家好き芸人、アンガールズ・田中さんがIKEAキッチンを活用したお宅に感動!

ベランダに立つアンガールズ・田中卓志さんと建築家夫妻

家好き芸人・アンガールズ田中卓志さんが、個性豊かな建築家の自邸を突撃取材!田中さんは広島大学工学部第四類建築学部卒業。大学では建築の構造を研究し、得意分野は日本建築だそう。

今回訪問したのは、横浜市内とは思えない自然豊かな場所に建つこちらの家。夫妻で設計事務所アオイデザイン/aoydesignを主宰する青山茂生さん、隅谷維子さんの自邸です。DIYで組み立てたというIKEAのパーツを活用したキッチンのほか、個性豊かなディテールを取り入れた、見どころいっぱいのお宅です。

軒下空間の仕上げを統一することで、一体感を

焼杉張りの外壁を指差す田中さん

のどかな里山の風景に溶け込む焼杉張りの外壁が印象的な建物は、建築家の青山茂生さん・隅谷維子さん夫妻のアトリエ兼自宅。

これまでは都内のマンションを仕事と生活の拠点としてきましたが、「自分たちの空間をイチからつくりたい」(青山さん)と1年以上かけて土地を探し、横浜市内とは思えないような自然に囲まれた高台の敷地を手に入れました。

眺望が開けた南東側に軒下空間を設けることで広がりを演出

「2階からの眺め、最高ですね。冬でも天気がよければ、ベランダで過ごすのも気持ちよさそう」と田中さん。眺望が開けた南東側に軒下空間を設けることで広がりを演出し、室内と軒下空間の天井や壁の仕上げを統一することで、一体感を高めています。

ダイニングでくつろぐ田中さんと建築家夫妻

「壁や天井、床や家具などの色のトーンが素敵です。グレーのタイルも効いていますね。このダイニングテーブルも味があるし、カッコいいな」と田中さん。「このテーブルは古道具屋で見つけたもので、無骨な感じがこの空間に合っていると思います」と青山さん。

ソファに寝転ぶ田中さん

テレビはリビングの高い位置に取り付けられていて、ソファに寝転んで見られるというので試させてもらう田中さん。「これが最高!首の角度がまっすぐだから痛くならないし、間違いなくこのまま寝落ちできます。天井が高いからできるんでしょうね」

【この住まいのデータ】

▼家族構成
青山さん50歳 隅谷さん46歳

▼住宅の面積やコスト
延床面積/92.20m²(1階49.69m² 、2階42.51m²)

IKEAのキッチンはDIYで組み立て、木の天板を採用

IKEAで購入し、DIYで組み立てたキッチン

キッチンはIKEAで購入し、DIYで組み立ててコストダウンを図りつつ、天板には実験的に無垢材を使用しました。「高級感があって、コストダウンしたように見えない!実験的に木を使うというのも、建築家らしくて面白いですね」(田中さん)。

キッチン背面の引き戸を開ける田中さん

キッチン背面の引き戸を開けると、IKEAの棚を利用した大容量の収納が。「奥行きが60cmあるので、食器は引き出しのほうが奥のものが出し入れしやすいんです」と隅谷さん。冷蔵庫や洗濯機も引き戸で隠されています。

キッチン内部

「めちゃめちゃおしゃれなキッチンの本体がIKEAと聞いてびっくり。ものすごく高級感があって、ヤバいくらいにカッコよかったです」(田中さん)。

ワークスペースの引き戸にロールスクリーンの生地を

引き戸で緩やかに仕切られたワークスペース

1階には、引き戸で緩やかに仕切られたワークスペースが。開け放つと、廊下や玄関と一体化してより広々と感じられます。

ワークスペースの吹き抜けから見下ろす田中さん

ワークスペースの吹き抜けにより、2階LDKとつながっています。「吹き抜けがあると 一体感が生まれるし、やっぱり開放感も違いますね」(田中さん)

透けるロールスクリーンの生地をはさんだ引き戸

引き戸には、透けるロールスクリーンの生地をはさんでいます。

引き戸を閉めても向こうが透けて見える

「すごいアイデア!閉めても向こうが透けて見えるから、開放感がある」と感心する田中さん。ロールスクリーンもDIYですが、「シワシワになってしまい全部やり直しました…」(青山さん)とかなり苦戦したそうです。

自分たちで設計した家に住むことで、たくさんの気づきが

漆喰とグレーの木毛セメント板との組み合わせが印象的な壁

漆喰とグレーの木毛セメント板との組み合わせが印象的な壁は、階段やトイレ、寝室にも採用しました。右手の扉は階段下を利用したトイレ、左手の扉は寝室です。

落ち着いた雰囲気をつくり出した寝室

窓を最小限に抑え、落ち着いた雰囲気をつくり出した寝室。

取っ手を付け替えたIKEAの収納ケース

寝室の隣にあるウォークインクロゼット内部にはIKEAの収納ケースが。ネットでオーダーした取っ手に付け替えています。「アレンジが上手ですね」と田中さん。

大きな窓から明るい日差しと景色を取り込むバスルーム

大きな窓から明るい日差しと景色を取り込むバスルーム。お風呂のお湯は、屋根に設置した太陽熱温水器でまかなっています。冬場は温水式の床暖房にも利用しているそう。

建物の前に立つ田中さん

「自分たちで設計した家に住むことで、気づいたこともたくさんありました。使い勝手などもより具体的に考えられるようになったし、説得力も違うと思います」と青山さん。

「いろいろ実験しましたもんね(笑)。家づくりを検討中の人にも伝えやすくなりますね」(田中さん)。

間取図と配置図

間取り図と配置図

【取材協力】
アオイデザイン/aoydesign
2003年青山茂生さんが設立。 2007年より隅谷維子さんとの共営に。住宅などの設計に加え、不動産仲介も行っている。

撮影/山田耕司 ヘアメイク/石川真理
※情報は「住まいの設計2020年4月号」取材時のものです

Source: 日刊住まい

家好き芸人・アンガールズ田中さん「玄関が小さな焼き菓子店」の家に

ボタンデザイン・村上譲さんの自邸LDK

家好き芸人・アンガールズ田中卓志さんが、個性豊かな建築家の自邸を突撃取材!田中さんは広島大学工学部第四類建築学部卒業。大学では建築の構造を研究し、得意分野は日本建築だそう。

今回訪問したお宅には、なんと玄関先に可愛い焼き菓子のお店が。こちらは、設計事務所「Buttondesign(ボタンデザイン)」を共同主宰する村上譲さんの自宅です。

次女の卵アレルギーをきっかけオーガニックのお菓子を販売するように

妻が営む小さな焼き菓子のお店

静かな住宅地の旗竿地に建つ村上譲さんの家。長いアプローチは小さな庭のようになっていて、可愛い2人の子どもたちが出迎えてくれました。アプローチを進んだ先にある玄関には、妻が営む小さな焼き菓子のお店があります。

次女が卵アレルギーだったことがきっかけで、乳製品や小麦粉などを使用しないオーガニックのお菓子を販売するようになったそうです。「玄関先にお店があるんですね。アレルギーのある子どもさんにはうれしいですね」(田中さん)。

【この住まいのデータ】

▼家族構成
30代夫婦+子ども2人

▼住宅の面積
99.20㎡(1階45.89㎡、2階53.31㎡)

ストレスなく暮らせる半地下のLDK

半地下のオープンなLDK

室内に入ると、一段下がったところにオープンなLDKが広がっています。旗竿地は建物に囲まれているイメージがありますが、南側隣地が広い駐車場だったので、視線を避けるためにLDKを半地下にしました。

「なるほど!生活空間の床レベルを下げることで、ストレスなく暮らせるようにしたんですね」と、感心する田中さん。「家の中に低いところと高いところがあると、変化も生まれます」(村上さん)店舗とも程よい距離感を保っています。

コンクリートと木、漆喰の組み合わせが個性的な雰囲気を演出

コンクリートと木、漆喰の組み合わせが個性的な雰囲気を演出。調理器具の「吊るす収納」もおしゃれ。キッチンの天板には独特の色と質感が特徴の左官材・モールテックスを使っています。

間口4.2mのキッチンとパントリー

半地下にしたLDKは、天井高3.4mの大空間。北側壁面には料理上手な妻のために間口4.2mのキッチンとパントリーが造り付けられ、将来は料理教室などにも使えるフレキシブルなスペースになっています。

イチゴを食べながらくつろぐ田中さんと女の子たち

「座ると、さらに天井が高く感じらるれな〜」と、イチゴを食べながらくつろぐ田中さん。造作のソファは、 つなげてもバラバラにしても使えるので、レイアウトも自由自在。

キッチン上部にロフトを設置。こもり感が最高

キッチン上部のロフトでくつろぐ田中さん

高い天井を生かしてキッチン上部にロフトを設置。「天井が近いから、こもっているような感じ。こういう場所、好きです。ここで本でも読みたいな」と田中さん。

ハシゴで不健康なことを実感させられる田中さん

「書斎にしようと思っていますが、子どもたちが使ってもいいかなと思っています」(村上さん)と、様々な使い方が可能な場所です。 「このハシゴ、スマートでおしゃれなんだけど、足の裏がめちゃくちゃ痛い!不健康なことを実感させられます(笑)」と田中さん。

イギリス製の大きなスピーカーが鎮座する広いホール

大きなスピーカーが鎮座する広いホールで会話をする村上さんと田中さん

軽やかなスチール製の階段を上った2階には、大きなスピーカーが鎮座する広いホールが。圧倒的な存在感を放つイギリス製のスピーカーは、村上さんが生まれた頃にジャズ好きの父が購入したものだそう。

「相当いい音が出るんでしょうね。そして、 相当高そうだな(笑)」と、クラシックなスピーカーの大きさに驚く田中さん。「解体することになった実家から引き取ったのですが、父にやってもらわないと配線ができないので、まだ聴いていないんです(笑)」と村上さん。

階段でくつろぐ田中さん

2階も屋根なりの高い天井が印象的。後ろの階段上部にはトップライトが設けられています。

階段ホールでくつろぐ田中さんと女の子たち

デスクが造り付けられた東側の個室は、村上さんが在宅で仕事をする際の ワークスペースで、夜は布団を敷いて家族4人の寝室に。2室に仕切ることができ、将来は子ども室として使うことも可能です。

西側の個室は、現在は納戸と両親が遊びに来たときの寝室として使用。「初めから使い方を限定せず、ライフスタイルに合わせて変えていけるのがいいですね」(田中さん)。

1階の天井は2階の床を兼ねていてる

「この家は構造も仕上げもシンプル。1階の天井は2階の床を兼ねていて、38㎜の厚板を使っているそう。構造と仕上げの両方を兼ねているんですね。ふと見上げると木の天井が目に入るので、落ち着きます」(田中さん)。

間取図と配置図

村上さん宅の間取り図と配置図

【取材協力】
取材協力/Buttondesign(ボタンデザイン、村上譲さんと菊田康平さんにより 2014年に設立。建築設計、インテリアデザイン、家具のデザインなどを手掛ける)
撮影/山田耕司 ヘアメイク/石川真理
※情報は「住まいの設計2020年6月号」取材時のものです

Source: 日刊住まい

家好き芸人・アンガールズ田中さん、電気を自給自足するお宅で感動

建築家の新井さん親子とアンガールズ田中さん

家好き芸人・アンガールズ田中卓志さんが、個性豊かな建築家の自邸を突撃取材!田中さんは広島大学工学部第四類建築学部卒業。大学では建築の構造を研究し、得意分野は日本建築だそう。

今回は、エコで地球にやさしい家づくりと暮らしを実践する建築家・新井かおりさんのお宅を訪問しました。

『電気の自給自足』がコンセプトの家

新井さん宅の外観

古くから鋳物の町として知られる埼玉県川口市の30坪の敷地に、夫と2人の子どもの4人家族で暮らす自宅兼事務所を建てた新井かおりさん。「この家は、『電気の自給自足』がコンセプトです」(新井さん)。

屋根には太陽光発電パネルを載せ、できた電気を蓄電池にためて、家族4人の生活をまかなうそうです。

「きっかけは、東日本大震災でした。街中での生活に電気は欠かせないけど、原発に頼らないといけない暮らしって、とても脆弱だと思ったんです。調べてみると、遠くの発電所から運ばれてくるときの送電ロスもある。日々降り注ぐ太陽エネルギーを使わないのはモッタイナイから、普通の住宅地に小さい家を建てて、電気を自給自足することにしたのです」(新井さん)

玄関前の蓄電池のシステムを設置するスペース

新井さんのお宅では、玄関前に蓄電池のシステムを設置するスペースを確保しています。「これは鉛蓄電池なんですが、リチウム蓄電池なら、お高いですがもっとコンパクトです」(新井さん)。

室内に設置されたモニターを見ると、「売電中」の文字が

室内に設置されたモニターを見ると、「売電中」の文字が。この日は天気がよかったので、使用量を発電量が上回っています。

「売電って、いい響きだな(笑)。曇りの日はどうなんですか?」(田中さん)。「例えば、今日は雨だし電気が少ないから洗濯は明日にしようとか。そんなちょっとの工夫で案外、大丈夫なんです」と新井さん。

木の断熱材や紙クロスなど自然素材を採用

玄関を入ると、すぐ左手にある新井さんのアトリエ

玄関を入ると、すぐ左手にあるのが新井さんのアトリエ。テーブルにはこの家にも使用している木の断熱材のサンプルなども置かれていて、ほんのり木の香りが漂っています。

「木の断熱材ってあまり聞かないけど、実際どうなんですか?」と田中さんが聞くと、「まず、自然のものだから人体にやさしい。子どもの健康のためにも、安全性は大事です。それに、空気を通すので家自体が呼吸しますし、廃棄する際には燃やせばエネルギーになる。そんなふうに家づくりはトータルで考えなければいけないと思います」と新井さん。

木の断熱材を持つ田中さん

「ふわふわで、触り心地もやさしいですね」と田中さん。構造には埼玉の県産材を、壁にはルナファーザーという紙のクロスを使用し、手前の壁はシラスを原料とする「中霧島壁」がDIYで施されています。

夏場はお風呂も太陽熱のお湯で十分まかなえる

太陽光発電パネルと太陽熱温水器が設置された屋根

屋根の上には太陽光発電パネルと太陽熱温水器が設置されています。「こんな街中の住宅で、電気やお湯をつくっているなんてなんだかすごい!」と感心する田中さん。

発電に加えて、太陽熱温水器も設置している新井邸。夏場はお風呂も太陽熱のお湯で十分まかなえるので、ガス代もほとんどかからないといいます。

レインシャワーが設置された浴室の天井には青森ヒバを採用

レインシャワーが設置された浴室の天井には青森ヒバを採用しています。

大きな鏡とグレーの洗面ボウルが印象的な洗面室

上部の窓からやわらかな光を取り込む大きな鏡とグレーの洗面ボウルが印象的な洗面室。「狭い空間なので、広く感じられるよう全面鏡にしました。内部は収納になっています」(新井さん)。

太陽熱調理器「エコ作」で沸かしたお湯はおいしかった!

高い天井と南側に設置された広いバルコニーが開放感をもたらす2階LDK

高い天井と南側に設置された広いバルコニーが開放感をもたらす2階LDK。「キッチンやダイニングボードなどはローコストに造作しました」と新井さん。統一感のある、スッキリとしたインテリアが印象的です。

キッチン越しに会話する新井さんと田中さん

ゆったりとしたキッチンのステンレスカウンターは、傷が目立ちにくいバイブレーション仕上げに。

太陽熱を吸収する真空ガラス管でお湯を沸かしたり調理ができる「エコ作」は、新井さんのお気に入り。工夫しながら省エネ生活を楽しんでいます。

太陽熱調理器「エコ作」でつくったお湯と、ガスで沸かしたお湯と飲み比べる田中さん

「ガスで沸かすよりおいしいんですよ」(新井さん)と聞き、太陽熱調理器「エコ作」でつくったお湯と、ガスで沸かしたお湯を飲み比べる田中さん。

「正直、半信半疑だったけど、全然違いました!トゲトゲしていなくて本当にうまい。災害時にもいいと思います」(田中さん)

ロフトをうまく活用して収納と長女の勉強部屋に

階段を挟んでLDKとつながる寝室

階段を挟んでLDKとつながる寝室。「この家は結露がなく、壁が調湿してくれるので、洗濯物が気持ちよく乾くのが自慢(笑)。ロフトの手すりは物干し兼用です」(新井さん)。

寝室からアクセスするロフト

寝室からアクセスするロフト。手前は長女の勉強部屋になっていて、寝室とつながる空間でありながら、適度なこもり感も楽しめます。奥のLDK側は大容量の収納スペース。

遊び心が感じられる家型の小窓から顔を出す田中さんと長女

遊び心が感じられる家型の小窓から顔を出す田中さんと長女。LDKの南側の窓から入った風が、ロフトの北側や東側の窓に抜ける通り道になっています。

バネルを指差す田中さん

「夫は、冬は暖かくて夏は涼しいので、とても快適で大満足、と言っております(笑)」と新井さん。「大成功ですね~。我慢するのではなく、快適でエコなところがいいなと思いました」(田中さん)。

間取図


2階の間取り図

【取材協力】
Atelier Bio(アトリエ ビオ)一級建築士事務所
新井かおりさんは日本大学理工学部建築学科卒業。大手住宅メーカーを経て、 2001年独立。2019年に現事務所名に改称。
撮影/水谷綾子 ヘアメイク/石川真理
※情報は「住まいの設計2019年12月号」取材時のものです。

Source: 日刊住まい