吹き抜けやリビング階段は光熱費が高い?解決ポイント教えます

吹き抜けやリビング内に階段を設けるリビング階段は、設けると開放感が生まれ、人気が高い設備です。

しかし熱効率が悪く、冬は1階で暖めた空気が2階へ逃げる、夏は熱気が2階にたまりやすいなど、実用性に欠けるのがデメリットです。

この問題をどうしたら解消できるのでしょうか。

1.リビング階段と吹き抜けのメリット

まずは、リビング階段と吹き抜けのメリットについておさらいしましょう。

リビング階段

kai / PIXTA(ピクスタ)

1-1 家の1階と2階につながりができる

リビング階段と吹き抜けのメリットは何といっても開放感が生まれるということでしょう。

1階と2階に繋がりが生まれるので、部屋が広く感じます。狭小住宅などにはぴったりです。

1-2 家族が顔を合わせる機会が増える

リビング階段や吹き抜けを設けると見通しがよくなるので、家族の気配をより感じ取ることができます。

リビング階段は子どもが学校から帰ってきたとき、自分の部屋が2階にあってもリビングを通らなくてはならないので、必然的に顔を合わせることになります。

1-3 階段や部屋が明るくなる

リビング階段にしない場合、廊下など比較的光が入りにくい位置に階段が設置されるので暗くなりがちです。

リビングは光が入りやすいところに設けられるので、リビング階段にも光が入りやすく、明るい印象になります。

吹き抜けも、設けることで、北側に位置する部屋に光が届きますので、部屋が明るくなります。

2.リビング階段と吹き抜けのデメリット

これから、リビング階段や吹き抜けを設けようと考えている人は、次のデメリットについて心配をしている人が多いようです。

吹き抜け

OrangeMoon / PIXTA(ピクスタ)

2-1 臭いや音が伝わりやすい

空間が1つになることで音や臭いは伝わりやすくなります。

特に、料理の臭いは気になる人が多いようです。

開口部が少ないと、臭いがこもりがちになります。

間取りを考えるときに、風が抜けるように窓を設置することで、ある程度改善されます。

2-2 熱効率が悪い

吹き抜けやリビング階段のある空間は、とくに暖房でエアコンを使った場合、床面に暖気が届かないため、温度ムラができてしまい熱効率が悪くなります。

吹き出した空気は高温で軽いので、上方に広い空間が開けていると上に行ってしまいます。

3.熱効率を上げる方法は?

家の中の空気の温度を均一にするための設備を設置することで気流を変化させ、熱効率をアップさせる方法を紹介します。

全館空調

iodrakon / PIXTA(ピクスタ)

3-1 ストーブを階段方向に向ける

ホテルや病院の病室などで、窓際に暖房器具が設置されているのを見かけます。

これは、「ファンコイルユニット」という暖房方式で、窓に沿って降りてくる冷気を温め、熱効率を良くする方法です。

この仕組みを利用し、階段付近の冷気をストーブで温めましょう。

3-2 床暖房を採り入れる

これから新築で家を持とうとするならば、床暖房を採り入れると、非常に熱効率がよくなります。

エアコンやストーブなどの暖房機器の場合、階段からの冷たい風が吹いてくると足元を中心に冷えます。

床暖房の場合は常に床から暖気が上がっていますので、上から来る冷気を温め、温度状態を保ってくれるのです。

3-3 全館空調にする

全館空調とは、1台の空調設備で家じゅうを冷暖房するシステムをいいます。

一般的には冷暖房をしない廊下や洗面室まで快適な温度にできるため、室温のバリアフリーが実現します。

24時間稼働するため、電気代がもったいないと思う人が多いですが、近年は断熱材の質の向上や、空調システム自体の性能向上のため、個別に空調するのと変わらないくらいの光熱費に抑えることができるように進化しています。

3-4 シーリングファンを設置する

吹き抜けやリビング階段を採り入れると、温度ムラができてしまい熱効率が悪くなりますが、シーリングファンを設置すれば、空気がかき回されて、部屋の温度を均一に近づけることができます。

シーリングファンの効果を最大限に発揮するには羽根の先端から一番近くの壁まで、約40cm~50cmほどの空間が必要です。

羽根と壁の距離が近すぎると、空気の通り道が狭くなってしまい、そこの気流が乱れて、ファンが効率よく回らなくなってしまいますので注意しましょう。

4.まとめ

吹き抜け

Ushico / PIXTA(ピクスタ)

吹き抜けやリビング内に階段を設けると、冬場は1階で暖めた空気が2階へ逃げやすく、夏は熱気が2階にたまりやすくなり、室内を均一な温度に保ちにくくなりますが、工夫次第で熱効率を良くすることができます。

メリットも多い吹き抜けやリビング内に階段を積極的に採り入れてみてはいかがでしょうか。

Source: 日刊住まい

リビング階段で電気代が月5万円…冷暖房効率のカギは「のれん」だった

自宅を新築する際、リビングを通過して階段を上る「リビング階段」を、家族の出入りがわかりやすいようにという理由で、施工会社から強く勧められました。
そこで、子どもがいたということもあり採用しました。

ところが、入居してから「しまった」と後悔することになってしまったのです。
その理由は、高額な電気料金。

ではなぜ、リビング階段を採用すると電気料金が高くなったのか?それを解消するために作った「のれん」が救世主になった、我が家の例をご紹介します。

「子どもがいる家庭に人気」と勧められたリビング階段。その結果は?

階段

A_Team / PIXTA(ピクスタ)

11年ほど前、大阪市内でマンションを売却したお金を頭金にして、私の実家に近い場所で、土地付き一戸建て住宅を新築しました。

担当者さんが様々なデザインの図面を持ってきては、変更をして、自分達の気に入った間取りにどんどん変えていきました。

階段の位置を決めるときに「リビング階段、人気ありますよ。特に子どもさんをお持ちの家庭では多いですね」という言葉に、夫婦で迷いました。

当時3歳の子どもがひとりいたので、家族の出入りがわかると安心だと考えたのです。

結局「リビング階段」を採用することにし、7月に引越しました。とても暑い夏でした。

光熱費

はる / PIXTA(ピクスタ)

クーラーをフル活用して、その夏を乗り越えたのですが、後日電気代の請求書を見て凍りつきました。

約5万円の電気代請求がきたのです。

 

リビング階段は煙突の役割をする!?

リビング階段は、設計しだいではおしゃれで、家族の出入りがわかりやすくていいのですが、家計にはあまり優しくない設計なのです。

リビング階段は人の出入りが分かりやすいというメリットはあります。

しかし、階段が空気の通り道となり、1階の冷暖房の空気を循環させる役割を担うことになります。

空気の循環が始まることで、エアコンが部屋の温度を感知しにくくなり、さらに部屋の温度を調整しようと、フル回転します。

したがって、リビング階段の入り口に何らかの仕切りをしない限り、エアコンは温度調整のために頑張るので、結果として電気代が高くなってしまうのです。

 

DIYした「のれん」が救世主に!

そこでまず、リビング階段の入り口となるところに仕切りをつけた方が良いと気づき、何が一番いいか考えました。

カーテンレールを設置してカーテンを吊るすか、ロールスクリーンを設置するか…。

リビング階段

しかし、階段の入り口上部の構造では、階段のすぐ横にドアがあるので、カーテンレールやロールスクリーンの取り付けは難しいと判断。
最後には、一番簡単な方法として「のれん」をつけてみることにしました。

100均でつっぱり棒を購入して、実家で余っていたのれんを借りて、取り付け可能かを確認。
階段の入り口の幅と必要丈を測り、自作でジャストサイズののれんを作ることにしました。

のれん

生地の厚さは、カーテンよりやや薄めの生地です。
縫い代などを計算して生地を購入し、ミシンで縫います。
丈は2m42cmもあり縫うのが大変でしたが、丸1日かけて仕上げました。

DIYしたのれんの材料費は、生地にもよりますが、2,000円〜3,000円の範囲内。
ミシンがけは、直線縫いのみで簡単に作れます。

のれん

こちらののれんは最新作で、上から30cmのところで2つに分けています。
裾にわずかな隙間がありますが、重みで時間とともに程よい丈になります。

 

リビング階段を検討する際は電気代のことも考えて

階段

kasipat phonlamai / PIXTA(ピクスタ)

リビング階段にのれんを取り付けてから、冷暖房が必要になる夏・冬の電気代は、当初の5万円から約1〜2万円まで落とすことができました。

しかし、人が通りやすいように、のれんの中央2つに分けていること、生地の厚みなどで、完全には冷暖気の流れをカットはしきれてはいません。

お子さんがいるご家庭は「子どもの出入りがわかりやすい」とリビング階段を採用したくなるかもしれませんが、電気代が家計を圧迫しやすいことを知った上で、採用するかどうかを決めた方がよいかもしれませんね。

Source: 日刊住まい