション内の入居者さんにも連絡し、ガス漏れに気をつけていただくよう情報共有しました。エアコンとくらべて足下からポカポカと暖まり真冬には重宝するガス暖房ですが、万一の事故には気をつけたいものです。

【参考】

東京ガス「あれ? ガス臭い・・・」ガス臭いと気づいた時のNG対処法&正しい対処法

Source: 日刊住まい