ロケットニュース24記者がオススメする「人生の教訓を学んだ歴史小説・歴史漫画」5選

先人たちから学べることは多い。過去の偉人たちはどうやって困難を乗り越えたのか、どうやって自己を磨いていったのか。いま抱えている悩みの答えは、歴史のなかにあるかもしれない。

今回「人生の教訓を学んだ歴史作品」を、編集部の5人がピックアップしてみた。これを読めば、あなたの知らない驚きの歴史や魅力的な偉人と出会えるかもしれない。

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P.K.サンジュン「明治の日本人は本当に凄かった」
・小説『坂の上の雲』(司馬遼太郎)

P.K.サンジュン「歴史小説は大好物。20歳くらいの頃に司馬遼太郎の幕末ものは短編も長編も全部読んだけど、どれか1つだけってなると『坂の上の雲』なのかなぁ。今まで3回くらいは読んだよね。

坂の上の雲を読むとさ、やっぱり日本人の凄さがわかるよ。俺は最近の安易な『日本人スゲー!』的なテレビとかは嫌いなんだけど、明治の日本人は本当に凄かったと思う。なぜスゴイのか、どうスゴイのかは実際に読んで欲しいけど、司馬遼太郎作品には毎回学びがあるんだ。

『竜馬がゆく』にも『燃えよ剣』にも『峠』にも『花神』にも全ッッッ部に人生のどこかで役立つ真理がある。うるせーヤツはドヤ顔で『司馬遼太郎はフィクションだよ』とか言うけど、そんなの無視してOK。日本人なら全員読んだ方がイイ。俺は日本人じゃないけど!

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田代大一朗「才能と色気に満ちた曹操に惚れる」
・漫画『蒼天航路』(王欣太/李學仁)

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田代大一朗「『歴史ってなんて面白いんだ!』と唸らされた作品が漫画『蒼天航路』。物語の舞台は中国の三国時代。となると主人公は、仁義の人として有名な劉備かと思いきや、なんと冷酷非道の人として描かれることが多い曹操が主役をはる。

『あの曹操を中心に描くなんて大丈夫?』と読み始めると、曹操の武芸・音楽・文学などあらゆる分野で光る圧倒的な才覚、身分ではなく才能で人を抜擢するリーダーとしての器、そして人に対して底知れぬ興味に引き込まれ、あっという間に惚れてしまう。こんなにも才能と色気に満ちた人がいたら、そりゃついていくよ!

正義とは何か? 才能とは何か? 人生を謳歌するとは何か? そんな真に迫った問いかけを、曹操の背中が問いかけてくる。く~、知れば知るほど、魅力的じゃないか!

悪役として描かれることが多い曹操。視点が変われば、見える世界が変わる、見える正義が変わる。そういった歴史の面白さが詰まった作品なので、一度でいいからぜひ読んでみてほしい!」

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中澤星児「中学生のころから買い続けている作品」
・漫画『ヴィンランド・サガ』(幸村誠)

中澤星児「11世紀初頭のヴァイキングを描いた本作。連載が始まったのは、私が中学生の頃で、その頃から買ってる作品はこれだけになった。当時、週刊少年マガジンで連載されていたが、人が死にまくるのはもちろん、指が飛んだりと戦いの描写が生々しく衝撃を受けたことを覚えている。

しかし、そんな衝撃は全然浅かったと今になると思う。略奪が生きる手段のヴァイキングたちは、現代の価値観からすると悪魔の集団でしかない。だが本作を読んでいると、むしろ悪いのは個人ではなく、人に根付く価値観、もう少し大きく言うと『世界』だということを感じる。なぜなら、ヴァイキングは殺すことが普通の生き方であり、栄誉だからだ。

その中で育った主人公トルフィンは、やがてヴァイキングを離れ、奴隷になり、時代の波にのまれそうになりながらも自身の生き方を探す。暴力の世界で、現代では当たり前になったことを必死に探すトルフィンの姿は極めて道徳的。

そして、自分が嫌に感じることは、実は現代の価値観に染まっているからだとも思う。そういう意味で、ヴァイキング勢も好き。ちなみに、私が好きなキャラのトップ2は、トルケルとアシェラッド。

イギリスに行った時もまず本作が頭をよぎった。バンバラ城とかめちゃくちゃヴィンランド・サガの世界観で最高だったぞ。アニメ2期早くー!

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GO羽鳥「セミの鳴き声を聞くたびに思い出す」
・漫画『ファミコンランナー高橋名人物語』(河合一慶)

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GO羽鳥「この作品を『歴史作品』に入れて良いのか不安だが、特に暑い季節、セミの鳴き声を聞くたびに思い出すのが、『ファミコンランナー高橋名人物語』である。

私の記憶が正しければ、作中の高橋名人(の少年時代)はセミを採るためだけに、その場で脱糞。自らのウンコをセミに向かってビュッビュと投げ飛ばして捕獲するという『サッポロ採り』を繰り出していたのだ。

高橋名人スゴイと思うと同時に、『漫画ってスゴイ』とも思った。ちなみにこの作品を描いた『河合一慶』先生は、のちにMr.マリックの武勇伝も執筆。それもまた名作である」

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和才雄一郎「ふわふわした気持ちがシャンとする」
・小説『人間臨終図鑑』(山田風太郎)

和才雄一郎「内容を簡単に言うと、教科書に出てくるような人物の『死に際』だけを解説した本。若くして死んだ人から長生きした人まで。寿命がそれぞれなら、死に際の状況もそれぞれ。気持ちよく死んだ人から、苦しみまくって死んだ人まで。

読む度に『苦しんで死にたくないな~』と思うけれど、自分もそうなるかもしれない。……という事実を突きつけられるので、ふわふわした気持ちがシャンとする。これを歴史作品と言っていいのかどうか分からないが、歴史上の人物を取り上げているという点では歴史作品と言えるかと思うので推すことにしたい」

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──以上、ロケットニュース24がおすすめする「人生の教訓が学べる歴史作品5選」である。

何か興味をそそる作品はあっただろうか? 時おり歴史を振り返り、今とはまた違った世界の輝きに目を向けてみるのも面白いかもしれない。

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執筆:ロケットニュース24編集部
Photo:RocketNews24.

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Source: ロケットニュース24

【傑作なんだ】CGアニメ「スター・ウォーズ / クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」はもっと評価されてイイ

2019年12月20日、映画「スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け」が公開された。周囲の人の感想やネット上の評価を見てみると「評論家はイマイチ」だが「ファンは大絶賛」といったところだろうか。私(P.K.サンジュン)は純粋におもしろかった。

さて、スター・ウォーズファンならば誰しも「お気に入りのタイトル」があることだろう。特に「帝国の逆襲」あたりは根強い人気を誇っているが、もし私がお気に入りのタイトルを問われたら、ずるいことを承知で「クローン・ウォーズ」と答える。それくらいCGアニメ「クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」は最高傑作なのだ。

・最高傑作と確信

壮大なスター・ウォーズの世界は、実写版映画だとEP1「ファントム・メナス」からEP9「スカイウォーカーの夜明け」までが、いわゆる “スカイウォーカーサーガ” に位置付けられている。おそらく「スター・ウォーズを全部観た」=「実写映画9本を全部観た」とお考えの方も多いと思うが、ちょっと待って欲しい。

アナザーストーリーの実写版映画「ローグ・ワン」や「ハン・ソロ」は当然として、実はスター・ウォーズの世界はルーカスフィルム公認のストーリーが多く存在する。中でも私が最高傑作だと確信しているのが、CGアニメ「クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」だ。

・1番知りたいエピソードが満載

時系列的に「クローン・ウォーズ」はEP2「クローンの攻撃」とEP3「シスの復讐」の間が舞台となっている。ということは、だ。まだまだ多くのジェダイが生きている時代のストーリーなので、実写版だとチラッとしか映っていないジェダイたちがメチャメチャ活躍しているのである!

ハッキリ言って、マグロでいえばこの時期は大トロの部分。考えてもみて欲しい。ヨーダは当然として、メイス・ウィンドゥ、ルミナーラ・アンドゥーリ、キット・フィストー、プロ・クーン……などなど、伝説のジェダイ・マスターたちが、実際に! ライトセイバーを持って!! 敵と戦うのだッ!!

「クローン・ウォーズ」は2008年公開の映画「クローン・ウォーズ」がプロローグとなっており、その後テレビアニメでシーズン6まで制作されている。このシーズン6まで制作されているという事実だけでも、ファンからの人気がどれだけ高いかおわかりいただけることだろう。

・アナキンの良さがわかる

ちなみに「クローン・ウォーズ」の主人公はアナキン・スカイウォーカーで、パダワンの「アソーカ・タノ」と共に分離主義者たちとの激闘が描かれている。そこに先述したジェダイたち、さらにはクローンたちをメインにしたストーリーが加わる格好だ。

きっと読者の中にはアナキンのことを「結局はダークサイドに堕ちた愚か者」とお考えの方もいらっしゃることだろう。私もそう思っていた……クローン・ウォーズを観るまでは。確かにクローン・ウォーズでも、アナキンは独善的で危うい気配を感じる描写が多い。

一方でジェダイとして高潔な魂を持っている(いた)こともまた事実で、彼の情熱と使命感が “最強のジェダイ” と称された戦闘能力の高さと共に描かれている。「スター・ウォーズが好きなのにクローン・ウォーズを観ないのは損している」とまで断言してしまおう。

・やや暗い反乱者たち

その続編の「反乱者たち」は、EP3「シスの復讐」からEP4「新たなる希望」が舞台となっており、こちらはシーズン4で完結している。「反乱者たち」も「クローン・ウォーズ」に勝るとも劣らないクオリティで、めちゃめちゃファンからの評価は高い。

EP3からEP4の間ということは、帝国が誕生しダース・ヴェイダーが猛威を振るっていた時代である。当然かなり暗い作風ではあるが、どうにかして生き延びたジェダイたちや、帝国になんとか抗おうとする反乱軍たちの生き様は涙なしには観られない。こちらもズバリ、傑作だ。

その他にも「幼少期のボバ・フェット」や「ダース・モールのその後」さらには「マスター・サイフォ=ディアス(クローンを発注した人!)」などなど、スター・ウォーズファンなら絶対に知りたいエピソードが「クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」では描かれている。

・CGアニメだからこそ

もしかしたらアニメそのものに拒否反応がある方もいらっしゃるかもしれないが、個人的には「スター・ウォーズの世界観を描くには、むしろ実写よりCGアニメがベスト」だと思う次第だ。しかもこれらはルーカスフィルム制作……! つまりスター・ウォーズの “正史” だということになる。

無論、スター・ウォーズファンならば「クローン・ウォーズと反乱者たちが傑作なんて常識」とお思いのことだろう。だがしかし、これだけ良質な作品なのに「知ってる人全然いねえ」と感じたこともあるハズだ。両作品ともにもっともっと評価されてイイ。

なお「クローン・ウォーズ」及び「反乱者たち」の視聴は、DVDレンタルかディズニーデラックスをオススメする(何年か前はhuluでも配信されていた)。全ての実写映画とも複雑に絡み合う作品だから、どちらも観て損はしない。むしろスター・ウォーズファンを名乗るならば、絶対に押さえて欲しいタイトルだ。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24

【傑作の予感】映画「ジョーカー」最新予告解禁 / 劇場に行く前に知っておくべきたった1つのこと

ハッキリ言って傑作の予感がする。2019年10月4日に公開される映画『ジョーカー』の最新予告動画を見たら、きっと多くのアメコミファンたちは震えが止まらないハズ。傑作の予感がするどころか、ここまで「傑作の予感しかしない映画」は非常に稀だ。

悪のカリスマ「ジョーカー」はこれまで幾度となく映像化されてきたが、もしかしたらホアキン・フェニックスが演じるジョーカーは、あの伝説のジョーカーに肩を並べる存在になるかもしれない。そう、今は亡き “ヒース・レジャー” が演じたジョーカーに。

・サイコパス中のサイコパス

そもそもはDCコミックスの超人気タイトル「バットマン」に登場するチンケなヴィラン(悪役)だったジョーカー。当初は1話のみで死ぬ予定だったことは、アメコミファンの中では有名なエピソードだ。

ジョーカーの宿敵・バットマンと比べた場合、肉体的な強さも経済力も比べものにならないほどジョーカーが劣っているが、彼の持つ狂気は全てを凌駕する。シンプルに表現するならば、サイコパスの中のサイコパス──。それが「ジョーカー」だ。

・傑作の予感しかしない

そのジョーカーは、ヴィランながらカリスマ的な人気を誇っており、これまでも「ジャック・ニコルソン」や「ヒース・レジャー」「ジャレット・レト」らがジョーカーを演じている。中でも映画『ダーク・ナイト』での “ヒース・レジャー・ジョーカー” は、映画史に残る神懸ったジョーカーであった。

予告編を見る限り、今作でジョーカー役を演じる「ホアキン・フェニックス」の “ホアキン・ジョーカー” は、過去のジョーカーに勝るとも劣らない怪演を見せている。善良な男が徐々に壊れていく様子や、常にただよう妖しさと色っぽさは必見だ。

・知っておくべきこと

一点、映画『ジョーカー』をご覧になる前に、知っておいて欲しいことがある。DCコミックスは現在進行形で「ワンダーウーマン」や「ジャスティス・リーグ」など「DCエクステンデッド・ユニバース」を展開しているが、今作はそれらと世界観を共有しない作品である。

つまり、ジョーカーは単独のジョーカーであり、例えば「スーサイド・スクワッド」のジョーカーとは別物として捉えていただきたい。続編があるのかどうかは現時点では不明だが、本作はジョーカーに関する予備知識がなくても十分に楽しめるハズだ。

公開まで約1カ月に迫った、映画『ジョーカー』。ここ数年、アメコミ映画はマーベルの独壇場が続いているが、アメコミを代表する悪のカリスマがストップをかけられるのか? 注目したい。映画『ジョーカー』は、2019年10月4日公開だ。

参考リンク:映画「ジョーカー」公式サイトYouTube
執筆:P.K.サンジュン
Photo:(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics


Source: ロケットニュース24