モダンさと温かみを併せ持つ北欧風キッチンのある家

ダイニング

東京・江戸川区にあるMさんの家の敷地は、もともとは隣接する妻の実家の庭の一部でした。娘夫婦が家づくりを考えていると知り、両親がうちの庭先に建てたらどうかと申し出てくれたといいます。両親の家の南側は魅力ある立地で、川と両岸を含めた豊かな緑地帯がすぐ目の前に広がっています。

全体から細部に至るまで 数々の夢を盛り込んだ家

ダイニング親子

横長の腰高窓から明るい光が差し込むダイニングで、ランチタイムが始まります。Mさん一家は共働きの夫妻、4歳の長男、 8か月の長女の4人家族です。現在、育休中の妻は学生時代には住居学を専攻し、百貨店でインテリア関係の仕事に就いているという、いわばインテリアのプロです。それだけに、知識も情報も豊富で、家づくりに際してかなえたい夢がたくさんあったといいます。

全体だけでなく、細部にも様々な要望が盛り込まれています。例えば、ホールとLDKを仕切る木枠のパーティションはお気に入りのカフェ、2階の十字窓はファブリックショップのイメー ジを生かしたものだそう。

キッチンはタイルから棚まで 好きなものに囲まれて

親子キッチン

キッチンにも妻のこだわりが満載です。Mさんの家のキッチンは対面式で、ダイニングとの間をカウンターで適度に仕切ったセミオープンスタイルです。「アイランドキッチンみたいに常に丸見えよりは少し閉じた部分も欲しいけど、カウンター越しに家族の様子が見え るようにしたかった」と妻。

手元はカウンターでほどよく隠し、生活感を感じさせない工夫をしています。木のカウンターは北欧風のインテリアとも馴染みがいいですね。

キッチンタイルベージュ

キッチンのベージュのタイルはアドヴァンのもの

キッチン棚

ショールームを何軒も回って吟味した壁面のタイルはコンロ側と背面カウンター側で色を替える一方、壁には家を新築中に見つけたというアアルト・デ ザインの棚を設置しました。

キッチンパントリー

連続するパントリーを経由して奥に抜けられ、キッチンを中心に回遊できるので、動線もスムーズ。冷蔵庫や家電も奥のパントリーに収まっているので、表からは雑多なものが見えず、妻の理想のインテリアを保っています。

カウンター収納

キッチンの背面に造り付けた作業台兼食器棚です。通路幅を確保するため奥行きは浅いですが、食器の出し入れがしやすそう。

食洗機

妻のたっての希望で、ミーレの60cm幅の大容量の食洗機をビルトイン。大量の食器や鍋類も一気に洗えて便利だそう。

玄関ホールまで及ぶ2階からの光

玄関ホール

ホールの壁に用いたのは、夫がどこかに使いたいと熱望した大谷石です。妻好みの北欧デザインとケンカしないか心配でしたが「夫婦の折り合いはすべて建築家の東端桐子さんがうまく調整してくれました」

階段子ども

玄関からホールの見通し。モルタルの土間や外灯のような照明と相まって、空間全体に外部空間のような大らかさが生まれました。

洗面所

人造大理石のカウンターに大きなシンクを組み合わせた洗面室。横使いのボーダータイルが美しいですね。

洗面所床

洗面室の床は繊細な模様入りのタイルは平田タイルの製品。当初はホールと同じモルタルの予定でしたが、少し表情を変えてやさしい雰囲気を出したいと妻が選んだといいます。

トイレ

トイレの壁面は緑がかったグレー。同じグレーでも場所によって微妙に色合いを替えているのも、妻のこだわりです。

実家の庭だった敷地に 借景を生かして建てる

裏の川

すぐ裏手を川が流れ、向こう岸には桜並木が続く緑道があるだけでなく手前にも細長い余地があり、区が管理する多様な樹木が植わっています。建築家の東端桐子さんは実家の日当たりをできるだけ損なわず、かつ恵まれたこの借景を生かすべく、川に面した南側ぎりぎりに高さを抑えた建物を配置しました。

ルーフバルコニー

寝室の西側にあるルーフバルコニー。ここからも緑が存分に眺めらます。手前は敷地内の既存の桜が植えられています。

寝室

正面窓がルーフバルコニーに面した2階の主寝室。右手の壁の塗装は夫妻によるDIYで、英国FARROW &BALL社の塗料を使用しています。

和室引き戸

ほの暗く、こもれる部屋が欲しいという夫の願いをかなえた和室です。子どもの遊び場やゲストルームとしても使えます。こちらの濃紺の壁も自塗装しました。

ルーバー引き戸

和室の入り口をリビング側から見たところ。 木製ルーバーの羽根は可動式で風を通し、空間をつなぐこともできます。

「いつかこんな家を建てたいと、ずっと心に残っていました」と妻は家づくりを振り返ります。妻が結婚前に旅したヘルシンキで見学したという、フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトの自邸が住まいの理想のイメージでした。

明るくモダンながら木の温かみも感じられる空間は、確かに北欧デザインに通じるものがあります。

プロデュース/OZONE 家 design
設計/東端桐子(ストレート デザイン ラボラトリー)
撮影/桑田瑞穂
※情報は「住まいの設計2017年5.6月号」掲載時のものです。

Source: 日刊住まい

たった数分!日々の「小掃除」で家じゅうのキレイをキープ

年末に大掃除をした水回りや窓のサッシ。このキレイな状態がずっと続けばいいのに…と思うことはありませんか?

「定期的な小掃除で、キレイはキープできます!」と話すのは、インテリアブログを主宰するワトコさん。キレイな状態を保つための簡単なお掃除習慣を紹介します。

排水口の詰まり予防はお湯を一気に流すだけ

オキシクリーンで洗面所掃除

わが家では、市販の排水口用洗剤はほとんど使うことがありません。そのかわり、定期的に洗面ボウルにぬるま湯をためて一気に流すという、詰まり予防を実施しています。流すだけなので、掃除が苦手な方にも忙しい方にもおすすめ。
たまに、お湯を60度に設定し、オキシクリーン(酸素系漂白剤)を入れることで、嫌なニオイも防ぐことが可能です。

蛇口のすき間はデンタルフロスが便利

デンタルフロスで洗面所掃除

汚れがつきがちな蛇口のすき間。ここはやっかいで、掃除のたびに格闘する場所だったりします。使い古した歯ブラシを使う方も多いと思いますが、ストックも難しいので掃除をしたいときに必ずあるとは限りません。

そこで、試してみたのがデンタルフロス。蛇口にフロスをぐるっと巻きつけて左右を順番にひっぱり汚れをかき出します。なかなかとれない頑固な汚れがついているときは、歯磨き粉を使うと、きれいになります。

「ウタマロクリーナー」&軍手でツヤを出す

軍手とウタマロで洗面所掃除

洗面所の水栓や鏡、キッチンのステンレス部分などは、「ウタマロクリーナー」と軍手があれば掃除が楽。クリーナーを吹きつけて、軍手をはめた手でこするだけでOK。それほど力を入れなくてもツヤが出るので、定期的に行ってピカピカを保ちましょう。

窓や浴室扉のレールは歯ブラシか専用ブラシで

サッシブラシ

ホコリやゴミがたまりやすい窓や浴室扉のレールは、ブラシで掃除するのが楽チンです。家にある古歯ブラシや刷毛などでもいいですが、100均で売っているサッシブラシも使いやすくておすすめです。

入浴後にスキージーを使って浴室のカビ予防!

スキージー

浴室掃除で面倒なのが黒カビ。それなら、そもそものカビの発生を防ぐのがいちばんです。

毎日の入浴やシャワーなど最後にバスルームを使う人が、壁の水分をスキージーなどでササっと落として出る、そして就寝時まで窓を開けるか、朝まで換気扇を回すことで、黒カビの発生をかなり防ぐことができます。

入浴ついでにパパッと小掃除

洗面器をこする

お風呂掃除は個人的には好きな家事ではありません。毎日のタスクに組み込みたくないので、入浴時に少しずつ気になったところを掃除しています。

短時間でサッとできるように、掃除道具は浴室の中に置いています。見た目がいまいちだと入浴中に気になってしまうので、デザインのいいものを選ぶのがポイント。おすすめは、浴室の床洗い用ブラシ「PlaTawa for Bathバス床洗い」(テラモト)。使い勝手もよく、見た目もおしゃれで気に入っています。

先端が斜めになっているのが特徴で、浴室の角など細かいところから洗面器などの小物まで、汚れをラクにかきだせます。シリコン製なので水切れもよく、防カビ剤配合なのもうれしいポイント。

洗面所にもキッチンペーパーを常備しておく

キッチンペーパーで洗面所掃除

水回りのきれいをキープするためには、「気づいたときにサッと拭く」このひと手間が大事。そのためには、すぐ手が届くところに簡単に使える掃除道具を置いておくのが秘訣。軍手や古歯ブラシ、デンタルフロスなども紹介しましたが、洗面所にもキッチンペーパーを常備しておくと便利です。

メンディングテープでホコリを予防

わが家には洗面台と壁、隣につけたDIY棚の間に小さなすき間があります。ここに透明のメンディングテープを貼って、汚れを予防。すき間に水が入らず、サッと拭くだけでホコリもとれてきれいになります。

浴室扉のくぼみ部分や電気のスイッチカバーの上部、キッチン台と壁の間のゴムパッキンなどに貼っておくのもおすすめ。汚れてきたら取り換えるだけでOK。

毎日のちょっとしたひと手間で、家じゅうのキレイは保てます。大掃除ならぬ、毎日の「小掃除」、習慣にしてみませんか?

Source: 日刊住まい

月1回の「キッチン丸洗い」で、新築みたいなキレイをキープ

調理後にきちんと掃除をしているつもりでも、油汚れなどが意外な場所についてることも多いキッチン。毎日使用していると、どうしても新築時のようなツルツル、ピカピカのキッチンではなくなってきますよね。

だからこそ、月1回の「キッチン丸洗い」がおすすめ。SNSで家づくりやお掃除術などを発信しているbeachmamaさんに、その方法を教えてもらいました。

月1回「キッチン丸洗い」をする理由

キッチン丸洗い

キッチンは日々の調理や洗い物で、油がはねたり水垢汚れもついています。ワークトップやキッチンパネルなどの、キッチン全体の汚れを月に一度スッキリ落としてリセットすることが「キッチン丸洗い」の目的です。

丸洗い後は汚れが落ちてキレイになるだけでなく、全体のくすみが取れて明くなり、モチベーションもアップします。

丸洗いする前に頑固な汚れは落としておく

それではさっそく使う洗剤や流れなどをご説明していきます。

キッチン丸洗い

IHクッキングヒーターなどについた焦げ付きなどは、専用のクリーナーや重曹を使ってお掃除しておきましょう。重曹を使う時は少量を汚れにかけて、水をつけたラップでこするだけでも綺麗になります。

わが家では中性洗剤の住居クリーナー「万能jrくん」を使うことも多いです。水垢や焦げ付きなどの汚れをキレイにしてくれるので、あると便利です。

キッチン丸洗いの手順

ウタマロクリーナーを吹きかける

キッチン丸洗い

わが家ではお掃除の必須アイテムである中性洗剤の「ウタマロクリーナー」を使っています。

全体を丁寧に洗う

キッチン丸洗い

キッチン全体に洗剤を吹きかけたら、スポンジで全体を丁寧に洗っていきます。シンクはもちろん、ワークトップ、普段は掃除をしない立ち上がり部分なども、水垢がついていたり油はねがあったりしますので丁寧に洗ってあげましょう。

キッチン丸洗い

IHも同じように洗っていきますが、こちらは隙間から本体内部に洗剤などが入り込まないように気をつけながら洗います。タオルなどに洗剤をつけて、汚れを拭き取る形でも大丈夫です。

キッチン丸洗い

キッチンパネルは油汚れでベタベタしてる場合も多いので、念入りに掃除しましょう。ウタマロクリーナーの泡は弾力があり、泡がたれてこないので掃除もしやすいです。

泡を拭き取る

わが家ではペーパータオルで、最初に泡を集めてから再度水拭きをしています。コンパクトな水切りスキージーなどを使用しても良いと思います。

キッチン丸洗い

泡をある程度取り除いてから、一度ペーパータオルを洗って、丁寧にキッチン全体を水拭きしていきます。これを数回繰り返します。

仕上げの除菌スプレー

キッチン丸洗い

最後に乾いたペーパーに除菌スプレーを吹き付けて、全体を仕上げ拭きすれば丸洗い完了です。新築時のような、ツルツル、ピカピカのキッチンになっているはずです。

キッチン丸洗い

月に1度キッチン全体を丁寧に洗うことをルーティーンにすると、毎日気持ち良くキッチンを使えます。ぜひトライしてみてくださいね。

※掃除の際は十分な換気を。洗剤の取り扱いには気をつけましょう
※システムキッチンやIHクッキングヒーターのお手入れ法については取り扱い説明書をよく読んでから行ってください

Source: 日刊住まい

メリハリある予算配分でキッチンに熱量を注いだリノベ

コの字型の大きなキッチン

古いものが大好きで、リノベに興味津々だった妻に対して、夫は賃貸派だったというM邸。

とはいえ、以前住んでいた賃貸の部屋を「画一的で面白くない」と感じていた夫は、様々なリノベ事例を見るうちに心が動かされ、妻の熱意に押されて中古マンション購入+リノベーションを決意。

物件探しからワンストップで依頼できる会社を探していたところ、雑誌で知ったnu(エヌ・ユー)リノベーションの完成見学会に参加して、依頼をすることに。

都内にある築33年の大規模マンションの一室を購入し、予算内に収まるよう調整を重ねながら理想の住まいを手に入れました。

躯体現しでラフに仕上げたLDK

カーテンなしの明るいLDK

それぞれの職場へのアクセスのよさ、敷地内の豊富な緑、そして貫禄あるシンボルツリーに惹かれてマンション購入を決意したMさん夫妻。

古いものや経年変化で味が出るものが好きで、リノベへの熱量が高かったという妻は、ピンタレストなどを駆使してイメージを膨らませ、自ら20~30枚もの絵を描いて担当デザイナーにリノベのイメージを伝えました。

そんな妻が細部にまでこだわったLDKは、コの字型キッチンが主役の明るい空間。16階という高さのうえ、隣の棟と距離があり、カーテンなしでも気兼ねなく暮らせます。

グリーンを置いたリラックススペース

リビングには大小さまざまなグリーンが配置され、リラックスできるスペースに。以前は個室だった部分の壁を取り払い、リビングに取り込みました。

躯体現しのクールな天井には、京都にアトリエを持つ、照明や生活金物の工房「千」の真鍮の照明を。

キッチンには妻のこだわりが満載

躯体現しの天井

料理好きの妻がこだわった大きなコの字型キッチンは、家族団らんの中心に。キッチン天板とテーブルの高さを揃えたいという希望から、リビングの床を10cmアップ。

妻がサイズを測って絵を描き、細かくオーダーしたという徹底したこだわりが形になりました。

ラフな空間にマッチするキッチン

IH調理器と食洗器、水栓は既存のキッチンに付いていたものをリユース。収納はすべてオープンなので、どこに何があるかひと目で分かって便利なのだそう。

また、キッチン腰壁に張った化粧板は、妻いちばんのお気に入り。アメリカのカフェの写真からイメージしてオーダーしたもので、2色のオイルをランダムに塗ってラフな印象に仕上げています。

ダクトレールに吊るしたドライフラワーや存在感あるチェストが、躯体現しのクールな空間にマッチしています。

優先順位をつけてコストコントロール

拡張したモルタルの玄関土間

玄関は廊下だった部分を取り込み、広々としたモルタルの土間に。下駄箱代わりのロッカーは、実はオフィス用。中古のオフィス家具を扱うオンラインストアで購入したもので、隣に並べたアンティークのチェストともよく似合っています。

そして、玄関を入った先にはLDKに続く廊下があります。妻はキッチン天板の高さやデザインを決める際に、玄関や廊下からの見え方にもこだわったのだそう。

キッチンスペースの奥には、背の低い壁を交互に立ててゆるく仕切ったふたつの子ども室があります。ウォークインクローゼットを設置する予定でしたが、コストの関係で先送りに。いずれ自分たちで手を加えることを楽しみにしているそう。

現在、右の部屋はプレイスペースとして、左の部屋は多目的室として使っています。

使い勝手のいい洗面化粧台は既存のものをそのまま利用。以前の持ち主が3年前に水回りをリフォームしていたため、洗面台とバスルームは設備だけでなく建具や床材、クロスまで既存利用できるほどきれいな状態でした。

水回りを既存利用してコストカットする分、妻こだわりのキッチンに予算を投入して、予算をコントロールしています。

夫が予算管理をしながら、妻はキッチン中心に徹底的にこだわりを伝えるという二人三脚で、無事予算内で理想の空間を実現できたMさん夫妻。「リノベは何事も優先順位をつけるのが大事。今回予算が足りなかった箇所は手をつけずに、2回目のリノベに楽しみを取っておこうと思います」と話してくれました。

設計・施工 nu(エヌ・ユー)リノベーション
撮影/水谷綾子
※物件価格、工事費、ご家族の年齢等の情報は「リライフプラスvol.30」取材時のものです

Source: 日刊住まい

キッチンを円筒の中に?実は大勢で楽しむのに最高でした

キッチン外から

都心のアパートで暮らしていた小川さん夫妻が新居を構えたのは、郊外ののどかな住宅地。約90坪の敷地に建つ、外とのつながりを大切にしたおおらかな住まいです。

小川邸はいたるところにこだわりが見られますが、その中でも印象的なのが丸い壁に囲われたキッチン。ホームパーティーが大好きなご夫妻は、「白ワインの似合うキッチン」をテーマに設計を依頼したといいます。
生活の中心ともなるキッチンは、一人でじっくり、ときには大勢でにぎやかにと、多彩な楽しみ方ができる場所となりました。

レストランの厨房のように大勢で立てるキッチン

小川さん夫妻は、昔から友人を招いて食事やお酒を楽しむことが大好きで、「ウィスキーの会」などテーマを決めたホームパーティーを定期的に催していました。

しかし、「以前暮らしていたアパートのオープンキッチンは食事中に洗い物が目に入って気になるし、ニオイもこもりやすくて。日当たりが良すぎるのも落ち着きませんでした」と妻。

LD

そこでニコ設計室の西久保毅人さんが提案したのが、キッチンを丸い壁で緩やかに区切るプランでした。リビングダイニングの吹き抜けを貫く円筒形の壁の中にキッチンを収め、ところどころに窓をしつらえています。

中央に置かれた大きなテーブルは作業台になり、レストランの厨房のように大勢で料理を楽しむこともできます。

キッチン内部

ちなみにこのテーブルの天板は、祖母から譲り受けたものとのこと。機能性だけでなく、大切な家族への思いも感じられるキッチンです。

さて、テーマの「白ワインの似合うキッチン」ですが、どのように形にしたかというと…、

こもれるキッチン

壁と天井をダークグレーに塗り、床も一段下げてシックな雰囲気に。

オリジナルのキッチンは温もりある木を採用し、正面の壁にタイルを貼って味わい深い空間に仕上げました。明るいダイニングとは対照的に落ち着きのあるしっとりとした空気が流れています。

パントリー

大容量のパントリーも設けているので、つねに空間をすっきりと保てるのもポイントです。

天板

キッチンの壁に開けた横長の窓のようなスリットもユニーク。リビングのソファに座ったときに、ちょうどキッチンに立つ人の顔が見える位置なのだそう。
コーヒーを手渡したり、会話したり、子どもの様子をうかがったりすることができます。

料理

「夜中にジャムを煮たり、黙々とサヤインゲンの筋取りをしたりするのが好き」と妻。集中できるキッチンでは、作業もはかどりそう。

テラスなど、外部空間を取り込んだ開放的な暮らし

夫妻の理想は、テラスでビール、庭でバーベキューなど外部を取り込んだ開放的な暮らし。西久保さんは、広い敷地に住居とガレージのある離れを配置して渡り廊下でつなぎ、随所にテラスやピロティなどの屋外空間を点在させました。

テラス

渡り廊下上部は気持ちのよいテラス。手前に離れがありますが、その離れの屋根で道路からの視線が遮られ、日なたぼっこやプール、物干しに活躍しています。

さらに、リビングは地面より1.4m高く、テラスは1.5階と、スキップフロア構造で高さを緩やかに変えているので、室内外のつながりが立体的で、室内のどこにいても庭やテラスを近くに感じることができます。

リビング

リビングダイニングだけでなく、丸い壁で囲ったキッチンとその上部の子ども部屋からも庭を眺められるのもうれしいですね。

外部空間

子ども室(現在は書斎)へはブリッジのような通路を渡って行くことも可能。高低差に富む構成が暮らしに変化を生んでいます。

バスルームや書斎にもこだわりを詰め込んで

2階に配したバスルームもこだわりの場所。
「入浴時間以外も豊かな空間にしたい」と、テラスと同じデッキの床でフラットにつなぎ、開放的なガラス張りで屋外の延長のように仕上げました。
そしてバスタブは庭を眺められるよう、角度をつけて配置。
バスルームは、住まいで最も日当たりのいい場所に設置しました。

バスルーム

洗面室は、洗面ボウルとモルタルのカウンターが実験室のような雰囲気。ミラーの折り戸を開くとバスルームとつながり、長男が赤ちゃんのときは湯冷めしないようここで受け渡していたそうです。

キッチン上部の子ども部屋は、現在は書斎として活用。書棚は壁の骨組みで本来隠れる部分でしたが、施工中に見た夫妻が「このまま書棚にしたい」と希望しました。

書斎

偶然にも文庫本がぴったり収まるサイズでした。長男はまだ1歳なので、しばらくは書斎として活用できそうですね。

さらに、自動車レースやアウトドアなど、多趣味なご夫妻。ガレージの壁に自転車を収納したり、ボルダリング用の壁をつくったりと遊び心も忘れてはいません。暮らしも趣味も満喫できる住まいを、Oさん夫妻は目いっぱい楽しんでいます。

設計/西久保毅人(ニコ設計室)
撮影/中村風詩人

※ご家族の年齢等の情報は「住まいの設計2017年5月号」掲載時のものです。

Source: 日刊住まい

にぎやかに人が集まるオープンキッチンのある家。バースカラーもアクセント!

アイランドキッチン

愛知・碧南市の静かな住宅地に建てられたT邸。庭には芝生が広がり、ガラス張りのダイニングが張り出すように建っています。

夫妻はともに客をもてなすのが大好き。特に妻は社交的で家には年齢も職業も様々な仲間がよく集まり、ときには講座や演奏会などを開いているそうです。

ゲストを迎え入れるガラス張りのダイニング

家族は夫婦と20代の姉妹。夫の父が所有していた敷地を譲り受け、ゆったりとした広い家を新築しました。
設計は、インターネットで探し、家族で検討した結果、岐阜に拠点を置く建築家・GA設計事務所の玉木直人さんに依頼することに。玉木さんの手がけた事例を見た娘さんが「こんな家に住みたい」と関心を寄せたのがきっかけだったそうです。

新築にあたって希望したのが独立性のあるキッチン&ダイニングルームでした。

外観

敷地は南東に開けた採光性抜群の土地。玉木さんは建物を道路から奥まった位置に寄せ、張り出すようにガラス張りのダイニングを配置しました。

こちらがそのダイニング。開放感たっぷりのダイニングは室内から庭の緑が楽しめ、そのまま外にも出られます。

ダイニング

つまり、庭からダイニングへ直接出入りすることも可能。ガラス張りのダイニングで、外で、「ようこそ!」と夫妻はゲストを明るく出迎えます。

テラス

庭に面したテラスは憩いの場。気候のいい日には、テラスに腰かけてワイワイすることも多いそうです。

ダイニングテーブル

仕上げの床にも注目を。キッチンからダイニング、そしてテラスまで床を磁器タイルで統一しています。それが室内外の広がりと一体感を生み出しています。

集い

この日も家族と気のいい友人たちが集まって、ランチパーティが始まりました。

料理

お料理は見た目も華やかで、品数も豊富。明るい日差しが降り注ぐ空間に、おいしそうな香りが漂っています。

みんなで囲めるアイランド型の高性能キッチン

そしてもう1つ重視したのが、大勢でも囲めるアイランドキッチンです。

キッチン正面

玉木さん設計の家のキッチンは、その大半がF-FURNITURE藤岡木工所が製作。高性能な機器類を備えつつ、ボディの扉を突板仕上げとし、居住空間にしっとりと馴染ませているのが特徴です。T邸ではオークを採用しました。

そしてワークトップは幅2600㎜、奥行き1100㎜のゆったりサイズ。

ワークトップ

広さを生かしてお料理を一気に盛りつけます。盛りつけているのは、人数分のチキンカレーと五穀米のプレート。

ところでスッキリとしたキッチンですが、収納はどうなっているのでしょうか?料理2

食器などの収納は、壁面をフル活用した造り付けの棚に加え、対面側にある奥行き浅めの棚で万全。壁面収納の裏側には広めのパントリーがあり、ストック品が取り出しやすくなっています。

キッチンを軸に、両手を広げたような2つの動線

T邸は敷地の広さを生かし、キッチンを軸にして、両手を広げるように2つの動線を実現しました。1つがダイニングから外部、もう1つがリビングから玄関、さらに2階を結ぶ動線です。

リビング

リビングはいつでもくつろぐのに最適な場所。ダイニングと雰囲気を変え、床材には白く塗装したオーク材を採用。全体に白っぽい空間の中、パープルの扉がよく映えます。

窓側には薪ストーブが置かれ、ソファの背面には書斎コーナーも。
リビング2

「書斎は階段下を利用した小さいスペースですが、こもった感じで落ち着けます」と夫。

和室

玄関ホールの北側に位置する和室は、ゲストルームでもあり、妻が主催する講座の講師の控え室としても利用されます。オリジナルの障子戸や鳥の子紙を使った建具が温かな雰囲気。

ダイニング2

この家の1階はダイニングとリビングが緩やかにつながりながら、ダイニング側とリビング側、双方にエントランスがある利便性を備えているのです。

家族それぞれのバースカラーを生かした空間

そしてごらんのとおり、2階に配された個室内はとても色彩豊か。実は妻は、バースカラー(生まれ持った本質・気質をカラーで表現したもの)のシニアインストラクターなんです。

寝室主寝室は、壁とカーテンに妻のバースカラー、パープルを使用。個性的な色合いなのでつくりはシンプルにし、置き家具も最小限にしたそうです。

姉妹の部屋は基本的に個室ですが、引き戸を開ければワンルームに早変わり。

子ども室1

イエローの壁の方が長女の部屋で、ブルーが次女の部屋。

子ども室2

次女の部屋にはユニークな段差がつけられ、いわば「洋風小上がり」です。幸運を予感させるバースカラーは美しい色味で室内インテリアのオシャレなアクセントに。こんな部屋なら日々、元気と安らぎを与えてくれそうです。

最後に浴室回りをご紹介しましょう。
浴室

建物の北西側コーナーに位置するバスルームは、窓の外に小さな坪庭を設けました。湯船から戸外の空気や植栽の緑が感じられるなんて、最高の癒しですね。

浴室

洗面室はバスルームとガラス戸で仕切られ、さらにハイサイドライトを設けて開放感をアップ。パウダーコーナーは、天板とボウルに人造大理石を採用しています。カウンターが広くてとても使いやすそう。

ここまでT邸をご紹介してきましたが、この家からは自分らしい家で過ごすことの幸福感が伝わってくるようでした。

妻はこれまでも行ってきた講座などのイベントをより充実させたいと、将来的な希望も語ってくれました。こんな家なら、妻の希望もすぐに叶いそうですね。

設計/玉木直人(GA 設計事務所)
撮影/日紫喜政彦
※ご家族の年齢等の情報は「住まいの設計2017年5月号」掲載時のものです。

Source: 日刊住まい

「台所仕事がつらい!」を解決する優秀アイテムとは?

キッチンでの作業はほとんどが立ち仕事。仕事や育児など、一日フル活動したあとにキッチンに立つのはとくに大変です。

そんな台所仕事を少しでもラクにするアイテムを、ライフオーガナイザーで整理収納のプロ・田川瑞枝さんに教えてもらいました。

キッチンに小さな椅子を1脚、置いてみる

仕事も家事もがんばる人は、どんなに疲れて帰ってきても、食事づくりも手を抜かない傾向が。コンロにシンクに食器棚に冷蔵庫にと、あちこち動き回るから、疲れた体にはこたえますよね。

でも、鍋で煮込んでいる時間、レンジをかけているわずかな時間、少し手がとまることもあります。

そんなとき、ちょっとでも座れる場所があると、体を休ませられます。背もたれ付きの大きな椅子でなくてOK。小さな椅子を1脚、キッチンに用意してみましょう。

狭いキッチンにも置けるミニスツールがオススメ

そうはいっても、うちのキッチンは狭すぎて椅子を置く場所がない…。そんなケースでは、ミニスツールを選ぶのが正解です。

一般的なスツールは円形が多いのですが、四角形や台形に近いデザインだと、壁際に寄せたとき、足元が邪魔にならず省スペースでおさまります。折り畳み式のスツールなら、使わないときはしまっておけるのでさらに便利。

わが家で使っているのは、NOCEのミニスツール。

座面の奥行が17㎝と小さめですが、ちょっと腰かけるには十分。奥行きが狭い分、場所も取りにくいので狭いキッチン向き。インテリア性も兼ね備えているので、お気に入りの雑貨を飾る台としてもオシャレです。

腰かけるだけじゃない!便利な使い道もいろいろ

とくに狭いキッチンの場合は、椅子としての役割だけでなく、いろいろ使えるとさらに重宝。

木製などの平らなデザインの座面を選べば、小さなキッチンにありがちな作業スペースが足りない!という悩みも解消。スツールにトレーを載せて、ちょっとした作業台として使うことも。もちろん、踏み台としても便利です。

新築やリフォームのキッチンプランでは、ゴミ箱の置き場を計画するケースも多く見られますが、それと同じような感覚でミニスツールの収納場所も考えてみては。初めから置き場所があると、キッチンの床スペースをより広く使えます。

ミニスツールは通常の椅子より軽いので持ち運びやすいのもメリット。キッチンだけでなく、家中あちこちで活躍します。たとえば、洗濯物を干すときは洗濯カゴを乗せる台として、玄関に置けば靴を履くときに腰かけられて便利。来客時には予備の椅子としても使えます。

家事の手間がほんの少しあいたときに、お気に入りのスツールに腰かけてプチブレイク。そんな暮らし方も素敵ですよね。

Source: 日刊住まい

収納王子コジマジック、キッチンを選ぶ

コジマジック

自らの収納ノウハウを詰め込んだ「収納御殿」の実現を目指し、リノベーション専門誌『リライフプラス』の連載「収納王子コジマジックの家づくり武者修行!」でも修業を続けてきた収納王子コジマジックさん。

2019年7月末、ついに東京・目黒区内の閑静なエリアで理想の土地を入手。予算は土地+3階建てで約1億円。100件以上の土地を見学して「初めてピンときた!」という物件を手に入れ、建築会社も決定。いよいよ間取りを考える段階に突入します。

下は完成予想の外観パース図。シュッとしていてカッコいいですね!間取りもさることながら、どんな設備機器を選んだのかも気になるところ。

建物外観やや右側から

今回は、家の中心であるLDKの、そのまた主役と言ってもいいキッチン設備選びに密着しました!

すでに何度か訪れていたウッドワンのショールームへ

コジマジックさんと奥さまが訪れたのは、新宿・西新宿にあるウッドワンのショールーム。友人でもある人気インテリアコーディネーター・小島真子さんのご紹介で、これまでにも数回訪れていたそうです。ウッドワンは無垢材を生かしたキッチンや床材、建具などで知られるメーカー。

「家を建てた友人や知人に機器類の情報をあれこれ聞いたところ、キッチンに関しては何人もの方からウッドワンさんをオススメされて。無垢材を生かしたシステムキッチンがとにかく素敵だと。建築会社の方も勧めてくださるので間違いなさそう!と、ほぼ一択でした」(コジマジックさん)。

デザインはアイランド型と設計当初から決めていたそうです。というのも「現在住んでいる賃貸の戸建ては、キッチンがすごく閉鎖的なんです。だから四方がオープンで行き止まりがなく、子どもたちの姿が見渡せるリビングダイニングにしたかったんです」。

最初に惹かれたのは男前なキッチン

「これ、めちゃくちゃカッコよくないですか?」(コジマジックさん)。シンプルでやや武骨なデザイン、黒のアイアン素材のフレームなど、いかにも男性好みのモデルです。「建てる家では、階段の手すりも黒のアイアンなんですよ」。

キッチン正面から。横に2人

このキッチン、テレビドラマの撮影にも使われたとか。「妻もカッコいいとは言ってくれたものの、そんなに乗り気ではなかったんです」。

奥さまは言います。「カフェとかなら素敵だと思うんですけど、収納部がオープンすぎて、収納が苦手な私にとっては、使いこなすのが難しそう」。なるほど、小さい子どもたちがいる日常で、オープンな収納部をいつもキレイに整えておくのは努力が要るかもしれません。

決めたのは無垢材の魅力たっぷりのタイプ

コジマジックさんと奥さまが「これなら納得!」と一致したのがこちらのキッチン。

キッチンで顔を合わせる2人

「無垢材ならではの木の質感がすごくステキ。2階に上がってこれが目に入ると、絵になるなあと感じました」とコジマジックさん。樹種は、ニュージーランド産のパイン材。質感が柔らかめで温かみがあり、住宅の様々な部材に使われる汎用性の高い樹種です。

表面に「浮造り加工」を施して木目の凹凸を強調しているのも特徴。色は6色用意され、2人が選んだのは、下のキッチンに張られているミディアムブラウン色です。

コジマジックさんと奥さまは、建材メーカーから借りてきたキッチンの床材サンプルを置いて組み合わせを確認中。「どうだろう?」「いい感じだよね」とニッコリ。

床材サンプルと2人

ここで一応確認。キッチンに無垢材ってどうなの?

もともと木を使ったキッチンがいいなと思っていた夫妻。ただ、どこかでお手入れが大変なのでは、と不安もあったそうです。「無垢材に水や調味料、油が染み込むなど、支障はないのでしょうか?」と、コジマジックさんが質問。

ウッドワンの担当者の回答は……「木の表面に施したウレタン塗装が塗膜となり、液体が染み込みにくい仕様になっています」と説明。

その効果を実感できるコーナーもありました。

2つの板(右はウレタン塗装なし、左はウレタン塗装あり)にしょうゆを垂らして放置。30分経ったところで、ティッシュで拭き取ります。右を拭き取ったら茶色いシミがしっかり残りました。左は……。板切れ2つ。1つを拭き取り1つを指さし。

ご覧のとおりキレイに!

2つの板を拭き取り終えたところ。

ウレタン塗装アリの方は「しょうゆがすっかり消えている!」とふたりともビックリ。しょうゆ以外に、オイルやカレーのルー、コーヒー、漂白剤(塩素系)などもキレイに取れるそうです。

2つの板を持つ男性

ともあれ、これで不安もなくなり、先ほどの無垢材キッチンに決定!

なお、展示品は対面側が一部オープン仕様になっていましたが、全面扉つき収納のデザインを選択。この収納部には化粧品、薬、幼稚園関係の書類、裁縫道具などを入れる予定だそうです。

「洗面室にメイクのコーナーをつくろうかと妻に言ったんですが、子どもたちはたいていリビングダイニングにいるので、できることはなるべく同じ空間でしたい、ということで対面側収納を化粧品の定位置に」(コジマジックさん)。

扉も様々なデザインが。惹かれたのはフラットタイプ

扉のサンプルを手にする男性扉の仕様も、多くのデザイン・組み合わせから選べます。掘り込みの有無、ハンドルの有無、ハンドルのデザインやカラーなどディテールのバリエーションも豊富。キッチン側の引き出しはフラットな面にブラックの木製ハンドルを組み合わせました。

「掘り込みがあると、ちょっとカントリーっぽい感じになってわが家のイメージとは違うかなと。あとホコリも気になっちゃって(笑)」。家の中のちょっと面倒な箇所のお掃除担当・コジマジックさんならではの目のつけどころです。

また対面側の収納部は、上部にJ型の掘り込みを入れる仕様で、見た目をスッキリとさせました。

天板はキズが目立ちにくい人工大理石に

次は天板のセレクトです。天板は大きく分けてステンレスと人工大理石の2種類。奥さまがポイントとするのはキズの目立ちにくさで、その点では人工大理石に軍配が。

夫妻が選んだのは、右の黒っぽい人工大理石。黒地に白の紋様がほわっと入り、ナチュラルな透明感が感じられます。ちなみに左の石目柄も割合ポピュラーなモデルだそう。

天板サンプル黒と白

さらにミディアムブラウンの扉材との相性も確認。右はウッドワンショールームの松本果奈さんです。

3人で天板サンプル選び

シンクも人工大理石製。シンプルなスクエア形状で、人工大理石ならではの滑らかな質感です。シンクと天板の間は継ぎ目の目立たないシームレス接合。

「掃除の手間がラクになっていいですね。ココ大事!」。ツボはやっぱりそこなんですね!

シンクを指でなぞる男性

シームレス接合にズームイン。天板とシンクが一体化しているかのよう。

人造大理石ディテール

加熱機器回りは、特に掃除のしやすさに着目

「レンジフードはこれが素敵。デザインがミニマルでフード本体がスリム。めっちゃカッコいい」とナデナデする夫妻。同時吸排仕様の高機能も高ポイントです。

さらにフィルターレスでお掃除も簡単。「掃除するのはほぼ僕なので、助かります(笑)」。展示品は壁付けタイプですが、キッチンはアイランド型なので、天井取り付けタイプを選択。

レンジフードに触れる2人

また加熱機器は「掃除がラクなので(笑)」、IHヒーターを注文。コジマジックさん、またしてもそこですか!

選んだのは、天板とよくマッチする黒のトッププレートのモデル。日立の新製品で、献立決めや調理の設定がスマホでできるそうですよ。

奥様が熱望した食洗機はミーレに決定

「絶対につけてほしい!」と、珍しく奥さまの主張が強かったのが食洗機。

「よく自宅でママ友や子どもたちとご飯を食べたりするんですが、今の家には食洗器がないので、食器洗いはママ友のみんなが協力して洗ってくれるんです。せっかく楽しい時間を過ごしても、それで現実に戻ってしまうのが残念で……。普段から洗い物は多く、食洗機はマストで設置をお願いしました」と奥さま。

友人にもオススメを聞き、選んだのはミーレの食洗機。「容量がたっぷりあって、収納部がガバッと手前に開くので食器をどんどん入れられる。カトラリートレイも便利そうですね」(同)。

食洗機と夫妻

収納部も抜かりなくチェック!

収納部も次々チェックする夫妻。左はシンク下の引き出し収納。「ここにはザルやボウル、密閉容器やサラダスピナーなど、水でを使うモノを収納すると便利なんですよ!」とコジマジックさんの収納セミナー開講。縦に5つ並んだグレーのボックスは、ロック付きの包丁差し。小さいお子さんのいる家では、安全で助かりますね!

右は、キッチン背面に設置する収納部。「ゴミ箱もスッキリと内蔵されていていいですね」と夫妻。

収納部覗く2人2点

シンク下の引き出し収納には、インナー引き出し「引き出しポケット」をプラス。よく使うラップ類などを入れるのに重宝しそうです。「スペースをより有効活用できていい」とコジマジックさん。

このほかコンロの「スパイスボックス」、重いモノを入れる「アンダーストッカー」も組み合わせることにしました。

収納内部。上段にラップあり。

キッチン背面には観音開きのシンプルな吊戸棚もついています。色はもちろんミディアムブラウン。

吊戸棚を開ける2人

動線も考慮してコジマジック・キッチンが完成

最後に、これまでに決めた項目の確認と、背面収納の打ち合わせ。

デスクで3人打ち合わせ

背面収納は、今持っている食器の大きさや数に合わせて棚位置などをカスタマイズ。作業動線も考慮して、ゴミ箱や家電収納の位置を決めていきます。

例えば「ゴミ箱は作業台の斜め右後ろにあると使いやすいかな。電子レンジはこっちにある方が便利かも」と奥さま。図面に細かな調整が加えられていきます。

図面を修正を入れる

「オーダーキッチンではないけれど、変更やカスタマイズが柔軟にできて助かりました。理想のキッチンを実現できそうです」(コジマジックさん)。

「搬入される日が今から楽しみです!」(奥さま)。

ウッドワンプラザ新宿

東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー/リビングデザインセンターOZONE6F
営業時間:10:30〜19:00   休館日:毎週水曜日(※祝日は開館)年末年始・盆休み    tel:050-9000-3406

収納王子コジマジック
【一般社団法人日本収納検定協会 代表理事 小島弘章】
片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で25 年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア的存在。収納に“ 笑い”を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上、著書・監修本は累計40万部を超える。“収育”を理念として掲げた日本収納検定協会を設立し、お片づけを楽しむ検定「収納検定」をスタートさせる。そのほか収納グッズ開発やマンションの収納監修など、日本や中国を中心に幅広く活躍中。
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山田耕司=撮影  田中敦子=取材・文

 

Source: 日刊住まい

料理を楽しめる、夫主導でつくったオリジナルキッチンのある家

書棚がパーテーション

都内城南エリアの物件を10件余り内覧したYさんが住まいに決めたのは、渋谷区広尾にある築44年のヴィンテージマンション。契約時の状況のまま引き渡す「現状有姿」という条件だったため、立地の良さに対して物件価格は抑えめでした。

個別セミナーで好感触だったnu(エヌ・ユー)リノベーションに依頼し、工事費1315万円をかけてつくり上げたのは、個性的なキッチンが主役の空間。大満足の仕上がりのキッチンで、料理好きの夫の料理のやる気がさらにアップ。料理を存分に楽しめる住まいを手に入れました。

躯体表しの天井×温かみあるインテリアが調和

無垢カラマツのフローリング

Y邸の大きなLDKのセンターにあるのは、夫主導でつくられた木の温もりが感じられるアイランドキッチン。無垢カラマツ材のフローリング、天板、書棚、カラフルなクッションなどの温かみのあるインテリアを、コンクリート現しの天井がクールに引き締めています。

キッチン横にある大きな書棚は、キッチンとPCコーナーをゆるくゾーニングする役目も。背板がなくフレームのみなので、書棚越しに会話することもできます。

夫主導でつくったオリジナルキッチン

テーブルを兼ねるキッチン天板

家づくりで最も力を注いだキッチンは、グラフィックデザイナーである夫が主体となって、デザインから仕様までこだわりました。

夫は一時期カレーづくりにハマり、それを機に幅広く料理に親しみ、今では日々の食事をつくる腕前の持ち主。「デザイン的には、テーブルを兼ねられる木の天板のアイランドにしたかった。そこで、トッピングするように据えられる独立型シンクとレンジはトーヨーキッチンのPUTTONを使いたい、とほぼ決めていました」と夫。

ダイニングテーブルもありますが、たいていはキッチンカウンターで食事をとっているのだそう。

キッチンはオープン収納

天板には強度と耐水性に優れた集成材を採用。あとから天板に置いたかのような高さのあるシンクのおかげで水はねも少なく、安心して木のキッチンを実現できました。

木のテーブルのオリジナルキッチン

カウンターの腰壁はモルタルで仕上げ、ステンレスや木とのコンビネーションで居住空間に融和しています。

また、キッチン背面はオープンで取り出しやすい収納を中心に配置。おもに妻がパンを焼くのに使うミーレのオーブンを組み込んでいます。

キッチン収納

配管や梁を巧みにかわして棚を設置。カウンターの表面には後付けでアクリル板を貼りました。また、シンク下には出し入れしやすい「ペリカンボックス」を重ねて置き、雑貨などの収納に活用しています。

こだわりのガスキッチン

キッチンは夫がメインで使うため、高さはやや高めの85センチ。シュミレーションをして夫妻ともに使いやすさを確認しました。また、コンロはガスもIHヒーターもどちらも選択可能でしたが、夫妻は直火を使いたいとガスをチョイス。

全面タイル貼りのこだわりの浴室

タイル貼りの浴室

キッチン同様に気合を入れてつくったという浴室は、白いタイルが隅々まで精緻に貼られています。浴室のレイアウト変更により、バスタブは既存よりも広いものを設置することができました。シャワーからの水流が扉にかからないように、シャワーの設置位置を工夫するという細やかな配慮も。

浴室の扉は分厚いステンレス

浴室と同空間にある洗面室も、同じくタイル貼りに。そして、浴室の扉は分厚いステンレスで造作しました。「家でいちばんお金がかかったところかも(笑)」と夫。

壁一面を引き戸にして可変性のある個室に

壁全体が引き戸の洋室

玄関土間の左側は独立した洋室でしたが、壁全体を引き戸に変更。全開すると土間とひと続きのホール空間に早変わりします。内部には間仕切りを付け、背後をクローゼットにしました。

引き戸を閉めれば壁のように

引き戸を全閉すると、壁面のようにスッキリとした納まりに。

和室から寝室に

洋室の隣にある寝室の扉も引き戸。南側に大きなクローゼットを設け、寝室と廊下の二方向から出入りできるレイアウトにしています。

大容量のオープンシューズクローゼット

シューズクローゼットは梁まで届く大容量。ドアを開けたとき視界に入らない位置なので、オープンな棚にして通気性と出し入れのしやすさを優先しました。

また、玄関ホールにあるトイレは位置は既存のままですが、内装と設備はリフレッシュしています。狭い空間なので、タンクレスの便器を使用し、コーナーに手洗い器を設置することでスッキリ感を演出。

要望を叶えたキッチンはますますやる気を上げてくれたようで、夫は妻が職場に毎日持参する弁当作りも担当しているのだそう。「朝つくるのを見ていますが、昼にふたを開けて食べるのがまた楽しみ。温かくてありがたいです」と妻はうれしそうに話してくれました。

※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。

設計・施工 un(エヌ・ユー)リノベーション
撮影 山田耕司

Source: 日刊住まい

キッチンが自慢のリノベ。カジュアルレストランみたいにタイルが鮮やか

ステンレス天板のキッチン

結婚を機に新居探しを始めた藤井さん夫妻は、内装にコストをかけられる中古マンション×リノベーションを選択。
京都を中心にリノベーションを手掛けるリボーンキューブの作風に魅せられ、物件選びの段階から相談をしました。

そして購入したのは、京都府八幡市のエレベーターのない団地の最上階にある、約77平米で550万円の物件。
お菓子作りや料理がしやすいキッチンにこだわり、工事費1150万円(設計料・施主支給品込)をかけて、タイルや塗装で彩鮮やかな空間をつくり上げました

撤去できないRC壁を大胆に塗装

ゆるく仕切ったリビングダイニング

ダイニングスペースには撤去できないRC壁があり、キッチンカウンターと作業台の通路幅にゆとりを持たせると、置けるダイニングテーブルが小さくなってしまうことが夫妻を悩ませました。

「実家のキッチンに仮想の壁を立てて、5㎝単位で試してみて、最終的に決めたのが幅75㎝でした」と夫。

頭を悩ませたRC壁は紺色に塗装して、ダイニングキッチンとリビングをゾーニング。
リビングの広さは11畳ほどですが、明確に区分けすることで、大きめのソファを置くゆとりが生まれました。

リビングの一角のワークスペース

リビングにもともとあった和室と押し入れのスペースは、ウォークインクロゼットと書斎スペースに活用。
リビングと書斎は腰壁で軽く仕切る程度にとどめています。

リビングにあるWIC

リビングにある引き戸の中が、タイルカーペットの床とカラシ色に塗装した壁で明るく仕上げたウォークインクロゼット。
ハンガーパイプを少し低めにして、枕棚の広さを確保しています。

LDKの床は素足のときに肌触りが気持ちいいカリン無垢フローリング。ヘリンボーン張りで個性的な雰囲気を際立たせました。
リビングの壁も紺色に塗装していて、異国ムードが漂います。

建具には、カリンの床材と調和し、かつコストも抑えられるシナ合板を採用しました。

異国感あふれるレストラン風キッチン

キッチン

キッチンはステンレスと決めていたそうですが、造作は費用がかかることもあり、デザインが美しいサンワカンパニーの「グラッド」をチョイス。

壁は外国風のイメージで、カラフルなランプ型のモザイクタイルをふんだんに貼りました。

お菓子作りをする妻は、「生地をこねたりするのに必要ですし、普段は料理や食事後のお皿を置く場所としても重宝しますから」と、広い作業台を希望。
また、キッチンのスペースを熟考してコンパクトに抑えたことで、幅150㎝のダイニングテーブルも置くことができるようになりました。

夫妻の希望が叶ったダイニングキッチンは、カジュアルなレストランのような雰囲気の仕上がりに。

タイルや塗装でアクセント

飲食店の厨房のような雰囲気に加え、コストやデザイン性を両立させた自慢キッチンをランプ型モザイクタイルが彩ります。
アクセントクロスを貼ったパントリーは、幅広で収納力も十分。

ロールスクリーンで目隠しができるように工夫しました。

鮮やかな塗装やタイルで表情豊かに

タイル貼りの玄関

モザイクタイルを敷き詰めた玄関ホールへ入ると、正面にはガラスの引き戸が。
目通しを確保するとともに、クリアガラスとチェッカーガラスを交互に入れて、インテリア性も高めています。

また、将来は子ども室として使う予定のフリースペースは、水色の壁とナラ無垢フローリングで、北欧風の明るい雰囲気に仕上げました。

グリーンの寝室

寝室は壁一面を深緑に塗装して、オリエンタルな雰囲気もありながら落ち着きある雰囲気に。

紺の塗装でLDKとリンク

以前のトイレは、洗面室から回り込む形でしたが、玄関側に出入口を付け替え、壁の一面に紺色の塗装を施しました。
また、在庫限りで安売りしていたドラム式洗濯機の扉の向きに合わせて、洗面室は洗面台と洗濯パンの位置を入れ替えています。

いろいろとこだわるうちに、住宅ローン予定額を200万円近くオーバーしたそうですが、床材やシステムキッチンなどを施主支給とし、別途リフォームローンを組むことで、大きな妥協をせずに機能的で心地いい住まいを実現できました。

※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。

設計・施工 リボーンキューブ
撮影 山田耕司

Source: 日刊住まい