【日本発】1万円未満の完全ワイヤレスイヤホン・AVIOTの「TE-D01g」を徹底レビュー / クリアな中音域を楽しめる上に防水で音切れもほぼなし!

2015年に登場して以来、どんどん需要を増している完全ワイヤレスイヤホン。コードの煩わしさから解き放たれ、もう完全ワイヤレスでなきゃダメだという方も多いかもしれない。ただ、便利な一方で難点もある。全体に共通して、同価格帯の有線タイプと比較した場合、音が悪いものが多いように思うのだ。

しかし2019年5月31日、日本のメーカーが企画・開発した、1万円未満で高音質・高性能を目指した完全ワイヤレスイヤホンが発売された。さっそく購入したので、ガチでレビューしていくぞ!

・AVIOTの最新完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01g」

2018年に誕生した新進気鋭のオーディオブランド「AVIOT」は、海外オーディオブランドなどを取り扱う輸入・販売代理店であるVALUE TRADEの自社ブランド。商品の企画・開発、デザインを日本発のオーディオメーカー「Samurai Ears」が担当している、正真正銘の日本発オーディオブランドだ。

その特徴は、高品質・高性能な製品を廉価で提供することと、日本語を聞き慣れた人が心地よく聴けるチューニング。そんなAVIOTから新たに1万円未満で発売されたのが、完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01g」でイヤホン単体で最長10時間再生、IPX7の防水性能、そして高音質とうたわれている。8800円(税抜)で購入できたが、果たしてその実力はいかに。

実物を見てみると、イヤホン本体はほぼ標準的なサイズに見えるが、充電ケースが小型で良い感じだ。ちなみに充電ポートはUSB Type-C。充電用のケーブルは片側がUSB Type-Aのものなので、一部のMacBookユーザーなどはPC接続の充電をするならアダプターが必要になる。

購入時、イヤホンにはシリコン製の標準イヤーピース(Mサイズ)が装着されている。イヤホン本体はなかなか軽い。

ちなみに付属品として、シリコン製標準イヤーピースはS・M・Lの3サイズと、遮音性の高いウレタンフォームのイヤーピースがS・Mの2サイズが同梱されている。大きさはSサイズでもやや大きめに感じたので、サイズ感が気になる方は他のイヤーピースを探してみた方が良いかもしれない。

操作はタッチセンサー式ではなく、ボタン式。タッチセンサー式の完全ワイヤレスイヤホン、Bragi社の「The Dash Pro」を愛用している筆者は、やや操作性に不便さを感じてしまった。慣れていない人は、耳に入れたままだとボタンが押しにくいかもしれない。

・やや低音よりの中音域が得意

それでは、特別な機器や音源は使わず、音を聴いてレビューしていこう。電源を入れると、可愛い女性の声でアナウンスしてくれる。ひとまずMacBook Proとの接続を試みる。左耳側のボタンを押して接続するようだが……。

左耳側の接続を終えたあと、少しの間を置いて右耳側の接続処理が要求される画面が。

これを終えてようやく、イヤホンの接続が完了。パッと接続されない(iPhoneでも同様)のはちょっと面倒かなとも思ったが、この操作は初回接続時のみ。リセットしない限り、2回目以降は自動で接続されるため、そう気にしなくても良かった。

さて、いよいよ気になる音を聴いてみることに。デバイスはiPhone XS、使用音源はAmazon Musicのもので統一し、付属のイヤーピースを使用して様々な楽曲を聴き比べてみた。その結果……中音域がクリアに、奥行きをもって出てくる!

やや低音寄りまでが守備範囲なのか、多少の重厚感を持って鳴っており、なかなかに綺麗。やや低音〜中音域辺りの音域ではノイズも目立たず、快適に聴くことが出来る。

しかし……個人的には低音域と高音域の音が軽いとも感じた。中音域が綺麗なだけに、めちゃくちゃ勿体無い!! 低音域の音は全体的にタイトになってしまっており、丸みのある雄大な音も全て、粒が小さい印象だ。特に高音は輪郭の歪み・ささくれ立ち、軽量化とノイズが気になった。

SoC(チップのこと。これが音質にも影響を与える)がQCC3020と、最新だが上位モデルの廉価版でフラットな音質になりやすいものなので、仕方ないのかもしれない。とはいえ、「TE-D01g」は1万円未満の完全ワイヤレスイヤホンだ。それを踏まえると、なかなか高音質と言えるのではないだろうか?

おまけに通話はもちろん、AIアシスタント(Siri・Google)にも対応しており、音声には全く問題がなかった。また、こちらの声がかなり小さくても拾ってくれるため、この点は便利だった。

・音切れが少ない

音切れについても家の中で色々と試してみた。イヤホンを装着し、接続したデバイス(iPhone XS)から8〜10m離れてもほぼ音切れが起きず、複数の壁や扉を間に挟んで、やっと音切れが多少する程度だった。これは凄い!

その後、1階にデバイスを置いたまま2階に上がってみたが、この場合は全く音切れすることがなかった。優秀! 屋外に関しても、人通りの激しい電車の駅付近などで使用していても全く音切れしなかった。日常での使用には問題ないだろう。

・低遅延、だが音ゲーは無理

対応コーデックはAAC・SBC・aptX。ご存知の方も多いと思うが、コーデックとはBluetoothで音声を転送する際の圧縮方式のこと。SBCは全てのBluetooth対応機器で対応可能だが低音質で遅延が大きい形式、AACとaptXは比較的高音質・低遅延な形式だ。そう古くないスマホでこのイヤホンを使用した場合、iPhoneの場合はAAC、Androidの場合はaptXに対応する。

今回はiPhone XSを使用し、AACでの遅延について調べてみた。すると……動画での遅延はほぼナシ! ストリーミング再生の動画で、人の口の動きとイヤホンの音声とのズレを確認してみたが、ほんの少し、ほんの一瞬のズレのみで、視聴に全く問題はなかった。

ただ、リズムゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(通称デレステ)』をしようと試みたところ、遅延が酷くて出来たもんじゃなかった。当たり前か。完全ワイヤレスイヤホンで音ゲーが出来る日、早く来ないかなぁ。

・シャワーを浴びても平気

イヤホン本体のみだが、IPX7の防水性能となっている。IPX7は、約1mの深さの水道水(真水)に一時的(30分間)に沈めても、機器の動作に影響がでないレベルの防水性能を認められているということ。AVIOTの製品ページでは、「ジムでのワークアウトでかいた大量の汗や、外出中の急な雨などはもちろん、装着したままシャワーを浴びても平気」と書いてある。

そこまで言われたら、実験したくなるというもの。ということで、装着したままシャワーの水をガンガンに浴びてみるぞ〜!

万が一故障した場合に違いが分かりやすいため、右耳側のみ水をかけてみる。シャンプー前に頭からシャワーを浴びる際に装着するケースを想定し、5分間のタイマーをセットして水を浴び続けた。その結果……

全く異常なし! 強いて言うなら、シャワーの水圧や濡れた髪の毛の重みで、5分の間に3回イヤホンが外れかけたぐらいだ。音やその後の動作への影響は一切なかった。IPX7に偽りはないだろう。

ちなみに、防水だからと油断して、石けんやシャンプーなどをつけると故障する場合があるのでご注意を! 界面活性剤の影響で、本来水が侵入出来ないようなところに浸水したり、防水用のパーツを痛めてしまう可能性があるからだ。

また、防水性能として認められているのはあくまで、常温(5℃〜35℃)の水道水の場合。温度が高すぎるお湯は避けた方が良い。

・完全ワイヤレスイヤホンデビューにも

1万円未満ながら、比較的高音質・高性能だった「TE-D01g」。日本発ブランドのため、万が一故障した場合などの際、日本語で受け付けてもらえるのも良い。完全ワイヤレスイヤホンを試してみたいという方にもオススメだ。きっとその魅力を実感できるだろう。

参考リンク:AVIOT 製品ページ(TE-D01g)
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24