ネットで話題のダンボール工作「猫戦車」を作ってみたら…人類の弱さと愚かさを教えられた

世界中の猫飼いのあいだで密かな人気の「猫戦車」をご存知だろうか。戦車とは穏やかでないが、そのあまりの破壊力に再起不能になる人が続出中だという。SNSでは悩殺画像が百花繚乱、似たものとして「猫 ダンボールトラック」や「猫 ダンボールハウス」などと検索しても同様の効果が得られる。

とにかく猫 × ダンボールの相性は最強といえる。ステイホームで時間だけはあるから、うちでも作ってみようと思い立った。在宅勤務とはいえ記事執筆中は放ったらかしで、ヒマとエネルギーを持て余している我が家の隊員たち。せめてもの罪滅ぼしだ。

・作り方

作り方とは言っても、自己流なので推奨するほどのものでもない。Google先生に尋ねてもらえれば、もっとしっかりした設計図がたくさん見つかると思う。自由な発想で楽しんでくれ。

材料はダンボール。最近の巣ごもり生活で、幸か不幸かダンボールなら腐るほどある。

大小2つのダンボール箱でサイズ感を確認。はっきり言って適当だ。作りながら考えていく。

上部を丸く切り抜いてハッチを作る。

後方に猫の出入り口を作る。大きさは猫の性格によって変えるといいだろう。ハッチカバーを切り抜いた残りを使ってもいいかもしれない。うちのはノラ出身で、あまり小さいと警戒して入らない可能性が高いので大きめに。

キャタピラを作る。家電製品が入っているような厚手のダンボールの表面をはぐと、それっぽい凹凸が現れる。

薄紙が残ってしまった場合はハサミの刃をすべらせて軽く削ぐとよい。

長方形の土台に巻きつけて形を作る。

猫のおもちゃなので接着剤やガムテープは最小限にし、なるべく差し込む構造にしておいた。その辺も猫の性格によるだろう。

完成した。作業時間は1時間ほど。思いつきで作業していた割に上手くできた!

どこからどう見てもこれは戦車だろう。自分で言うのもなんだが力作だ。

・実戦配備してみよう

それでは実戦配備だ。SNS的にはハッチからピョコンと顔を出した画(え)が撮れれば美味しい。隊員諸君には期待している。

隊員2号がやってきた。活発で行動力のある斥候タイプだ。しかし今日ばかりは遠巻きにして、訝(いぶか)しげに様子を見ている。

偵察活動だな。なるほど、見慣れない戦車なのだから自軍とは限らない。うちの猫は思っていたよりも賢かったようだ。

猫パンチ。いや、確かにハッチカバーは差し込んであるだけなのでブラブラしているが、そういう用途ではない……。

興味津々ではあるが、どうも乗車する気配は薄い。

これでは猫戦車じゃなく、ただの「猫と戦車」ではないか。

いや、後ろ足は可愛いけれども。

隊員1号に至っては近寄りもしなかった。

10分ほど経ったら、一応中には入ってみたようだ。これは活発な隊員2号の方。

ちょっと思ってたのと違うけどな。

ふぅ……。猫というのは気まぐれな生き物。SNSでもすぐに飽きて見向きもしなくなったとか寝床にしていたとか見かけた。買ってきた猫グッズよりも外箱の方を気に入るなんてことも日常茶飯事。

てか、何も細工をしていない素のダンボール箱はむしろ大好物だ。なぜ戦車を気に入らなかったのかはわからない。筆者は一抹の虚しさを感じつつも、そっとその場を離れた……。

・数時間後……

その後、筆者はしばらく別室で仕事をした。ひと段落し、数時間後に現場に戻ってきた筆者が見たもの、それは……

うぎゃー!!

ハッチカバーは吹き飛び、キャタピラは外れ、めちゃくちゃに破壊されている。

付近には装甲の残骸が散らばっている。なんという狂気……! なんという破壊力……!!

そうか……そうなのか。こんなものを作って人類は愚かだと、平和を愛せと、そう言いたんだな。その割にはずいぶんと乱暴な訴え方だが、言葉を持たない彼らにはこれが全身全霊をかけた意思表示なのだろう。しかと受け止めた。2度と戦車なんて作るまい。よし、次はトラックにしよう。

Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24