マンションの配管が土の中に!? 仮住まいを余儀なくされた深刻なトイレトラブル

「サラリーマンこそマンションの理事に最適!」と説くのは、日刊住まいライターでもあるサラリーマン理事長。
1977年築のヴィンテージマンション1階の住戸をフルリノベーションして住んでいましたが、トイレに大きな問題があったそうで…。どんなことあったのでしょうか。

トラブル発生。トイレが詰まった!

トイレ

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

サラリーマン理事長さんのお宅では、ある日突然トイレが詰まって使えなくなってしまったといいます。

慌てて管理会社に報告し、現状を見てもらうと、トイレの配管の勾配が適正にとれていないことが原因でした。しかも、配管は土の中に埋まっています。

理事長さんの住まいはマンションの1階。築年数の古い旧耐震のマンションでは、1階の住戸の配管が土の中に埋まっているケースもままあるそうです。

経年劣化によって鉄の管が錆びて腐って穴が開き、土の中に生活排水や汚物がたまってしまうことも。さらに、それが原因で周辺の地盤が沈下して管が折れ曲がり、排水が逆流してしまうというわけです。

修理してもらったのに、また…!?

マンション

撮るねっと / PIXTA(ピクスタ)

サラリーマン理事長さんの部屋は、管理会社が間に入って早速修繕工事をしてもらうことになりました。床の2か所を剥がして、人の手でトンネルを掘るように修繕していく地道な作業です。
当然、日常生活が困難になり、仮住まいを探す必要がありました。

工事費にプラスして、仮住まいの分の費用についても管理組合から拠出してもらうことにはなったのですが、管理会社が探してきた仮住まい用のホテルはどれも15~30平米ほどの広さで、とても家族4人が暮らせるものではありませんでした。
理事長さんは仕方なく、マンスリーで借りられる部屋を自分で探したそうです。

さらに、工事は3週間ほどかかるといわれていたのですが、思ったより土が硬かったのか、結局1か月半もかかってしまいました。

しかし、これでやっと新居での生活!と思ったのもつかの間、3日経ったらまたまたトイレが詰まったのです。
「もう、ここまでくると自分は『持ってる』としか思えない…」とサラリーマン理事長さんもげんなり。

配管は見えないところにあるからこそ、トラブル時に怖い

配管点検

ABC / PIXTA(ピクスタ)

2度目の故障の原因は、管の勾配がしっかりとれていないことでした。でもこれって、前回の原因と同じですよね?

「管に沿ってトンネルのように穴を掘り、鉄管ではなく錆びない素材の管に変えたのですが、セメントを入れて埋め戻す時に勢いよく入れ過ぎてしまったらしく、管が浮いてしまったんです。工事のやり方を聞いた時に、セメントを入れる時に気をつけないと浮いちゃいますよね?と注意しておいたのに。素人の私でも分かることですよ!」と憤る理事長さん。

管理会社も工事状況をきちんと確認していなかったようで、結局また工事をやり直し、何とか使えるようになったそうです。

配管工事

「人間でも血管と骨が大事なように、マンションは配管がすごく怖いんです。見えないところに張り巡らされているので、どこかに不具合が出ると1つの部屋だけの問題ではなくなる可能性もある。土の中に配管があるのは新しいマンションでも絶対にない話ではないので、注意が必要です」と理事長さんは言います。

中古マンションの購入を考えている方は、配管の修繕履歴なども見せてもらうといいですよ、とも教えてくれました。

Source: 日刊住まい

サラリーマン理事長が語る、マンショントラブル・珍事件集

「サラリーマンこそマンションの理事に最適!」と説くのは、日刊住まいライターでもあるサラリーマン理事長。サラリーマンでありながらマンション管理に奔走する日々に起きた珍しい出来事、トラブルについてお話を伺いました。

バイク置き場の白線をはみ出してハーレーがドーン!

ハーレーダビッドソン

ワイエス / PIXTA(ピクスタ)

マンション内にあるバイク置き場に、ある日ハーレーダビッドソンがドーンと置かれていました。サイズが大きいためバイク置き場を表す白線からは、思いっきりはみ出してしまっています。

しかもバイク置き場は、駐輪場の出入り口となる場所。ハーレーに雨除けのカバーをかけると、ほかの人の自転車が動かせません。

困ったサラリーマン理事長さん。さっそく管理会社を通じてバイク置き場の借主にその旨を告げると、一通の手紙が届きました。そこには、大変達筆な文字で「このバイクを持つのが主人の昔からの夢で…」といった内容が。

聞けば、ご主人は外国の方で、手紙の主はその奥様でした。結局、雨除けのカバーは全てかけずに、途中で止めた形でかけてもらうことで、自転車の出入りができるように交渉。
すこーし通りにくくはありますが、お互いが使いやすいように配慮し合って利用しているとのことです。

大規模修繕の足場が建てられない?

足場

PIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)

「バイク置き場や駐車場がらみのトラブルといえば、こんなこともありました」と話したサラリーマン理事長さん。

出入り口付近の一番便利な場所に駐車場を借りていた住民のQさん。大規模修繕のため足場を建てることになり、Qさんが借りる駐車場はその要になる場所でした。

車を止めるのには支障はないけれど、念のためQさんに確認をとったところ、「あの駐車場は私の場所。私が借りているのだから私に権利がある。足場を建てるのは困る」と言うのです。

よくよく話を聞くと、以前に駐車場をめぐって理事会とトラブルになったことがあったのだそう。
出入り口にあるため、業者や来客に勝手に車を置かれて困ったことが何度もあったようで、理事に話をしても誠実に対処してもらえなかった、という思いが積もり積もっていたのです。

サラリーマン理事長さんは、何度もQさんと話し合いの場をもち、真摯に対応したそう。そのうちQさんも理事長さんを信用してくれるようになって、無事足場を建てて大規模修繕に取り掛かることができたということです。

駐車場

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マンション暮らしにトラブルはつきもの。でも、サラリーマン理事長さんのように、責任感をもって誠実な対応をすることで、小さいうちにトラブルを解決するのが大事なんですね。

ちなみに、Qさんが主張した「お金を払っているんだから、あの駐車場は私のもの」という考え方は間違いです。駐車場は共有部分なので、「誰かのもの」にはなりません。

エントランスから部屋の前まで、ポタポタと血が!?

エントランス

Hyde / PIXTA(ピクスタ)

「あれは忘れもしないクリスマスの夜。したたかお酒をたしなんで帰り、マンションのエントランスに着いたら、床に点々と血が…」。

なんだかホラーみたいなお話ですが、サラリーマン理事長さんがある年のクリスマスに実際に経験されたことです。エントランスからエレベーターの中まで続く血痕を見て、理事長さん、すっかり酔いがさめてしまいました。

「理事長としての仕事を果たさなくては」

責任感の強い理事長は、ポタポタと続く血痕を追いかけます。そして、ある階のとある部屋の前まで続いていることを確認。その後、住み込みの管理人さんをたたき起こし、部屋の前まで同行してもらうと、呼び鈴を押します…が、応答がありません。

その後、再度管理人と警察が確認に行くと…「へっ、何ですか? 血ぃ~? まさか~」。出てきた男性は全くの健康体で、血が出るような傷を負っている様子もなかったそうです。

実は、エレベータの前で転んだ際に彼がポケットに入れていた赤いペンからインクがポタポタとこぼれていた、というオチでした。「いやぁ、一瞬血の気が引きましたよ」とサラリーマン理事長さん。何事もなくて、本当によかったです!

Source: 日刊住まい

マンション管理組合の理事長に、現役ビジネスマンが最強なワケ

「サラリーマンこそマンションの理事に最適!」と説くのは、日刊住まいライターでもあるサラリーマン理事長。忙しい現役世代でありながら管理組合の理事長を引き受けた理由と、サラリーマンが理事長をする意義についてお話を伺いました。

ビジネスマンこそ理事長を経験すべき?

会議室

セーラム / PIXTA(ピクスタ)

マンションの管理組合の役員については、「面倒な仕事」というイメージを持つ人が多いようです。

輪番制で役が回ってきてしまったらどうしよう、その上、くじ引きで理事長になんてなってしまったら?と不安に思うのも無理はありません。
マンションの管理についてはほとんどの人が全くの素人。もしも、少しは専門知識があるという人がいたとしても、自分の住むマンションとなるとまた別の問題です。

月に一度の理事会、管理会社との慣れないやり取り、クレームへの対応もしなければいけないかもしれません。日々忙しい現役世代にとってはかなりの負担。「そういう仕事は暇な人がやってくれれば…」と考えてしまいがちですよね。

しかし、サラリーマン理事長さんは言います。

「それは違います! これからスキルをどんどん磨いていきたいと考えるビジネスマンこそ、理事長を経験すべきなんです!」。

45歳で資本金1億円以上の会社の社長になる!

サラリーマン

sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)

力説をするサラリーマン理事長さんですが、「現役世代こそ理事長をすべき」というのは一体どういうことなのでしょうか?

現在、40歳の理事長さん。30歳になった時にビジネスマンとしての目標を立てたそうです。それは「45歳になったら年商1000億円以上の会社の社長になること」。
その大きな目標のために、仕事を変えながらスキルアップしてきました。

「マンションの理事長とは、会社のトップのようなもの。プランをつくり、みんなの意見をまとめ、お金を回す。社長がする仕事を疑似体験できる絶好の機会です」。

確かに、自分がスキルアップできるチャンス、とポジティブにとらえることもできますね。

「サラリーマンの仕事って、やや他人事ですよね。でも、マンションの理事長は、自分や家族が住んでいる場所なので、住み心地や資産価値に直結する。もちろん、会社の仕事のような報酬をもらえるわけではありませんが、若いうちに人の上に立つ貴重な経験ができる場なんです」と理事長さんは言います。

ビジョンを明確にすることの大切さ

マンション

まりも / PIXTA(ピクスタ)

また、会社は事業領域が決まっていて、取引相手やお客さんとも向いている方向が近いものですが、マンションに住んでいる人は年齢や性別、家族構成も住む目的もみんなバラバラの人たちばかり。

「初めからまとまったコミュニティではない分、大変さはもちろんあります。しかし、そういった人たちに同じ方向を向いてもらい、意見をまとめ上げていくことはすごく有意義だし、自分の将来のためにもとても良い経験ができていると思います」と理事長さん。

理事長に就任してから、住民の共通の目的を持とうと「100年間、安心安全で、代々木で最も美しく住まえるヴィンテージマンションへ」というマンションのビジョンを提唱したそうです。
会社であればあって当たり前のビジョンですが、確かにマンションにビジョンを持つというのは新しい発想ですね。

そして、このビジョンを持ったことで住民が同じ方向を目指し、意見もまとまりやすくなったそうです。

マンション理事長の仕事がスキルアップにつながり、社長となるための経験にもなる、という視点は新しいですね。また、ビジョンを持つことの大切さを実感するお話でもありました。

Source: 日刊住まい

マンションの資産価値を上げるのは、年収アップより簡単?

「サラリーマンこそマンションの理事に最適!」と説くのは、日刊住まいライターでもあるサラリーマン理事長。管理組合の努力によってできる「ビジネスマンが年収アップするより簡単に資産価値を上げる方法」があるというのですが、いったいどんなものなのでしょうか?

あなたの住むマンションはいくらで売れる?

検索する人

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

突然ですが、あなたの住んでいるマンションは今いくらで売りに出されているかご存知ですか?
ポータルサイトなどで自分のマンションを検索して、現在売りに出されているほかの部屋の価格を調べれば、だいたいの相場は把握できるはずです。

当然のことながら、ほとんどが購入した時と比べて下がっていると思いますが、その下がり幅が緩やかな物件と激しい物件の差はどこにあるのでしょうか?

「マンションの資産価値向上には、修繕と管理、この二つがカギです」とサラリーマン理事長さんは言います。

エレベーターを修理しただけで資産価値が大幅アップ!

エレベーター

nanD_Phanuwat / PIXTA(ピクスタ)

サラリーマン理事長さんが理事長になった年、エレベーターの修理を実施しました。これはずっと懸案になっていた劣化に対する修理で、前理事長さんは「エレベーターはみんながきれいに使えば大丈夫」と修理をしないまま放置していたそうです。

理事長として予算の使い方を考える立場に立ったサラリーマン理事長さんは、真っ先にこのエレベーターの修理をすることに決めました。
やはり機械ですから「きれいに使えば大丈夫」というわけにはいかず、劣化した箇所は修理する必要があると考えたからです。

修繕積立金の残高のうちから、2200万円を拠出して修理を実施。

一見、相当な金額に思えますが、総戸数100戸のマンションなので、単純計算だと戸当たり22万円の出費で済みます。もちろん、修繕積立金からの拠出なので追加徴収などはナシ。

その後、マンションの売り出し価格を調べたら、修理前よりなんと100~200万円値上がりしていたそうです!

マンションの資産価値をグッと上げる方法

宅配ボックス

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

「効果的に修理や改修をすれば、マンションの資産価値を上げることは簡単です。エレベーターの場合でも、支出した額より5倍から10倍近く価値が上がりました。投資で考えると、22万円が100万、200万になる投資なんてそうそうありませんよ。修繕は、とても効率的な方法なんです」と理事長さん。確かにその通りです。

マンションの資産価値を上げる修繕には、エレベーター以外にもイロイロあるそう。

「一番安い投資は、オートロックや宅配ボックスなどを設置すること。中古マンションを探すポータルサイトで、検索の条件に上がるような人気の項目をつけると、価格がグッと跳ね上がります」。

そのほか、AEDを設置したり、防災設備や備蓄品を充実させたりするなど、不動産会社がセールスポイントにしやすい設備などを導入するのも効果的だとか。AEDの導入であれば、月額数千円程度でリースやレンタルもあるようなので、簡単にできそうです。

また、防災に力を入れるなら、問われるのは管理力。マンション管理組合としてどれだけ防災に取り組んでいるかが、資産価値にも影響するといいます。

ちなみに、サラリーマン理事長さんは、最近お引越しをされたそうです。お子さんが大きくなり手狭になったためとのことですが、もちろん、住んでいたマンションは売りに出しました。
約4700万円で購入した渋谷区内のマンションを、現在約6900万円での売却を検討中とのこと。なんと、2000万円以上アップです!

エントランス

ABC / PIXTA(ピクスタ)

「資産価値を上げる」という観点でお話を伺いましたが、よく考えるとそれらはマンションの快適性や防犯・防災力を上げることにも役立つものばかり。
住民がより安心・安全、快適に暮らせ、そのうえ資産価値も上がることなら、積極的に取り入れたいものですね。

Source: 日刊住まい