引き戸が9割の家に暮らして。開き戸との違い、家事のしやすさを語ります

引き戸

開き戸と違って開閉スペースが必要ないため、省スペースな引き戸。開け放しておけば空間をオープンに使うことができる点も魅力です。家を新築する際、室内のドアの9割を引き戸にした、という日刊住まいライターが、8年間暮らしてみて感じた、開き戸との違いや引き戸のメリット、デメリットについて語ります。

引き戸は掃除がしやすくスペースを有効利用できるって本当?

引き戸がたくさんある間取り図

家へのこだわりが強かった筆者の夫は、開き戸はできれば少なくしたい、と計画当初から主張していました。一方、引き戸は和室で使うもの、というイメージを持っていた筆者は、引き戸の採用についてやや消極的でした。

ですが、「スペースを有効利用できる引き戸は最近人気なんですよ」というハウスメーカーの担当者の言葉や、「スペースも広く取れるし、掃除もしやすいと思うよ」という夫の言葉が決め手になり、子ども部屋以外ほぼすべてのドアを片引き戸にすることに。これが思った以上に快適だったのです。

引き戸のおかげで家じゅうどこも風通しがいい!

引き戸を開けたところ

今の家に引っ越したのは、夏の暑い時期でした。窓を全開にして、引き戸も全部開けて床に寝転がると、風が通ってものすごく気持ちがよく、引き戸にしてよかったとしみじみ感じました。引き戸のおかげで家じゅうどこも風通しがよく、冬以外の季節はとても快適に過ごせています。扉の開け具合によって風の量を調整できるのも引き戸ならでは。

また、開け放しおくと部屋がより広く感じられ、開け閉めが簡単なことも引き戸のメリット。小さな子どもでも開け閉めしやすく、指を挟んだりする心配もありません。

開き戸のようにドア裏を使った収納は不可

開き戸のドア裏を使ってリュックを収納

室内のほとんどのドアを引き戸にして、おおむね満足していますが、ちょっとだけ不便なこともいくつかあります。

子ども部屋の入り口

まず、開き戸のようにドア裏を使った収納などができないのがちょっと不便。子ども部屋は開き戸なので、ドア裏にフックを付けてリュックなどを掛けて収納していますが、他の部屋ではそうした収納はできません。

冬はちょっと隙間風を感じることも

引き戸を少し開けたところ

開き戸に比べて引き戸は機密性が低くなるので、音やニオイなどがもれやすくなる、ということは覚悟していましたが、実際暮らしてみるとそれほど気になりませんでした。ただ、完全に閉めたつもりでも冬はちょっと隙間風を感じることもあります。

また、引き戸を引き込むスペースは壁として利用ができないため、コンセントやスイッチの設置ができません。コンセントの位置や数は多めにしていたので問題なかったのですが、引き戸にする場合はそうしたことも考慮する必要があります。

引き戸のレール

また、ちょっとしたことですが、引き戸のレールは意外にホコリがたまります。こまめに掃除をしないとスムーズに動かなくなってまうので、床掃除をするついでに拭き取ったり、ハンディモップなどで気になったときに掃除をしています。

いくつかの小さいデメリットはありますが、風通しの良さと開け閉めのしやすさは、何ものにも代えがたい大きなメリット。開き戸と引き戸で迷っている方の参考になれば幸いです。

Source: 日刊住まい

内窓リフォームは超おすすめ。「冷暖房効果アップ&結露もナシ」に大満足

ソファ背面の内窓

築年数の古い建物の場合、アルミサッシの断熱性能が低いことが多く、外気温の影響を受けて「夏暑く、冬寒い家」になってしまいがち。そこで、既存の窓の室内側に内窓(インナーサッシ)を追加して、二重窓(二重サッシ)にする方法があります。リフォームをしたことのある方なら検討した、もしくは設置したという方も多いと思います。

室内の快適性アップをめざして自宅マンションのすべての窓に内窓を設置した日刊Sumaiライターが、そのメリットとデメリットをレポートします。

数年かけて家じゅうの窓に内窓を設置

内窓のあるリビング

筆者は築22年&広さ約55㎡の中古マンションに、夫婦2人で暮らしています。間取りはLDK+寝室の1LDKで、窓はLDKに2か所、寝室に1か所の合計3か所あります。

LDKの窓の1つ(上の写真)は、3枚建の大きなもの。目の前に隣のマンションがドーン!と立ちふさがり、景観はよくありません。

目隠しがてらこの窓にブラインドを付けることにしたのですが、布製のカーテンに比べてブラインドは冷気の侵入を防ぐのが難しいのではないかと思い、ブラインドの設置と同時に内窓を追加しました。

内窓のある寝室

LDKの内窓の効果に満足したので、1年ほどしてから寝室の窓にも内窓を追加しました。部屋の形状の都合で、ベッドヘッドを窓側にしか配置できず、頭側の冷えが気になっていたのです。

内窓とソファ

さらにその後、LDK横にあった和室をつぶしてLDKにつなげるリフォームを行い、元和室の障子が入っていた窓にもリフォーム工事の一環として内窓を設置。

こちらの費用は約8万5000円でした。高さ148cm×幅130cm。2枚立ての引き違い窓。建具枠、取り付け費、搬入費込みの価格です。メーカーはYKK apのものを選びました。

これでわが家の3つの窓すべてに内窓が追加されたことになり、55㎡という小さな住まいにもかかわらず、内窓の設置工事は3回も経験しました。そんな、内窓を知り尽くした(気がしている)筆者が、数年経過して実感しているメリット・デメリットをご紹介します。

※筆者宅では優先順位の高い場所から1か所ずつ進めましたが、内窓の設置工事は一度にまとめたほうが時間や費用の節約になります

冷暖房効果が格段にアップして、結露もなくなった!

以前は和室だった現在のLDKの窓

内窓を設置していちばん実感しているのは、「暖かさをキープできる」ということ。一度部屋が暖まると室温が下がりにくく、暖房を切って外出してその後部屋に戻ると、ほんのり暖気が残っているのがわかります。

これは夏も同様で、部屋がある程度冷えると設定温度を上げても涼しさをキープできます。エアコンの省エネ性能のおかげもあると思いますが、1日18時間くらいエアコンを稼働していた日もあった8月も、1か月の電気代は6622円でした。

断熱性が高くなり、結露がなくなったのもうれしいポイント。以前は和室だった現在のLDKの窓は、結露で障子に黒カビが生えてしまっていましたが、内窓をつけた現在は、水滴ひとつ発生していません。

内窓のおかげで遮音性や防犯性も高まった!

内窓の足元

事前にまったく期待していなかったものの、設置してみて驚いたのは遮音性の高さです。外の音がまったく聞こえない、というわけではないのですが、駅から近く、マンションに囲まれた立地のわりに、室内はとっても静か。

雨や風の音も聞こえないので、玄関を出て初めて荒天だったことに気づいたこともあったほどです。

寝室の窓は共用廊下に面しているのですが、廊下を歩く人の気配やドアの開閉の音で目が覚めてしまった、という経験は、今のところ一度もありません。

内窓のクレセント錠

もう1つ大きなメリットと感じたのは防犯性です。内窓を設置すると窓のクレセント錠が2つになるので、窓ガラスを割って侵入されるかもしれないという不安が大幅に減りました。

空き巣は、侵入するのに時間と手間がかかると分かるとあきらめる傾向があるそうです。内窓のおかげでダブルロック状態になり、旅行などで長期間不在にするときも安心です。

開け閉めが面倒、窓拭きが負担というデメリットも

内窓と既存のサッシ

いいことづくめの内窓ですが、窓が2枚あるということは、開け閉めの回数も2倍になるということ。洗濯物を干すためにベランダに出るときなどは、開けるときに2回、閉めるときも2回、サッシを動かさなければならず、これがちょっと面倒というデメリットもあります。

実は以前、ベランダに資源ゴミを一時置きするためのゴミ箱を置いていたのですが、ペットボトルや缶が出るたびにサッシを2回開け閉めして捨てに行くのが面倒で、室内にゴミ箱を置くようになってしまいました。

さらに「窓拭きの手間が2倍」というデメリットも。筆者宅では窓拭きは年末の大掃除のときしかやらないので、それほど負担ではありませんが、頻繁に窓拭きをしたい人にはちょっと手間かもしれません。

内窓の窓枠が室内側に出っ張っているところ

また、窓枠に内窓を設置できるだけの奥行がない場合、上の写真のように窓枠を「ふかす」場合があります。内窓の窓枠が室内側に出っ張ることになり、圧迫感を感じるケースがあるかもしれません。

足をひっかける心配があったり、下部にホコリがたまりやすいというデメリットがあることも、お伝えしておきたいと思います。

室内環境が格段によくなる内窓、おすすめです

寝室に設置した内窓

デメリットもありますが、内窓は住まいの断熱性を上げ、冬も夏も快適な室内環境にしてくれる優秀な設備だと筆者は考えています。もちろん工事業者に依頼することになりますが、大がかりな工事不要で、多くの場合は1日で「後付け」できることも、取り入れやすいポイント。

住まいの寒さや暑さが気になるかたは、内窓の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

Source: 日刊住まい

親のスマホデビューでいろんな心配がなくなった!オンライン帰省もあり

祖父とビデオ通話する孫

「スマホって難しいのかい?」と数年前からスマホに興味を持ち始めた好奇心旺盛な75歳の父親。「スマホなんていらないわよ!」と新しいものに拒否反応を示す72歳の母親。そんな二人がめでたくスマホデビューを果たした!ということで、日刊住まいライターが、その様子をレポート。

頭の体操になるならと、スマホの手続きをしたり操作を教えたりと最初は大変…。でも、自分たちにとっても予想以上に多くのメリットがあって驚いたそう。高齢の親がスマホデビュー「してくれたおかげ」で変わった、リアルな体験談の中身は?

ビデオ通話で視覚的に説明するのがポイント

ビデオ通話でスマホ画面を映して使い方を説明する

まずビデオ通話が使えるようになったことで、音声通話ではカバーできなかった問題を解決することができました。

ある日父から「スマホの操作がわからない」と電話が。母とのビデオ通話で父のスマホ画面を映してもらい、こちらでは同じ機種を使う長男のスマホ画面を映しながら説明する、ということがありました。

これは家族が同じ機種を所有していることが前提ですが、高齢の父には「設定」とか「アプリ」と言っても通じません。「そこの赤いところを押して!」とか、「上から2番目の」など、視覚的に分かるような説明をしなければならないのです。

スマホの操作説明のために、遠く離れて暮らす両親のもとに何度も通うわけにもいかないので、こうしてビデオ通話で説明できるのはとても便利だと感じました。

「ビデオ通話を教えるなんて、ハードルが高いんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、以前帰省した際に子どもたちがビデオ通話のやり方を集中的に教え込んでくれたおかげで習得。実際のところ「スマホをタップする」という概念を教えるほうが大変でした…。

とにかくビデオ通話さえ習得すれば、あとの操作方法はどうにかなります。また、親の住まいの近所にある携帯ショップを選んでおくと、こちらが対応できないときにショップに頼ることもできそうです。また、たわいのない会話の中で、ついでに両親の様子や体調などを確認できるメリットも大きいと感じています。

SNSのグループチャットで情報共有

両親や孫たちのクループチャットで会話

おじいちゃんやおばあちゃん達にとって、孫の元気な姿を見るのが何よりの生きがい!と感じる方も多いでしょう。

高齢の親がスマホデビューを果たしたことで、SNSで両親や孫たちのクループチャットをつくり、日常的な会話はもちろん子どもの写真や動画を共有することができるようになりました。

子どもたちが手慣れた様子で長文のメールを送ったり、おもしろスタンプを返してくれるのが両親たちは楽しそう。私たちが初めてメールやスマホを使い始めた時の感動は、親たちにとっても同じのようです。

画像の確認で年賀状作成を受注

画像の確認で年賀状作成を受注

わが家は両親の年賀状を毎年パソコンでつくってあげるのが恒例なのですが、これまでは直接打ち合わせに行くか、電話で文面や絵柄の相談をしていました。

今ではスマホで画像を送ったり、参考URLを送ることができます。ちょっとしたビジネスシーンを彷彿させるやりとりに、父もなんだか楽しそう。こちらも移動や説明の手間が省け、これまで以上に両親の世話を焼くことができるようになりました。

スマホの検索機能で両親の興味が広がる

家庭菜園についてネット検索

インターネットの使い方が分かるようになると、家庭菜園やレシピ、気になる病気のことなど自分たちで調べるようになりました。これまではテレビや新聞でしか得られなかったような情報が、スマホで簡単に調べられると驚いています。

分からないことがあるとちょっとしたことでもすぐ電話で聞いてきた母ですが、今では自分で検索している様子。知りたいことを知りたいときに詳しく調べることができるインターネットは、高齢になった両親にとっても魅力的な機能のようです。

年末年始のオンライン帰省も!親のスマホデビューで様々な心配が解消される

親のスマホデビューをきっかけに、どうにかしてあげたいけど時間がない!という小さな問題をスマホで解決できるようになりました。情報収集はテレビや新聞がメインでしたが、今ではインターネットの世界に飛び込み自ら情報を拾いに行っています。

先日、父の検索履歴に「バラの育て方」というキーワードが残っていたのを発見。どうやら新しいことに挑戦したいみたいです。あんなにスマホに反対していた母は、今では通信が低速になるほど活用しているのが笑えます。

この年末年始は、コロナが気になり帰省を断念する方も多いようです。こんなときこそ習得したビデオ通話で「あけましておめでとう!」のオンライン帰省もできそうですね。もう高齢だからと諦めず、スマホデビューすることで親が新しい生きがいを見つけてくれたのが何よりうれしいと感じています。

Source: 日刊住まい

土間玄関があると趣味と家仕事が断然楽しい!つくるときの注意点は?

明るく開放的な玄関土間

収納や趣味の場として、あるいは、アウトドア感覚で過ごす場として。多目的に使える広い玄関土間のよさが見直されています。
東京・東村山市に暮らす建築家・飯塚啓吾さんも、そんな「玄関土間ライフ」を楽しんでいるひとり。休日にハンモックを置いてリラックスしたり、バッグ作家の妻が商品撮影のスタジオ代わりにしたり。何かと重宝しているそうです。その様子を語ってもらいました。

土間玄関は玄関でもあり、LDKでもある多目的な場所

東村山の小さな家の土間玄関とLDK

わが家は延べ床面積62㎡(ロフト面積は除く)のいわゆる狭小住宅です。小さい住宅の計画で非常に重要なのは、空間を効率よく活用できるよう、多目的に使える場所を複数設けることです。

わが家の建つ敷地は南面に道路がありました。日当たりの良い場所にLDKを設けて、玄関は敷地内の狭い通路を通り、西側や東側から入る動線計画が一般的です。しかし敷地の幅が狭く、玄関への経路とLDKの大きい窓を設けるためのスペースの確保が難しい状態でした。

そこで玄関扉とLDKの大きい窓を兼用することを考えました。さらに建物の幅いっぱいにコンクリートを打って床を土間仕上げとすることで、玄関でもあり、LDKでもある多目的な場所となりました。

玄関土間をつくって感じた3つのメリット

玄関建具を全開した玄関土間

玄関土間の開口部は3枚のガラス入り引き戸になっていて、1枚の幅は1m程度です。引き戸を全開すると外と中が一体になり、非常に気持ちのよい空間になります。

玄関土間に引き戸を取り付け、床をコンクリート仕上げにしたことで感じているメリットは以下の3つです。

1.外と中の一体感が生まれる

玄関の引き戸をすべて開けると庭部分も含めてLDKが拡張されたような感覚になります。気候の良い時期は心地よい風を室内に運んでくれます。

2.家具などの大きいものを簡単に搬入できる

引っ越しの際、冷蔵庫やベッドなど大型のものを搬入するのに苦労した経験を持つ方は多いと思います。わが家ではその苦労がまったくありませんでした。引っ越しの作業が終わったときに業者の方に「すごくラクでした」とおほめの言葉をいただいたほどです。

3.床の汚れを気にせずラフに使える

床がコンクリート仕上げなので、水で濡れたり、土や泥などがついて汚れてもあまり気になりません。また、間口いっぱいのスペースを使えるので、ベビーカーをそのまま置いても日常の靴の脱ぎ履きの邪魔になりません。

商品撮影やバーベーキューなどにも大活躍

ハンモックを置いた玄関土間

自邸の土間玄関を使い方の具体例をご紹介します。

まずはリビングの延長としての活用です。写真は休日のハンモックからの眺め。こんな風景を見ながらウトウトしています。休日ここで昼寝をするのは至福の時間です。

玄関土間を撮影に活用

また、商品撮影を行うミニスタジオとしても活用しています。わが家の奥さんはバック等をつくって販売する作家として活動しています。

その作品の商品撮影の場所として、この土間玄関が活用されています。背景として土間コンクリートの質感が大いに役立っているようです。

その他にも庭でバーベキューをするときに食事の場所として活用したり、ちょっとした木工事をしたり。ラフに使えて、便利で気持ちの良い場所として大変重宝しています。

玄関土間をつくる際は冬の寒さとプライバシー確保を

玄関土間の前を外リビングとして活用

広い土間玄関をつくる場合、注意すべき点のひとつとして冬の寒さがあります。フローリングを張った一般的な床と比べると、地面の温度がダイレクトに伝わりやすいので、どうしてもヒンヤリしやすい場所になってしまいます。

自宅では地面と基礎スラブの間に断熱材を入れつつ、スラブ上にも断熱材を入れて対応しています。温度の感じ方は人それぞれではありますが、土間をつくる場合はそうしたことについても考慮すると良いと思います。

また大きなガラス入りの引き戸は、プライバシーの確保という点では不便な場合があります。人通りの多い場所に面した敷地はどうしても通行人の視線が気になってしまいます。その場合は塀や植栽などで目隠しをすることを考えたほうが良いかもしれません。

わが家では玄関土間の前に木を植えたり、簡易的なテントを建てるなどして適度に目隠しをしつつ、外リビングとして日常的に使っています。

広い土間玄関は古い民家にはよく見受けられた場所です。昔はここで近所の方と井戸端会議が行われたりしていました。わが家も、土間玄関があることでご近所さんとの距離がグッと近くなっていると感じています。新築やリフォームを考えている方は、古くて新しい土間玄関をぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

●教えてくれた人/飯塚啓吾さん

東京・東村山市で生まれ育った建築家。設計事務所に勤務し、集合住宅やマンション一リノベーションの設計を手掛ける。また、「ムライエ」名義で個人で小さい住宅や店舗のデザインも行う。専門学校の非常勤講師も務める。2018年、東京・東村山市に自宅を新築し、妻と2人の子どもたちと暮らしている

撮影/松崎直人(上から1点目、2点目、3点目)

Source: 日刊住まい

リフォームローンは高金利で損、は昔の話。自宅リノベ費用を低金利で借りる方法

住んでいる自宅をリノベーション

リノベーションというと「中古マンションを購入してリノベーション」というイメージが強いかもしれませんが、すでに自宅をお持ちの方は今住んでいる自宅をリノベーションする、というケースもあるでしょう。

リノベーション会社「EcoDeco」の社員で、8年住んだ自宅マンションをリノベした経験を持つ岡野真弥さんに、自宅リノベのお金(住宅ローン)について詳しく聞いてみました。

リノベーションのみでも住宅ローンが使える

不動産の購入とリノベーションを合わせて行う場合は、リノベーション費用も含めて住宅ローンを借り入れし、リノベーションのみの場合はリフォームローンで借り入れをする。そのようにイメージする方も多いでしょう。

また、リフォームローンは金利が高く、借入期間も短いため、住宅ローンと比べると損をするというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

ですが、実はリノベーションのみの場合でも住宅ローンとして借り入れができるのです。

8年前に購入した岡野さんの自宅マンション

現在の岡野さんの住まい(撮影 山田耕司)

8年前に購入した自宅マンションをリノベーションするにあたり、岡野さんが新たに借り入れしたいのはリノベーション費用のみでした。

そこで、「今の住宅ローンを借り換えして、そのタイミングでリノベ―ション費用も合わせて借りる」というやり方で、金利をなるべく抑えながら資金計画を立てました。

ざっくりまとめると「現在A銀行で住宅ローンを借りていて残債が2000万円。リノベーションの見積額が1000万円」だとしたら、「B銀行で住宅ローンの借り換えをする際に3000万円で申請する」という内容です。

こうすれば、より金利の低い住宅ローンでリノベーション費用を借り入れることができます。

借入期間は35年にならないので注意!

住宅ローンは最長35年の借入期間が設定でき、月々の支払い額を抑えられるという利点があります。借り換えの場合も同じく、最長借入期間は35年。

ただし、住宅ローンの借り換えと同時にリノベーション費用を住宅ローンにまとめる、というやり方の場合、最長借入期間は35年にはならないのです。

なぜなら、借り換えた住宅ローンのスタート時期(1年目)は「自宅を購入した時期」まで遡ってみなされるから。

岡野さんの場合、現在の住宅ローンを借りたのが8年前なので、借り換えをした場合、8年前を1年目とみなして最長35年間となります。

つまり、借り換えた住宅ローンは最長借り入れ期間が27年(35年ー8年)ということに。

岡野さんの場合はまだ27年あるのでやりくりができそうですが、仮に自宅を購入して20年後、子どもの独立を期にリフォームを、となるとどうでしょう。

住宅ローンの借り換えでリフォーム費用もまとめて借りたとして、最長の借入期間は15年(35年ー20年)。

15年で不動産の残債とリフォーム費用を返済することができるかどうか、検討が必要になります。

タイミングによってはこのようなことになるので、リノベーションや借り換え時期は計画的に考えた方がよいでしょう。

「自宅をリノベ」は資金計画にメリットあり

不動産購入のタイミングで住宅ローンを申し込む場合、不動産の売買契約に進むために「住宅ローン事前審査」が行われます。

事前審査は、売主側に「ちゃんとお金を払える(借りられる)ので契約しましょう」と示すために必要なステップです。

そして、事前審査では「総額いくら借りたいか」を提示しなければならないので、このタイミングで「リノベーション費用としていくら借り入れをするか」も決まっていなくてはいけません。

つまり、リノベーション設計がスタートしたばかりの時点で、すでに予算が決まっていなければならないのです。

プランニング中により良い設備を入れたくなったり、解体によって追加工事が必要になったりなど、予算が予想外に増えることも考えられるため、この時点でリノベーション予算を決めるのはなかなか難しいもの。

ところが自宅リノベの場合は、そんな悩みは不要です。すでに不動産は持っていて不動産売買との絡みがないため、住宅ローンの事前審査は不要。

リノベーション計画を立てて、工務店から見積もりが出てきたタイミング(=リノベーション予算確定のタイミング)でローン申請をすればいいのです。

ですので「工務店に見積もりを取ったら大きく予算オーバー。どうしよう、借入額が足りない…」ということになりません。

途中で予算がアップしても、借入額を変更できる

岡野さんのラフスケッチ

岡野さんがリノベーション予算を把握する際は、時間がなかったため、ざくっと作った平面計画とラフスケッチ(上記写真参照)で工務店に概算見積もりを出してもらい、それを持って銀行に行ったそう。

ざっくり過ぎたので、「正式な見積もりを出してもらったら300万円ほど高くなった」そうですが、まだ借り入れの契約(金消契約)をしていないので、借入額の変更(再審査)が可能でした。

この点も自宅をリノベーションする際のメリットで、中古マンションを買うと同時にリノベーションを行う場合とは大きく異なります。

自宅リノベするなら、住宅ローンの借り換えが有効な場合が多い

自宅を購入済み、もしくは何年か住んだ自宅をリノベーションする場合、リフォームローンは高金利だから損、というイメージがあるかもしれません。

ですが、岡野さんが教えてくれたように、住宅ローンの借り換えを行うことによってリフォーム費用の金利も抑えられますし、スムーズかつフレキシブルに資金計画を立てられるというメリットもあります。

自宅リノベを検討している方は、住宅ローンの借り換えも検討してみてください。

取材協力/EcoDeco

Source: 日刊住まい

保育園から幼稚園へ転園ってどう?メリットが多かった我が家の場合

今春から3歳の娘は保育園から幼稚園(年少組)に通い出しました。

3歳からは、幼稚園という選択肢が増えるため、2歳児クラスの春から保育園で継続するか、幼稚園へ転園するかを検討できます。
最近は保育園から幼稚園への転園を決めたという方も増えているようですね。

ここでは、わが家の娘が保育園から幼稚園に転園した理由と、幼稚園に通うことのメリットと保育園にはなかった驚きの方針をお伝えします。

保育園から幼稚園に転園した理由

娘が1歳〜2歳の時は私が正社員だったので、認可保育園に通っていました。
そして3歳からは、幼稚園という選択肢が増えます。(2歳から通える幼稚園もありますが)

我が家も2歳児クラスの春から保育園を継続するか、幼稚園へ転園するかを検討しはじめました。

幼稚園

保育園と幼稚園の違い

まずはそれぞれの違いについて。

保育園は「保育を必要とする子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設」*
幼稚園は「義務教育及びその後の教育の基礎を培うもの」*

我が家が保育園を転園した理由

では、我が家が保育園の転園を考えた理由です。

①教育カリキュラムの差

最近の保育園では、英会話や体操などの教育カリキュラムを組んでいるところも多く、幼稚園教育と変わらない園もあるそうですね。

当時通っていた保育園でも英会話が始まり、多少教育にも力を入れて始めているようでしたが、もう少し教育的な事をやってほしいなと感じていました。
また通っていた園は昨今の保育園問題で園庭が狭く、公園も遠い立地のため散歩は午前中だけだったり、外遊び、砂遊びが少ないことも懸念でした。

2歳児まではまだ良いけれど、これから大きくなっていくと体力を持て余してしまいそうな予感。

幼稚園

②保育園が家から遠かった

実は我が家、ある認可保育園の真横に住んでいます。
妊娠中はその園に入れるものだと思っていました。

ですが、ご存知の通り認可保育園は希望したからといって希望の園に入れるわけではなく、ポイントの順で決まります。
結果、娘が通うことになったのは少し家から離れた新規設立の保育園でした。
通える範囲内の距離ではあったものの、やはり雨や雪の日の送迎は辛かったです。

③安定しない保育士問題

最近の社会問題でもある保育士不足や保育士の退職問題。娘の保育園は新設園ということもあり、そのことを目の当たりにしました。
そして、2年通いながら安定した保育を求めるようになり、通っていた保育園よりも家から近くて広い園庭のある幼稚園も視野に入れ始めました。(家の隣の保育園も含めて他の認可保育園への転園は申請していましたが、なかなか叶わず半ば諦めモード)

そして同じ頃、私自身もフリーランスに転向することを決めました。
フリーランスのフレキシブルな働き方になれば、幼稚園に通わせて教育を受けさせることができるのではないか、と考えるようにもなりました。

迷ったらまず幼稚園説明会へ行ってみよう

幼稚園の説明会には4園ほど行きました。

どこの幼稚園も延長保育が充実していて保育園並みに預けられることが分かり、働きながら通うこともできそう!と確信。
また各園ごとに教育や保育方針は様々でした。何園か比べてみることをオススメします。

幼稚園通園
その中で選んだ園の決め手は、「広い園庭を生かして体を動かす」、「工作をたくさんする」、「菜園で野菜を作る」、「劇なども自分たちで考えて行う」など。
のびのびした環境で生活ができそう!通っている姿が想像できました。

そして晴れて保育園から幼稚園へ転園を決めたのでした。

保育園で仲の良いお友達も同じ幼稚園に転園するのことが最後の決め手になりました。
日々ワーママ同士、常に支え合っております。

友達

幼稚園のメリットと保育園にはない驚きのシステム

そんな経緯で、今春から幼稚園に通い始めたワケですが、実際通い始めて分かったメリットと保育園にはない驚きの方針をご紹介します。(あくまで私の感想です)

幼稚園に通い始めて分かったメリット

  • 礼儀や身だしなみが身に付く
  • 1クラス20人超の集団生活が身に付き、自立を促してくれる
  • 子供達が幼稚園って楽しいと思うような雰囲気作りをしてくれている(例:おたまじゃくし、蝶のサナギが園庭で観察できるなど)
  • 保育カリキュラムが計画的に組まれていて安心
  • 歴史が長い幼稚園なので、行事全てが安定している
  • 参観など普段の生活を見に行ける機会が多い
  • 質問に対する返答や対応が早い
  • 課外活動があり、幼稚園で習い事ができる
  • 習い事が平日にできるようになったので土日が空いた
  • 集まりが多いので、お母さん同士が仲良くなりやすい
  • 制服なので朝の用意が楽
  • 制服姿にキュンとする(笑)
  • お弁当は大変だけど、完食してくれた時の喜びったらもう!

お弁当

保育園にはなかった幼稚園の方針にびっくり!

  • お手紙が多い!(これには本当にびっくり)
  • 提出するお手紙も多い!(2日後に提出してください。など何かと焦る)
  • 行事が多い!(逆を返せば様子を見られて嬉しいのですが)
  • 行事が多いので、仕事のスケジュールと常ににらめっっこ
  • 休日が多い!(振替休日、創立記念日、入園面接日もお休み)
  • 長期休みがある(その間は民間の学童保育を利用することにしました)
  • PTA活動がある(仕事をしているので軽めの役にしてもらえています)
  • 延長保育を利用しているので、他のお母さんたちと顔を合わせる日が少ない(でもたまに会うと気さくに声を掛けてくれる)
  • 持ち物が多いので手紙を確認しないとうっかり忘れる日も
  • 週2回の給食が仕出し弁当なのが少し残念(温かいものが食べられない)
  • 保育園よりも保育料が上がった

お手紙

これらのことから、お弁当の日を把握するためや、プールカードを書き忘れないために、今まで何も貼っていなかった冷蔵庫扉には色々なものが貼られるようになりました(笑)。
さらばシンプルライフ!(笑)

貼り紙

まとめ

保育園でも幼稚園並みに教育カリキュラムを組まれていたり、こども園が増加しているので、この限りでは無いとは思いますが、少なくとも娘が通っていた保育園ではこのようなメリットは受けられなかっただろうと思います。

幼稚園

IYO / PIXTA(ピクスタ)

金銭的なところでいうと、やはり「幼稚園+延長保育+民間学童」を利用すると保育園時代よりも金額はかなり上がりました。
10月からの幼児教育無償化で少し負担は楽になる予定です(希望)。
この金銭的な負担は子供への投資だと捉え、もっと仕事を頑張ろう!と夫婦で励みにもなっています。

幼稚園へ通い始めて4か月経ち、転園してよかったことの方が多いと感じています。
娘も幼稚園が大好きで、家でもよく先生の真似をしてピアノを弾いたり、「さあ○○遊びをしますよー」とごっこ遊びをしています。

心配していた延長保育や学童にも楽しく通っていて、むしろ「14時に迎えに来ないで。」
と言われるほど。
延長保育は小規模保育園のようなアットホームさで娘ものびのび遊んでいるようです。

この働きながらの幼稚園生活は私がフリーランスだからできるのかと思いきや、一緒に保育園から転園した友人はフルタイムのワーママです。
仕事で出られなかった説明会があれば、情報共有し合ったりしています。
お迎えに少し間に合わない!という時は一緒に待ってもらったりすることも。

同じ保育園だったワーママで幼稚園を検討したけれども、やっぱり行事の多さや長期休み問題、金銭負担問題で保育園を選んだ人が多いのも事実。
家族の協力があるかないか、生活スタイルに合うかを想像しながら考えてみてもいいでしょう。

保育園か幼稚園かを迷われているなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

*参考
厚生労働省
文部科学省

Source: 日刊住まい