【コラム】在日韓国人が「夫婦別姓」について思うこと

どうもみなさん、こんにちは、こんばんは。ロケットニュース24のP.K.サンジュンです。どうですか、みなさんマスクはしていますか? やっぱり人混みや電車だとコロナウィルスが気になりますよね。うちは3歳の娘がいるので、絶対に持ち帰ることは許されません。うがいや手洗いなど、できる事をきっちり心がけたいものです。

さて、今回は最近ややホットな話題「夫婦別姓」について、在日韓国人歴42年の私が思うところを語ってみたいと思います。あまり真剣に考えたことがない人が多いテーマだとは思いますが、みなさんは「夫婦別姓」についてどう思いますか?

・話題の夫婦別姓

つい先日の国会で「選択的夫婦別姓」に関する国会質問の際に、自民党の女性議員から「それなら結婚しなくていい」というヤジが飛んだ……などと、変な感じで「夫婦別姓」が話題となりました。桜やコロナで薄らいだ感はありますが、まだまだご記憶の方は多いことでしょう。

また、2020年2月2日放送のフジテレビ系列「ワイドナショー」で武田鉄矢さんが「(夫婦別姓は)女の覚悟の問題」と発言し物議を呼びました。コロナウィルスさえ無ければ「夫婦別姓」はもう少し大きなトピックになったハズです。

・うちでは……

さて、夫婦別姓とは文字通り結婚して夫婦になってもお互いの名字を名乗り続ける制度のこと。日本では民法で夫婦同姓が定められていますから、結婚すると女性が男性の姓を名乗るケースがほとんどです。かみ砕いていえば多くの場合「結婚すると “女性” の名字が変わる」ということですね。

んでもって、私の両親は韓国籍でしたから、父と私と2人の妹が「朴」、母だけが「崔」という名字でした。表札にも2つの名字が出ていましたが、幼い頃からそれがあたり前だったので「なんでうちだけ?」なんて疑問は少しも浮かばなかったというのが正直なところです。

ハッキリした記憶は無いんですが、仮にそのことを疑問に思っても「うちは韓国人だから」と説明されれば納得していたことでしょう。だって、別姓うんぬんの前に「朴(パク)」ですからね。さすがに子供でも「Pから始まる名字はかなり珍しい」と思っていましたから。両親の名字が違うことより「Pの名字」の方が子供にとっては切実な問題です。

・なぜ夫婦同姓なのか?

ところで、なぜ日本は夫婦同姓なのでしょうか? また、なぜ「選択的夫婦別姓」が話題になっているのでしょうか? おそらく多くの人があたり前のこととして「夫婦同姓」を受け入れていることかと思いますが、夫婦同性であるメリットとデメリット夫婦別姓であるメリットとデメリットって何なのでしょうか?

推測になりますが、おそらく日本で「夫婦同姓」が定められた時代って「女が男の姓を名乗って当然」的な風潮があったのでしょう。開けっ広げにいえば女性より男性が強い時代、さらに言えば男女平等じゃなかった時代。法的にはわかりませんが、そういう時代の空気があったのだと思います。

なので、誰かの強いポリシーが「夫婦同姓」を生んだワケではなく、ただなんとなく誕生してなんとなく続いているのが現在の「夫婦同姓」ではないでしょうか? 私自身、夫婦同姓にも別姓にもこだわりはなく、実際に日本人の旦那さんと結婚した妹は旦那さんの姓を名乗っていますが、それについて1ミリも思うところはありませんでした。

私の妻(日本人)はちょっとレアケースなんですが、わざわざ「朴」を名乗っています。ややこしくなるので手短に話しますが、夫婦別姓にしておくと生まれてきた子供が日本籍を取得した場合、母親の名字になるって聞いたんですね。

子供にはいろいろな要素を考慮した結果、韓国姓を名乗らせようと私は思っていましたから、妻がそれに合わせて朴を名乗ってくれたのです。つまり、一人娘は現在進行形で「日本国籍の朴」です。また、妻は「さんちゃん1人だけ朴じゃ可哀想じゃん」とも言っていました。

・夫婦別姓だと家族の絆が失われる?

話はややそれましたが、夫婦同姓を支持する人の中には「名字が別々だと家族の絆が生まれない」なんてことを言う人もいるようです。ただ、これに関しては大間違いだと申し上げておきましょう。先述の通り、うちは母だけ名字が違いましたが「お母さんだけ名字が違うから距離がある」なんて思ったことは、ただの1度もありませんでしたから。

もちろん母も「この子たちは私と名字が違うから愛せない」なんて考えたことは1度もないでしょう。夫婦別姓の環境で長く生きていますが、たかが名字くらいで家族の絆は失われません。これは断言できます。逆に言えば、名字くらいで家族の絆は作れないハズ。「所詮、名字」これが私の “名字観” です。

とどのつまり、私としては夫婦同姓だろうと別姓だろうと大した問題ではないので「夫婦同姓を守るべし!」という意見に賛同もできなければ「どうしても夫婦別姓にしたい」という人の気持ちも正直わかりません。

・フェアであるべき

ただ、どうしても同姓がイヤでそれが結婚の障害になっているならば「選ばせてやりゃいいじゃん」と思います。「だったら結婚しなくていい」は論外ですね。もちろん2人の同意が前提になりますが、なぜ頑なに夫婦同姓を守りたいのか理解に苦しみます。だって、夫婦が別々の姓だからって障害あります?

もう1点、仮に夫婦別姓を認めないならば、今のように「なんとなく男の姓を名乗る習慣」をやめるべきでしょう。婿養子や特別な事情などを除き、現在はほとんどのケースで男性の姓を名乗っていますが、それって男性から見ても女性から見てもアンフェアじゃないですか? 

姓が変わる気持ちが嬉しいのか寂しいのかはわかりませんが、それを女性だけが享受するのはフェアじゃありません。だって、嬉しいなら男だって味わいたいじゃないですか? 寂しいなら女性だけに押し付けちゃダメじゃないですか? なし崩し的に「男の姓を名乗るもの」ってのはナンセンスだと思います。

ナンセンスといえば、武田鉄矢さんの「女の覚悟の問題」も私から言わせればナンセンスそのもの。だって、結婚って女だけが覚悟するものじゃないですからね。男も相当覚悟しなきゃいけないですからね。女性だけに覚悟を強いるってどうなんでしょうか?

まとめると、私としては夫婦同姓でも別姓でもどちらでもいいんですが「選びたいって人がいるなら選ばせてやれよ」と思っています。また、選択権を与えないならば「どちらの姓を名乗るかキッチリ決める儀式」みたいのがあって然るべきでしょう。両家の家族5対5のディベート的な? 少なくとも “なんとなく女性の名字が変わる習慣” には反対です。

もちろん、日本独特の習慣があってもイイと思いますし、それが夫婦同姓ならそれでもいいでしょう。ただ “なんとなく”ってどうなんでしょうか? 子供や孫に教える際「どうして夫婦同姓なのか?」また「なぜ男性の姓を名乗るケースが多いのか?」をビシッと示せる根拠ってあるんですかね? 

仮に選択的夫婦別姓が導入されたとしても、たかが名字くらいで日本の文化は損なわれないと思いますが、みなさんはどうお考えでしょうか?

参照元:日本経済新聞
執筆:P.K.サンジュン


Source: ロケットニュース24

【私的ベスト】記者が厳選する2019年のお気に入り記事 ~P.K.サンジュン編~

どうも、みなさんこんにちは! もしくはこんばんは!! ロケットニュース24のP.K.サンジュンです。早いもので2019年も残すところあとわずか。年末恒例の「私的ベスト」のコーナーがやって来ました。

執筆にあたりこの1年で執筆した記事をザザザッと振り返ってみたんですが、マジで1年って早いですね。36歳でライターになった私が現在41歳。年が明けたら42ですよ? 当サイトの高齢化問題が意外と深刻なことはさておき、以下で『私的ベスト2019 ~P.K.サンジュン編~』をご覧ください。

【ガチ】深キョンと2ショット写真を撮ってきた

【ガチ】深キョンにもう1度会ってきた → 今度は「深キョンの好きなタイプ」になって落とす作戦

本当の本当に深キョンって最高ですよね。その深キョンの記者会見に押しかけて、結果的に付き合った記事は印象に残っています。お誘いはメチャメチャあるんですが、僕らって意外と記者会見には行かないんですよ。でも深キョン……いや、恭子が出るなら話は別です。

というわけで、来年以降も深キョンの記者会見は徹底マーク! ……と言いたいところですが、他の誰に嫌われてもいいけど深キョンに嫌われたら本気で凹むので悩んでいるところ。ちなみに個人的には第2弾の方が気に入ってます。伸びなかったけど。

【ガチレビュー】実写映画『キングダム』にどうしても集中できなかった3つの理由

内容はともかく、この記事も印象的です。というのも、僕、和才、原田、あひるねこ4人がそれぞれ実写版「キングダム」のレビュー記事を書いたんですよ。普通、どんなビッグタイトルでもレビュー記事は1本です。1つの映画で4本もレビュー記事を掲載するクレイジーなサイトはロケットだけでしょう。

【奇跡】マキシマム ザ ホルモン「マキシマムザ亮君」がなぜかロケニューに登場! その理由が実にヤバすぎた

タイトルにある通り、この記事は誇張なしに「奇跡」だと思います。亮君ってテレビにもほとんど出ないし、ライブ中も歌うだけで話さないんですよ。その亮君に60分以上インタビューできただなんて……! しかもマンツーマン……!!

しかも、その後ライブにもお誘いいただいたんですけど、なんと楽屋挨拶までさせてもらったんです! えらそう、俺!! でも4人ともロケットを知ってくれてて本当に感動しました。来年もホルモンの布教活動を続けていく所存です。2号店「コロナナモレモモ」もカッコいいよ!

【直撃】ユニクロ史上最悪にダサい『将太の寿司Tシャツ』に作者の寺沢大介先生がGOサインを出した理由が神

私に影響を与えた漫画の1つ「ミスター味っ子」の寺沢大介先生にお会いできたことは光栄の極みでした。しかもお会いする前に「Tシャツが史上最高にダサい」と書いていたから、本当の本当に緊張したことを覚えています。いただいた「サイン入りTシャツ」は我が家の家宝となったことは言うまでもありません。

【保存版】ナイアンティックの中の人に「ポケモンGOに関する30の質問」をしたらこうだった

もはや肩書を「ポケモンGOライター」にした方がいいんじゃないかってくらい、今年もポケモンGOの記事を書きまくりました。中でもインタビュー記事はかなり反響がありましたね。今読みかえしても「保存版」だと思いました。

来年も海外イベントに繰り出すつもりですし、動画も始めてみようかなぁ、と思っています。ちなみにポケモンGOついでに台湾で食べた「ガチョウ」は、今年食べた1番美味しいグルメでした。そういう副次的な出会いも含めてポケモンGOが大好きです。

【ガチ実話】「ディズニーマニア」と「アナと雪の女王2の監督」が出会ったら奇跡が起きた話

今年はディズニーマニア「田代大一朗」とタッグを組む機会が多かったですね。というか、田代って毎回想像を超えてくるから、僕としては書きやすいんです。また、ピュアゆえに起こす奇跡には度肝を抜かれました。その最たるものが、この「アナ雪2」です。※ステマじゃありません☆

ロケットニュース24って不思議なサイトで、普通に考えればド底辺メディアだと思うんですが、それでも亮君を始め「ロケットニュース好きですよ!」って言ってくれる方がとても多いんです。それを思い「気合い入れなきゃならんな」と噛みしめる今日この頃です。

今年も鬼ほどあるニュースサイトの中から、ロケットニュース24をご覧になっていただいたみなさん、誠にありがとうございました。いつも思っていますが、僕らが楽しくやれているのも本当に読者のみなさんのおかげです。月並みではありますが、来年も頑張りマッスル!

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24. / (c)原泰久 / 集英社、(c)2019映画「キングダム」製作委員会


Source: ロケットニュース24