【快挙】日本語吹き替え版「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で主役級の声優に抜擢されてしまった

2019年6月28日、映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が世界最速公開される。「アベンジャーズ / エンドゲーム」で節目を迎えたMCUの新たな第1歩となる本作は、おそらく日本のみならず世界中で大ヒットを記録するハズだ。

そんな『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の主役級の声優を、ロケットニュース24のライターが務めたと聞いたらあなたはどう思うだろう? 普通ならウソだと思うに違いない。だが実際問題として、私、P.K.サンジュンは主役級の声優に抜擢されてしまったのだ──。

・3度目の声優チャレンジ

前作の「スパイダーマン:ホームカミング」に続き、今回も私のもとに声優のオファーがあったのは4月下旬のこと。ホームカミングでは「よう」の一言だけであったが “魂のよう” が評価されたのか、今回は「前回よりかなり長いセリフです」とのことである。

私にとっては声優デビューでもあったホームカミング。その後は映画「ヴェノム」でも殴られる男役の「グッ」を熱演しているから、もはや肩書をライターではなく声優としても差し支えあるまい。しかも出演作の全てがハリウッド作品だなんて、客観的にみても大御所クラスである。

とはいえ、今回も含め声優案件は3作目。いくら卓越した才能があろうとも、まだまだルーキーであることは否めない。実際問題として、ホームカミングの「よう」には約1時間半もかかってしまった。声優として成長した姿を見せつける……! そんな強い気持ちで現場へ向かった。

・師匠と再会

スタジオにいらっしゃったのは、ホームカミングでも吹替監督を担当してくれた簑浦良平氏、そして何と言ってもネッド役で “声優サンジュン” の師匠ともいうべき「吉田ウーロン太」さんである。こんなに心強いことはない……。最高のコンディション中、収録は始まった。

さて、今回私が担当するのは「イタリアの花売り役」である。彼はピーターたちが訪れたイタリアの街角にいる花売りで、映画の冒頭でピーターとMJに花を売りつけようとする役柄だ。セリフは「よう」や「グッ」と比べて遥かに長い。

「シニョリーナ。シニョリーナ、ドイツ人? アメリカ人? お花どう?」

まさかのシニョリーナ……! 今回のオファーが来るまで「シニョリーナ」と発声した記憶はないが、それも私への期待の表れなのだろう。誰でもできる簡単なセリフでないことは明白だ。さらに言えばイタリア人らしく振る舞いつつも、ピーターとMJより目立ってはいけない。過去最高レベルの困難な役柄である。

だが私はやり遂げた──。

監督やウーロン太さんの適切なアドバイス、そして以前からの教え。私は力の全てを出し切り、監督から「OK!」をいただいた。しかも時間にして約30分のことだったから、声優としてのレベルは確実に上がっていると言っていいだろう。次は主演級のオファーがあるかもしれない。いや──。

・考えようによっては……

冷静に考えれば、スパイダーマンは蜘蛛に噛まれただけの少年だ。対して “花” は「花が咲く」「高嶺の花」「花を添える」「両手に花」「花道」……などと、多くの慣用句でも使用される「肯定的存在の極み」である。

しかもその花を売る “花売り” ともなれば、スパイダーマンよりも遥かに気位が高いことは明白。つまり、総合的かつ俯瞰的に物事を捉えるならば、花売りの方がスパイダーマンよりも全宇宙にとって有意義な存在であると言えなくもあるまい。結果的に『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の隠れ主役は花売りであり、ひいては、

P.K.サンジュンだった

……と言ってもあながち大げさではないのではなかろうか? おそらく「地球上でもっともシャイな男」の1人に数えられる私なので恥ずかしい気持ちでいっぱいだが、以上のことを根拠に「主役級の声優に抜擢された」とお伝えした次第だ。いやー、お恥ずかしい!

とにもかくにも、私が『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で花売りの声優を務めたことだけは事実である。ピーターとMJが揃ったら要注意! 過去最高レベルの熱演をぜひお聞き逃しなく!! 映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は6月28日公開だ。

参考リンク:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム公式サイト 、 Twitter @oolongt
Report:P.K.サンジュン
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